ピーチとチョコレート
見た目への不安や居場所の揺れを、ヒップホップの熱と共に乗り越えていく中学生の物語。
作品情報
ラップの言葉が、気持ちの輪郭をはっきりさせる。
体や言葉への違和感を、音楽と関係性の力でほどいていく読みやすい作品。
書籍情報
- 出版社
- 講談社
- 発売日
- 2024-11-14
- ページ数
- 224ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.4 x 1.8 x 19.4 cm
- ISBN-13
- 9784065373903
- ISBN-10
- 4065373905
- 価格
- 1650 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
美しい 醜い だれが決めた? 作者不明の 詠み人知らず それなら 穴掘り 捨てろ 埋めろ いまここに ルッキズムの墓たてろ! リアルで壮快な読後感に絶賛の嵐! 舞台は沖縄。 太めの体型を気にしながらも、明るいキャラで乗り切ってきた、萌々(もも)、中学2年生。 どんな習い事も続かない帰宅部だったはずなのに、ある日出会った、派手でかっこいい女性に誘われたヒップホップクラスにうっかり顔を出してみることに。 そこにいたのは、クラスメイトから恐れられている孤高の莉愛(りあ)! リズムや韻を考えぬいて、ほんとうの気持ちをぶちかますラップに夢中になっていく二人。 「すべてはイメージ すべて虚構 いまここにいる わたしだけがリアル Big Up! Big Up! わたしはわたしのままで この人生を謳歌してみせる」 でも、ありのままの自分で人生を謳歌するなんてできるんだろうかーー? *第64回講談社児童文学新人賞佳作入選作
福木はる(ふくぎ はる) 沖縄県出身、千葉県在住。琉球大学教育学部卒業。小学校教諭を退職後、こども支援の活動に従事。現在は、子育てをしながら執筆活動に専念している。2023年、『ピーチとチョコレート』で第64回講談社児童文学新人賞の佳作に入選し、本作がデビュー作となる。
レビュー
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買っちゃいな!
もうね、面白いね! レビュー読んでるくらいなら買ったほうが早いってなもんよ!
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人生で心に残る一冊
スゴイ!!!!の一言 まるで自分がタイムスリップして学生に戻った気分になった。 ルッキズムという重たくなりがちなテーマを取り扱っているのに、全体を通して明るく笑ったり泣いたりしながら読むことができた。読み終えた今、清々しく爽快な気分。 どこにでもいる子たちが登場人物にいて、きっとどの子にも自分と重ね合わせられる部分があるはず。 この本から『どんな時にどんな失敗をしようとも、いくらでも挽回できるし前を向ける』っていうのを感じた。 現代を生きる子ども達に読んでほしい。 また、社会の中で傷ついた大人たちを癒してくれること間違いなし!! アニメや映画など、ぜひ映像化してほしい。最高!!
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ルッキズムの墓とは?
JポップやKポップのアイドルたちが煌びやかに活躍し、SNSでは加工アプリを駆使して自分を盛るのが当たり前の令和を生きる、等身大の登場人物たちが軽快に描かれている。 自分と向き合い、殻を破ってオリジナルな生き方を確立しようともがく主人公だが、幼馴染との関係が知らないうちに親友を傷つけてしまい、そこにもルッキズムが横たわる。 登場人物たちの本音がぶつかり合う中盤の展開で、どのキャラクターに感情移入するのか、読み手の意見がわかれていきそうだが、そこがこの作品の個性に繋がっているのだと思う。 ルッキズムの墓というのは、ふだんの自分の在り方を見つめ直し、変な遠慮のない、武装していない、真っ直ぐな本音でまわりの人たちと関わる大切さに気づくことが出来た先にあるのだろうと感じる。 主人公のリリックが熱く胸をたぎらせる、かろやかで読みやすい、ポップな青春ストーリーだった。
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どこまでも自由になれる
心の底でマグマのように溜まっていた感情が ヒップホップとの出会いで大爆発! 主人公は“自称”小太り中学生女子です。 本心を隠して日々をやりすごしていた彼女が 素敵な巡り合わせで新しい世界に飛び込み、 自分をさらけ出すよろこびに目覚めます。 突然に巻き込まれ鮮やかに彩られていく日常。 そして、まさかの友情。 痺れたわ~。 一生懸命になれるものを見つけてからの 主人公の躍動には、こちらまで口ずさみ 踊りだしたくなりましたよ。 それぞれの切実な悩みに寄り添うだけでなく、 猛烈なパワーをくれる一冊ですね。 スッと入り込める文章から 全身に響いてくるビート。 耳に心地いいリリック。 ダイレクトに聴覚を刺激する文章って超レア! ひとたび読み始めたら 虜になっちゃうこと請け合いですよ~。 (対象年齢は10歳半以上かな?)
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こどもだけでなく大人にも、読書が苦手な人にも全力で勧めたい。映画化希望。
普段、小説を読まない自分でも、最後までページをめくる手が止まらず一気読みで満足感がすごい。 人文書や自己啓発本を読むことが多いが、小説それも児童書でも生きる希望というか、明日を生きる力や術を得られるのだと初めて知ることができた。 日々、落ち込むことがあったり日常の生活にげんなりすることもあるが、それらをすっかり振り払ってしまえるようなパワーをもらった気分だ。 ヒップホップやルッキズムなど、正直、興味がある分野やテーマではなかったのだが、そんなことはどうでもよくなるくらい、物語の世界にのめりこみ、最終的には30代男性である自分が中学生の女子と一体になってこの世界を楽しみ、登場人物たちを全力で応援していた。 こどもだけでなく、大人にも全力で進めたい。 ぜひこの作品を映像と音で楽しんでみたい。 映画化を強く期待している。
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刺さる、リアル、超える。
素晴らしいの一言。読み終えた時には、沖縄の風景や空気感、登場人物達の心の動きすべてがスッキリと青くて心地良い。ぜひ実写映画化してほしい。