作品情報
天空に咲く薔薇のように、恋と運命が鮮やかに開く。
集英社コバルト文庫から刊行されたロマン大賞佳作受賞作。受賞後に文庫化され、少女小説らしい恋愛の高揚と幻想的な舞台設定を備えている。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 2014-04-01
- ページ数
- 288ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784086018005
- ISBN-10
- 4086018004
- 価格
- 287 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
飛行士を夢見るアンジェリカ。村で幸せに暮らしていたが、ある日、宮殿から迎えが。実は、アンジェリカは先帝の娘だというのだ! 宮殿で暮らすことになるが、現皇帝の企みを知り、逃げ出す決意をして…!?
レビュー
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素晴らしい物語です
主人公が実は王族だったというのはよくある設定ですが、そこに一手間加えられているので、既読間はまったくないです。ヒーローとの繋がりにもそれは言えると思います。この本のもう一つの魅力は景色の描写です。町の情景など、目に浮かぶようで素晴らしいと思います。
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2013年度コバルトロマン大賞佳作受賞作
タイトルの「スカーレット・バード」は作中に登場する飛行機の名前。 緋色(スカーレット)の髪を持つヒロインが空へのあこがれを持つきっかけとなった機体でもあり、その後継機がクライマックスでピンチを救ってくれることにもなります。 女性が自転車に乗ることも憚られる時代、飛行士を目指すヒロインにとっては不自由な時代と言えるでしょう。 まして、亡き皇帝の血をひくことがわかって突然宮廷生活をはじめたヒロインは、実はさらなる秘密を持っていたために陰謀に巻き込まれ、いっそう自由を失っていきます。 自らの力と、謎多き青年の助力で陰謀を切り抜けていくことになるのですが、自由を獲得することと空を飛ぶことの意味が重なることで、タイトルの持つもうひとつの意味が浮かびあがる事になります。 敵役の狡猾さや残忍さがそれほど感じられないために、陰謀劇としては物足りなさもあるかもしれません。 けれどそれは少女小説になにを求めるかによるのだと思います。 お茶の先生に点ててもらった抹茶ばかりがお茶の楽しみ方ではないでしょう。 アイスクリームやスポンジに混ぜて、気軽にお菓子として楽しむのもお茶の味わい方のひとつなのですから。 読後感が爽やかなので、そういうのが好きな人にはオススメ。
関連する文学賞
- ロマン大賞 第22回(2013年) ・佳作