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海色の午後 (集英社文庫)

ノベル大賞

海色の午後 (集英社文庫)

唯川恵

海辺の午後の光を思わせる情景のなかで、若い心の揺れと恋愛への憧れを描く青春小説。のちの著者の恋愛小説につながる、みずみずしい感情の動きが中心にある。

記憶家族時代自己

作品情報

『海色の午後』は、青春小説として人の記憶と時代の手触りを静かに浮かび上がらせる。

『海色の午後』は、唯川恵による青春小説。受賞作として知られ、個人の経験や社会の空気を通して、日常の奥にある葛藤や変化を描く。

レビュー要約

  • 題材への切り込み方と落ち着いた語り口が読まれている。読後には、人物の選択や時代背景について考えさせる余韻が残る。

書籍情報

出版社
集英社
発売日
2004-06-18
ページ数
128ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784087477061
ISBN-10
4087477061
価格
461 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

唯川恵、幻のデビュー作! 海の見える部屋で一人暮らしする瑶子。医大生の耕平と付き合っていたが、彼は瑶子の父が有力者だったことに態度を微妙に変える。自分らしく生きるための、瑶子の決断とは。書き下ろしエッセイ収録。

レビュー

  • スキマ時間にでも

    唯川恵さんの作品が好きで、久しぶりにデビュー作を読みたくなり購入しました。さらっと読めて後味のいい作品。おすすめです。

  • デビュー作にして、すでに大物の片鱗は見せてはいましたが・・・

    自分に思いをよせる二人の男。年下のやんちゃで可愛い医大生と大人で紳士な御曹司。その間で揺れ動く 主人公・瑶子の心。 そんな時会社の同僚の女性が社内の妻子ある男と出奔する。彼女を見て、自分はあんなに情熱的な恋を できるだろうかと自らに問いかける瑶子。そして瑶子が選んだ道は・・・。 かいつまめばそれだけのストーリーで結末も容易に想像できる、さらっと読んでしまえる物語ですが、悪くないです。 登場する人物たちのキャラクター造詣は浅く、そのせいでイマイチ感情移入できませんが、 いい意味で、斜め読みするにはよい作品です。 ただタイトルが「海色の午後」というわりには「海」の必然性があまり感じられず、(これは私の鑑賞能力の無さのせいかもしれませんが)最後のキメの台詞「私は海が好き。でも海の広さが好きなんじゃない。 海の青さが好きなの」の意味がもうひとつ理解できませんでした。 引き合いに出すのはお門違いかもしれませんが、氏の「ただ途方もなく霧は流れる」のような、すべてが淡々と進んでゆく、ある意味冷めたというか、客観的な筆致は共通しているような感じもしました。 (途方もなく・・はとても好きな作品です) 追記:どうでもいいことですが、行間がスカスカというのはとても気持ちがいいものですね。 普通、文庫本だと1ページ18行だと思いますが、この本は15行しかないので、かなりハイスピードで 読むことができました。そのスピード感は爽快でした・笑。

  • ささやかながら・・・

    華やかであった頃を思い出させてくれました。 読み手が「バブル景気」のころを知っているのなら,「ああ,そうそう」と思い出に浸らせてくれる作品でしょう。 それ以降の世代の方が読まれたら,おそらくつまらない作品になるでしょう。 ストーリーがどうの,展開がこうの・・・などと批評される方はご遠慮していただくが賢明でしょう。

  • 海色の午後

    一時間程度で一気に読み終えることができました。 作者本人は、あとがきでストーリーが甘っちょろいと卑下していますが、シンプルな話で読みやすかったと思います。 私生児という宿命をもつ主人公が、恋愛、結婚、父との関係で揺れ動く様子が、丁寧に描かれています。 恋人との別れが随分あっさりしているのは、そういう時代だったからでしょうか。 あと、あとがきが面白かったですね。 デビューするまでの作者の苦労をが書かれており、恋愛小説の大家でもこんな時代があったのか、と新たな一面を垣間見ることができました。

  • 平凡な生活の中に、非凡な登場人物が。

    コバルトノベル大賞作品。 筆名が、母親の筆名「行川奎」の字を変えたとのこと。 20年後のあとがきで綴っている。 話はSEの彼女が、彼と別れる話。 平凡な生活の中に、非凡な登場人物が。 唯川恵の荒削りな文章と展開が楽しめる。

  • とても優しくて、

    とても優しくて、美しい文体の作品。 読んでいてとても心地よい。 一気に読んでしまった。本当は、もっと味わって 読まなければいけないんだけど。

  • テンポが良い

    テンポが良くて、一気に読める作品。 無駄なエピソードがなくて、飽きさせない。 主人公の生き方にも共感出来たのがよかった。 最後の台詞はいかにもドラマじみているが、良い感じだと思う。

  • ゴミである

    怒りを禁じえない。 作家本人にとって処女作がいかに思い入れがあるかは分かる。唯川恵ファンの出版要請があったから出版に踏み切ったのだろう。そうでなくて作家のエゴで復刊したのなら、この作家は既に死んでいる。 今や死語となったコンピューター関連の用語が並ぶのも時代遅れの感が否めない。 この際はっきり言おう。『肩ごしの恋人』で直木賞を受賞して、この作家は終わってしまったのか、とさえ思う。唯川先生の作品は何作も読ませて頂いているのだが、ここしばらく新境地を開くようなものを読ませてもらっていない。 功なり名を遂げた唯川先生だからこそ、もう一頑張りして頂きたいと思う。信じて待ちたい。こうやって加熱と冷却を繰り返しながらファンは唯川恵を見守ってきたのだろうから。

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