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幕末ダウンタウン (講談社文庫 よ 48-1)

小説現代長編新人賞

幕末ダウンタウン (講談社文庫 よ 48-1)

葭森大祐

新撰組の隊士が元芸妓と漫才コンビを組み、寄席を舞台に騒動を繰り広げる時代コメディ。

幕末新撰組寄席ユーモア

作品情報

第12回小説現代長編新人賞受賞作。講談社文庫版として再刊された『幕末ダウンタウン』。

書籍情報

出版社
講談社
発売日
2023-03-15
ページ数
288ページ
言語
日本語
サイズ
10.8 x 1.2 x 14.8 cm
ISBN-13
9784065309384
ISBN-10
4065309387
価格
792 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

新撰組の隊士が謎の元芸妓と漫才コンビを組んで寄席に出る!? 笑いがつぎつぎと炸裂!前代未聞のお笑い時代小説 選考委員の満場一致で小説現代長編新人賞に輝いたデビュー作 著者は良質な漫才を思わせる精次郎、文枝、松茂登らの掛け合いを使ってテンポよく物語を進め、 さらに幕末の芸能史や新撰組の事績といった史実の中に矛盾なくフィクションを織り込んでいる。 そのためユーモア小説としても、歴史ものとしても絶妙で、 一気に物語の世界に引き込まれてしまうだろう。――末國善己(文芸評論家)

1968年 東京都生まれ。慶応義塾大学文学部卒業。1993年 国内電機メーカーに入社。2010年代半ばから働きながら小説を書き、2017年 本作で小説現代長編新人賞を受賞。著書に『逃げろ、手志朗』『ぴりりと可楽!』『うかれ十郎兵衛』『うかれ堂騒動記 恋のかわら版』『青二才で候』『東京彰義伝』などがある。

レビュー

  • とにかく読みなさい!

    この小説を読んだときは、鳥肌が立った。 その発想の、自由さ、しなやかさ、飛躍の大きさ・・・。 あの新選組がお笑いをやるというプロットだけでも、 とんでもなく凄い。 しかも、それにリアリティーがあるとなれば、怖いものなし。 小説現代の長編新人賞の受賞作というのも、当然と思える。 とにかく、読みなさい!

  • 幕末にはサムライになり切れなかった男もいる

    幕末の時代には、誰もが武士というか、サムライとして、命をかけて戦っていた!と錯覚しがち。でも、革命の波に乗れず、命が惜しいと感じる人間ももちろんいたように思う。そんな人間クサイ男が、新撰組とお笑いという舞台の間で揺れ動く。非常に新感覚な小説だった。 筆者は人間の(どちらかというと弱い)心を描写するのがうまい

  • 言いたいことはこれなんじゃないかな?

    「およそ男子の仕事とは、やりたいことをやることではない・やるべきことをやることだ。誰にも、やるべきことがある。わしにもまた、やるべきことがある。」 これは主人公の師ともいえる登場人の言葉です。このセリフに作者の言いたいことはつまっているのではないだろうか?そう思いました。 小説は自由なのであるということを再認識させられた作品です。 ※図書館にて借りました

  • いままでに感じたことのない読後感

    出版を人から教えられ、「幕末ダウンタウン」をいっきに読み終えました。 吉森さんは会社にお勤めをしながら小説を書き続けていたようですが、本格的な出版は今回の作品が初めてのものになるようです。 内容は、読み出しからリズミカルな感覚を味わえて読みやすく、主人公をはじめ登場人物が、立体的に浮かび上がってくるという不思議な感覚を読者に抱かせるのです。 まるで昔、マンガに夢中になっていた頃の味わいを思い出させるような読中感。 主人公が幕末の新撰組の隊士という設定ですが、何となくコミカルでもありフィクションなのでしょうがドキュメンタリーのようにも読めてきます。 他の作家とはまったく違う表現力に驚きに近い感想を持ちました。 映画化したものを見たいと思わせる面白い小説です。

  • 今後期待の遅れてきた新人登場

    テンポ良く一気に読めました。 時代物とお笑いのコラボという今までなかったような切り口も新鮮で、そこに涙あり、活劇あり、風刺あり、哲学ありの著者会心のメジャーデビュー作です。映像が浮かんできて、誰と誰のキャスティングだと面白いななどと勝手に想像してしまいました。次回作に期待です。

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