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北斗 ある殺人者の回心 (集英社文庫)

中央公論文芸賞

北斗 ある殺人者の回心 (集英社文庫)

石田衣良

虐待を受けて育った少年が、初めて信じられる大人を失ったことをきっかけに取り返しのつかない事件へ向かう長編。暴力の傷、罪、回心の可能性を正面から描く。

虐待罪と回心生存

作品情報

傷つけられた少年の人生が、罪と回心の物語へ変わっていく。

虐待を受けて育った少年が、初めて信じられる大人を失ったことをきっかけに取り返しのつかない事件へ向かう長編。暴力の傷、罪、回心の可能性を正面から描く。 集英社文庫版の紙書籍と電子版を確認。単行本もあるが、確認できた文庫 ISBN を採用。

レビュー要約

  • 受賞歴や書誌紹介では、題材への向き合い方と言葉の密度が評価されている。派手な筋立てよりも、読後に残る余韻や細部の手触りを味わう作品として受け止められている。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2015-04-17
ページ数
592ページ
言語
日本語
サイズ
10.5 x 2.3 x 15.2 cm
ISBN-13
9784087453027
ISBN-10
4087453022
価格
880 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

両親から壮絶な虐待を受けて育った少年、北斗。初めて出会った信頼できる大人を喪ったとき、彼の暴走が始まる……。孤独の果てに殺人を犯した若者の心に切り込む、衝撃の長編小説。(解説/黒川祥子)

レビュー

  • 食後にはちょっと、もたれる?

    なかなか、重いストーリー 少しずつでないと、読み進めませんでした。 北斗の生い立ちなどは 痛いくらいにリアルな描写でした。石田ワールドと思った 虐待などのシーンが怖くて、 食後にはよめませんでしたね 不幸の度重なる連鎖、有りそうな ガンが治るプラチナ水 想像を絶する取材もあっての作品なのでしょう 石田衣良さんの作品、まだ読み続けます!

  • 少年期の描き方は相変わらず一流です。

    虐待にあった主人公の心の軌跡が描かれています。今回、難しかっただろうと思うのは、法廷シーンでしょうね。色々な立場の意見と少年の心の葛藤。でも、最後にはなぜか爽やかになる石田さんの小説流儀は貫かれています。

  • 是非読んでほしい作品

    石田衣良さんの、ファンで読み始めた所読み進んでいくうちに入り込んで、あっという間に読み終えました。 本を読んで涙を流したのは二度目でした。 是非オススメしたい作品です。 映画化してほしいと思っていた所ドラマでやるそうなので必ず観たいと思います。

  • 作品としては素晴らしい

    殺人事件を起こす青年の、生育歴と事件、事件後の裁判を描いた作品です。 ひどい親の虐待を受ける生育歴は読んでいて辛いです。=行動と心の描写が上手いからです。 だからこそ、実親から離れた後の生活は温かくホッとした気持ちで読めました。 ですが、それも長く続かず、犯罪を犯してしまうようなことになっていきます。 主人公の青年、北斗の場合は、本来素直な良い子だということと、一番信頼する人を失っても、 弁護士と姉のような存在が献身的に関わってくれたことが大きかったと思います。 これは小説なので、作品としては素晴らしいし、良いラストだと思いました。 ただ、読んでいる最中はずっと、現実社会とどうしてもオーバーラップしてしまいました。 犯罪を犯してしまう人の生育歴には、多かれ少なかれ北斗と同じような体験があると思っています。 そこには大きく同情する部分があります。救ってもあげたいです。 が、殺人事件ということを考えたら、被害者の立場になったら、その遺族の立場になったら、甘くは見られないと。 また、小説の中での北斗は事件後も良い青年でしたが、あのような生育歴であれば、 人に対しての対応もうまくできず、罪悪感さえも感じられない心、というのが本当のところではないかと感じました (全てが全てではないかもしれませんが)。 根本的な問題(虐待を無くす方向や、その親も同じような家庭環境できているだろうから、 それを断ち切ることや、当事者では難しいのでそれを助ける社会など)についても触れて欲しかったかな。 フィクションなので現実とは違って、美しくていいのですけれど。

  • Umast

    残酷で哀しく切ないストーリです 北斗くんには幸せになって ほしい

  • 虐待された主人公の話です。

    虐待された主人公が、ある事件をきっかけに人間違いで殺人をしてしまう話。 虐待されたことがある人に読んでほしい。 石田衣良さんの「生きて」という強いメッセージ性を感じた。 1人1人が虐待しないためには、どうしたらいいのだろうと考えさせられた。

  • ずしりと重く、胸にしみいる作品

    単に面白いというだけでなく、久々に読み応えのある小説だった。 大多数の作家だったらその辺で話が終わってしまいそうな展開になっても、まだまだ中盤である。そこから圧巻の後半戦が始まる。ずしりと重く、胸にしみいる作品だ。 ただ紹介文は、ネタバレし過ぎだと思う。「幼少の頃から壮絶な虐待を受けて育った少年がたどる数奇な運命」ぐらいにとどめておいてもらわないと、中盤までは次に起こることが予想できてしまう。それでも十分に面白いのだが、あらすじを知らなければもっと楽しめたのにと思うと、残念でならない。

  • 想像していたストーリーではなく

    両親から壮絶な虐待を受けている主人公の、北斗。虐待の描写がとにかく酷くて、世に報道される事件は氷山の一角なんだと思わずにはいられません。そんな北斗が里親に引き取られ、本当の愛情と信頼を知るのですが、里親が医療詐欺にあい、失意のままに亡くなってしまい…。 ある殺人者の回心とサブタイトルにもある通り、暴走し冷酷無比な殺人者へと変わっていくのかと思いきや、孤独の果てに不幸な殺人をおかしてしまい、裁判にかけられるとき、北斗はどう変わっていくのかと、周りはそんな北斗とどう関わっていくのかを、丁寧に描いています。 読む前はこんなに心に響くと思っていなかったので、ちょっと油断してました。ずっしり重いですけど、少しでも気になっていたら、是非一読を。

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