作品情報
凍てついた王の心に、遅い春が訪れる。
アイリスは幼なじみへの淡い思いを断ち、情を見せない皇帝の后となる。名前で呼び合うことすら許されない結婚から、二人がどのように互いを知り、強い結末へ向かうのかを描く。
レビュー要約
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表紙の印象より硬派で、語りの構成と王妃の人生を追う切なさが評価されている。挿絵との印象差を惜しむ声もあるが、物語の余韻を好む反応が目立つ。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 2010-10-30
- ページ数
- 272ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784086014694
- ISBN-10
- 4086014696
- 価格
- 10 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
ロマン大賞受賞の、甘く切ない政略結婚物語! 冷酷な皇帝エドリックに、后にと望まれた地方伯の娘・アイリス。輿入れしたアイリスだったが、皇帝エドリックは彼女に王妃の公の務めを果たすことだけ求め、一片の愛情すら示そうとはせず──!?
レビュー
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読んだあとから…
>読み始めた頃、あ、ちょっと自分の好みの話じゃないな、と思いました。 それでも勿体無いと思い、毎日数ページずつ読み続けていました。 >・・・。 ごめんなさい。読み終えたのはそれからあっと言う間でした。 本を閉じたあと、すごく秋の夜長をしんみりと感じたものです。 >氷雪王の立場。彼に嫁いだ彼女の立場。ふたりだけのものじゃないから、 哀しかったです。 そしてふたりの強い絆に泣かされました。 >とってもお勧めです! 読んで欲しい本だと思いました。
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コバルトには珍しく、書き出しから“悲劇の匂い”がしました
本書の主人公である『シュタイン帝国アイリス』の棺に納めれた副葬品は、手のひらに納まるガラス瓶(中には350年前の飴菓子の欠片が残っていた)が一つ…。もう〜ツタンカーメンの棺の副葬品である花(矢車草?)か、皇女和宮がその胸に抱いていた夫家茂の写真…などが彷彿とされ“既に、悲劇か!”とコバルトにしては珍しい匂いが致しました。主人公アイリスに対して「氷雪王」こと皇帝エドリック。アイリスの言動の一つ一つによって、彼の心が溶かされて行き、すわ!これもお定まりのハッピーエンドか?!と思いきや、王弟ルイ、その母などのキャラクターが存外しっかり設定されており、二人が愛情を通い合わせていく過程と平行して権謀術策は展開され、終盤に向けての悲劇の序曲は同じく奏でられていくのであります。そして、互いの愛情を確認するに至たったその時には…ああ、あとの続きは読んでね。 ほんわかハッピーエンドをやっぱり期待してしまう!と後で他のハッピーエンド本を焼け読みのごとく貪らないと、どうにも治まらない事態に陥るやもしれません。 新人の方の受賞作品をできるだけ読むようにしている私と致しましては、やるせなさを抱きつつも、質の良い戯曲を読んでいるような気も致しました。この作家さんには、将来的にはもっと骨太な作品や、本格的な歴史小説なんぞも書いて戴きたいな、と期待しております。
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面白いけど、終盤駆け足……
面白いんです。けど、勿体無い。 一冊で終わらせる内容じゃなくて、せめて上下巻で出して欲しかった。 読み終えてすぐの感想が、上の二行です。 すごく面白くて、少女小説で久しぶりに(「十二国記」以来、と言ったら言い過ぎですが)歴史物を読んだという感じです。内容的には酒見賢一先生の「後宮小説」に似ています。 宮廷もので、悲劇で、ツンデレ王子(皇帝ですが)が出てきて、ヒロインが健気で……と、私の好きなものがこれでもかと詰め込まれており、中盤までは本当に楽しく読めました。 それだけに、終盤の駆け足はガッカリしてしまいました。 終盤、物語は急転直下に悲劇へ転がり落ちていきます。それはいいんです。いいんですが……急転直下すぎるだろう! わずか4ページで事態が180度悪い方向へ転換してしまい、それまでノリにノッていた気分が「あれ?」と肩透かし。そのままラストまで、ノり切れないまま行ってしまいました。 ラストシーンもすごくいいだけに、ものすごく残念です。 投稿作品で、ページの関係上仕方がなかったかもしれませんが……惜しい。どう考えても惜しい。 編集さんは何とかできなかったんでしょうか? シリーズにするとか、ページをもっと増やすとか……。 この作品はこれで完結しており、それはそれで仕方のないことだと思いますが、作者先生には、次はもっと壮大なお話を書いていただきたいと期待させていただきます。
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たまに無性にこういうのが読みたくなる。
最近のコバルト文庫の甘さ加減に辟易していたのと、高い評判に惹かれ購入。 悲恋好きにはたまらないお話でした。といっても重苦しいバッドエンドではありません。きちんと救いがあり、ハッピーエンドとは思いませんがとても納得のいく最後でした。 構成も素晴らしいと思いますが、何よりも挿話が素敵です。先の展開を明かしてしまうのに、読まずにはいられない魅力的な小話が多い。ひとつの歴史を紐解くような楽しさと切なさがありました。 ぜひたくさんの方に読んでいただきたいお話です。
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切ないラブロマンス
文庫のオビ通り、不覚にも泣いてしまいました。 物語後半は切なく、結末も甘い展開ではありません。ですが、読み終えた後に不思議とこういうハッピーエンドもあるのかと、納得しました。 切ないラブロマンス好きの方にはお勧めです。
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読み応えあり
好評だということで、手にとりました。 近頃のコバルトには珍しい骨太な歴史物だと思います。 ミリタリー系SFから王道までと、 手広さをレーべルの魅力としていたころのコバルトを知る世代としては、 昨今の恋愛色ばかりが強まっている傾向をさみしく思っていました。 しかし、こういう作家さんがデビューできる余地がまだあるんですね。嬉しい発見でした。 今作は悲恋ものでしたが、ぜひこの確かな筆力で恋愛色が薄くても成立する 硬派な作品をどんどん出してほしいです。 勝手は期待はさておき。 内容としてはとにかく丁寧な作品という印象です。 主人公たち二人の恋愛も段階を踏まえて描かれますし (強いて言うなら、皇帝が主人公の兄に、主人公への恋心を明かすシーン。 伏線がもう少しほしかったです) 歴史の説明もしっかりしています。 後世に残っている史料の抜粋を交えながら進んでいくのですが、 どれも適度に抑えながらの遊び心があり、読んでいて楽しかったです。 主人公はまさにヒロインな人物で、ややステレオタイプかなとも思いましたが 読んでいるうちにどんどん好きになっていきました。 ただ、地の文での骨太な歴史説明はもう少し物語の中で昇華できると いいかなとも思いました。 冒頭部ぐらいの説明なら読んでいて楽しいし むしろライトな作品が多い向きに辟易していたので歓迎なのですが、 何か所かお勉強小説になっているように感じたところもあり、 そこで☆を一つ減らしました。 たぶん苦手なひとは読み飛ばしてしまう気がします。 また、好みもあるのでしょうが、 イラストが合っていないように感じました。 りぼんとかちゃおとか、そういう年齢層を対象にした絵に 見えるのですが、どうなのでしょうか…。 ザ・少女漫画なキラキラ系のイラストではなく、 もう少し幅広い年齢層が手に取ろうと思えるイラストを 増やしてほしいです。(個人的にはガーリーなのとか希望です) 題字のデザインも気になります。 コバルトは装丁で他のレーベルより魅力を感じないことが多いので、 ほんとうにもったいない。 せっかくの新人さんですし、しっかり売り出してほしいです。 でも、そういう意味で帯に三浦しをんさんの名前を 持ってきていたのは目を引いてよかったと思いました! 全体を通してデビュー作としてレベルが高いことは間違いないですし 手にとって損はないと思います。 この作者さんの本なら、次また買ってみます。
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宝塚の舞台で…
端的に言ってしまえばハッピーエンドではありません。悲恋です。 しかし、これは究極の愛のかたちでもあると思いました。 読み終わったあとは、胸が締めつけられました。 女はすごいと思わせる展開に涙しました。 ヒロインを中心に、ダイナミックな活劇あり、友情あり、陰謀ありの宮廷劇。 「ベルサイユのバラ」「エリザベート」のような舞台でやっても遜色ないのではないでしょうか。 是非、宝塚の舞台で観てみたいです。 あとがきにもありましたが、 著者の方には是非、皇女和宮や源平時代の動乱期に生きた ヒロイン達の話などを書いていただきたいと思いました。 芯の太い魅力的なヒロインの活躍を期待しています。
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互いを思う気持ちが・・・。
互いを思うきもちがよく書かれていて良かったのですが、やっぱり最後ハッピーエンドで終わって欲しいものでした。読み終えた後も切なさが残り・・・。話の展開は上手に書かれていたので個人的にオススメです。
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