勝ち過ぎた監督 駒大苫小牧 幻の三連覇 (新書企画室単行本)
駒大苫小牧を率いた香田誉士史監督の栄光と挫折を追う長編ノンフィクション。北海道勢初の甲子園制覇、夏の連覇、田中将大と斎藤佑樹の決勝再試合へ至る時代を、丹念な取材で描き出す。
作品情報
勝ち続けた監督の栄光の裏側に、どんな重圧と孤独があったのかを追う。
集英社の単行本として刊行され、出版社系書誌、書店データ、CiNii で確認した。単行本 ISBN-13 は 9784087890068、ISBN-10 は 4087890066。Amazon JP の紙書籍 ASIN は ISBN-10 と同一と判断し補完した。文庫版 ISBN は別版のため採用していない。
レビュー要約
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取材量と構成の力を評価する声が多い。勝利の物語だけでなく、指導者の責任、学校スポーツの熱狂、周囲の期待が個人に及ぼす負荷まで描く点が読みどころになっている。
書籍情報
- 出版社
- 集英社
- 発売日
- 2016-08-05
- ページ数
- 432ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784087890068
- ISBN-10
- 4087890066
- 価格
- 2930 JPY
- カテゴリ
- 本/スポーツ・アウトドア/スポーツ
「大旗は白河の堰を越えない」「雪国の高校は甲子園で勝てない」 高校野球界における暗黙の常識を、派手に打ち破った一人の監督がいた。 二〇〇四~六年、駒大苫小牧を連覇へ導き、三連覇に王手を掛けた男。香田誉士史。三十五歳の若さだった。 降雨ノーゲームから、再試合で屈辱の敗戦を喫した03年。 北海道勢初の全国制覇を果たした04年。 驚異の夏連覇、05年。 そして、田中将大と斎藤佑樹の投げ合いが異例の決勝再試合となった06年……。 香田がいる甲子園には、常にドラマがあった。 だが、甲子園における駒大苫小牧の活躍は、香田に苦難の日々の始まりを告げた。 優勝後の大フィーバーが、香田の心を少しずつ蝕む。そして夏連覇を果たした直後の暴力、 飲酒事件という悪夢……。 三連覇が幻となった翌年、香田はチームを追われた。高校野球史上最も有名な監督は、 満身創痍のまま表舞台から姿を消した。 球史に残る監督、栄光と挫折の舞台裏を長期に亘る丹念な取材で解き明かしたノンフィクション。
レビュー
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あの夏
ノンフィクションの面白さがとても感じられる。 勝ちすぎると妬まれる。 香田監督の人間味、そして苦悩が随所に感じられるとともにその熱量に引き込まれた。マスコミとの戦いや選手たちとの軋轢がとても細かく描かれている。 様々なエピソードを多角的な視点で描いており、深く理解を得られた。
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正に3年間彼らが"神っていた”ということ
すごいことだ。 野球、あるいは高校野球というスポーツから見た、ここ数年最高の結果を残した生徒たちと監督! 試合やインタビュー、取材を通じたドキュメンタリーであるのだけど、輝かしい栄光ではるはずなのに、その裏にあった決してきれいごとでは終わらない現実、エピソードも本人了承のもと赤裸々に書き連ねている。 個人的には、何作が同じような書籍を手がけてきた筆者ならではというか、 マスコミと本人たちとの関係、距離感、当時者どうしの衝突、すれ違いなどを再度、自らも手探りしながら監督の人柄とチーム、そして関係者へ迫っていく感じがした。神経をすり減らしていく監督の様子。そこが生々しく感じた。 単に、お金をかけて設備を整え、有望選手を集めたからチームが強くなるというわけではない。 そういう主張。 とにかく、香田監督は、年齢のせいもあり、教師というよりはガキ大将という雰囲気があったのが伝わった。 去年の北海高校夏の甲子園準優勝、一昨年の選抜準優勝、東海大四(現東海大札幌)、それぞれ、大会前から注目されていたわけではなかったという事実。こうなってくると駒苫の甲子園2連覇とは無関係ではないようだ。 このタイミングで読むのにはぴったりの書だと思う。
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読んで損は無い良書です
非常に興味深い内容で引き込まれます。 野球界に限らずかもしれませんが、やはり常識外れの業績を残す人っていうのはある種の変人なんだろうなと。 読めばわかりますが、香田監督の真似はしようと思ってもできないですし、香田監督のキャラクターあっての 指導なんだろうなと感じました。 ある程度香田監督の目線で書かれていますが、負の部分についても触れられています。体罰も辞さない激しさ、横柄さ、傍若無人な 振る舞いなど。(最終的にそれらの要素が積もり積もって辞任への引き金になります) 私個人としては、それらに嫌気がさして部を離れた人間の気持ちもよくわかります。もし自分が香田監督の生徒として野球部にいたら・・・? たぶん、頭にくることだらけで耐えられなく退部するんじゃないかなと感じました。
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良作
このエピソードいる?っていうのもありましたが、真面目に書かれたいい本だと思います。
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素晴らしいノンフィクション
詳細な取材に基づく内容に読んでいて引きこまれた。当時の駒大苫小牧の試合をテレビや甲子園で見ていたため、その背景がわかり一層楽しめた。素晴らしいノンフィクションだと思う。
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高校野球暴力礼賛最後の書
『奇跡』を起こした駒大苫小牧高校野球部監督にスポットをあてた良書。 「暴力」を有効な手段としている点が気になる。 ・監督は確かに暴力を振るっていた、しかしOB会では殴りかえさせていた(著者は擁護しないと書いてますが・・・) ・監督が追放になる飲酒喫煙に関しても、「普通なら内々で済ます」「監督も昔ヤンチャしていたからわかったもの」 ・今の時代では「暴力」は許されないが有効であった など著者自身が「暴力」に肯定的なスタンスなのが気になる。 スポーツにおける「暴力」がまかり通った最後の時代の記録として有意義ではある。 著者による新しい時代の指導者のルポを早く読みたいです。(こう書くと著者は奮起すると期待しての感想です)
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スポーツノンフィクションの傑作
良い作品です。 相当きわどい事実まで踏み込んで取材していますが、 それでも、作者の筆は過度に取材対象に近寄らず、距離を保っています。 現実の中で、優れた才能が社会でどう扱われるのか。 考えさせられます。
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金字塔が破滅を招いた
まさに題名通り、勝ち過ぎた事への弊害です。 球史に残る偉業が 讃えられるどころか 周囲のやっかみを生み、孤立を深め、 辞任へと追いやられる。 こんな皮肉があるのか 「過ぎたるは及ばざるが如し」 非常考えさせられる一冊です