五色の虹 満州建国大学卒業生たちの戦後
旧満州の建国大学卒業生たちを追い、戦争と戦後をまたいだ人生を聞き書きでたどるノンフィクション。多民族共生を掲げた理想と、敗戦後にそれぞれが背負った現実を重ねて描く。
作品情報
建国大学に集った若者たちの夢と戦後を、証言から掘り起こす。
集英社刊行の単行本として版元ドットコム等で ISBN-13、ISBN-10、ページ数を確認した。紙書籍のため ASIN は ISBN-10 と同値で補完した。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 2015-12-15
- ページ数
- 336ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14 x 2.4 x 19.5 cm
- ISBN-13
- 9784087815979
- ISBN-10
- 4087815978
- 価格
- 1870 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
日中戦争の最中、旧満州(現・中国東北部)に存在した最高学府「満州建国大学」。 日本、中国、朝鮮、モンゴル、ロシア──。 「五族協和」の実践をめざし特殊な教育が施される中、激しい議論を戦わせる学生たち。 彼らが夢見たものとは何だったのか。そして、どのような戦後を生き抜いたのか──。 スーパーエリートたちの人生を綴る、渾身のドキュメント。第13回開高健ノンフィクション賞受賞作。 【目次】 序章 最後の同窓会 第一章 新潟 第二章 武蔵野 第三章 南東京 第四章 神戸 第五章 大連 第六章 長春 第七章 ウランバートル 第八章 ソウル 第九章 台北 第十章 中央アジアの上空で 第十一章 アルマトイ あとがき 著者プロフィール 三浦英之 1974年神奈川県生まれ。京都大学大学院卒。朝日新聞記者。東京社会部、南三陸駐在などを経て現在、アフリカ特派員(ヨハネスブルク支局長)。著書に『水が消えた大河で──JR東日本・信濃川大量不正取水事件』(現代書館)、『南三陸日記』(朝日新聞出版)がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されたものです)。
レビュー
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とても貴重な話が満載でとても面白かった
第二次大戦の経験者がどんどんいなくなっていく仲、ギリギリ間に合うタイミングで書かれた貴重な一冊だと思います。 日本政府が満州に大学を設立したなんて知りませんでした。 日本と韓国以外の卒業生は戦後に活躍できなかったというのは残念ですが、大日本帝国や満州国をより多面的に知ることができるとても面白い本だと思いました。 特に筆者が各国の卒業生を訪問することにより、それぞれの当事者の戦後について知ることが出来、第二次大戦及びその後の混乱の中での生き様がとても興味深かったです。 ただ、中国政府による取材妨害は残念ですし、ロシアの戦後直後の満州国における蛮行についてはどうして国際問題として認知されていないのか、常々疑問に思いましたし、そこについての記載はありませんでした。 また、筆者の最後の結論が少々薄いように感じました。
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知られざる満州にあった大学
知られざる満州の秘史を掘り起こした労作。 ここ最近読んだノンフィクションの中では、 群を抜いて面白かった。
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現代人には想像もできない苦労
満州国の指導者を育成するために作られた満州建国大学の理念は五族(日本、朝鮮、漢民族、モンゴル、満州)協和であり、学内では言論の自由が保障され禁書も読めたという点が興味深かった。 入学したのは各民族からの選りすぐりのエリートだったが、ほとんどの卒業生は戦後、迫害を受け自分の出身大学をひた隠しにしているという。時代が時代なら間違いなく一角の人物になれた才能が収容所で長い年月を無駄にしたり単純な肉体労働に従事しなければいけなかったという不運。ある卒業生の「不確実性のなかで生きていた。」という言葉が印象的だった。
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さらさらと読めるか?というわけでもないです。でも10代で読んでおきたかった。20代後半男性
すみません。タイトル通りです。 今、何読もっかなーって思ってAmazon見てる10代、20代前半の君、三浦さんの本はぜひ【紙の本】で読んで欲しい。 紙の本ってコスパ悪いよな、かさばるし、でも残しておいて良かったなって思う本もあると思うよ、正直たまに偏った意見もある【三浦さん】それでも知らないよりは世界広がるよ。 人間育てるこの時期にいろんな本読んで欲しいな 最後に、 僕の愛読書は【BLEACH】漫画です
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感動する
とにかく驚いたし感動もした。 読むべき本
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栄光なき秀才たちの物語
現代史に詳しい知人の強い勧めがあって読んだ。 読み応え抜群のノンフィクションだった。 ていねいな取材と安定した筆力で読ませる。 白眉は最終章の同級生の再会シーン(於・カザフスタン)。 感動の再会と、その意外な裏側。 栄光なき秀才たちの哀しき物語ともいえる本書だが、 このラストのおかげで、読後感が素晴らしい。
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幻の国に存在した王道楽土
満州国については昔から興味があり、様々な関連書籍等読んでいる方だと思ってはいましたが、こちらの大学の存在は恥ずかしながら知りませんでした。 満州国というと「傀儡」「偽満」といった評価が一般的かと思いますが、少なくともこの大学には「建国の理念」が投影されていたようで、暗い歴史の中にも学ぶ自由があった様子は若干の救いでもあります。 しかし、著者の取材は対象の方が高齢かつ海外の方もいらしたようで、なかなか大変だった様子。特に、中国での取材は「なるほどな」と思わせる描写でした。 内容も秀逸でしたが、その点も含め良作だと思います。
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若者の心意気
人類愛があれば世界平和にたどり着く。