みかん畑に帰りたかった: 北極点単独徒歩日本人初到達・河野兵市の冒険
北極点単独徒歩到達を果たした冒険家、河野兵市の歩みを追うノンフィクションです。故郷のみかん畑への思いを軸に、過酷な挑戦の背後にある家族、土地、夢への執念を描き出します。
作品情報
極地への挑戦は、遠い故郷へ帰りたいという切実な願いと結びついています。
北極点単独徒歩到達を果たした冒険家、河野兵市の歩みを追うノンフィクションです。故郷のみかん畑への思いを軸に、過酷な挑戦の背後にある家族、土地、夢への執念を描き出します。 極地への挑戦は、遠い故郷へ帰りたいという切実な願いと結びついています。
レビュー要約
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冒険記としての迫力に加え、挑戦者の内面と故郷への思いをたどる構成が読者の印象に残ります。偉業の記録を人間的な物語として読むことができます。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2003-04-01
- ページ数
- 249ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784093792288
- ISBN-10
- 4093792283
- 価格
- 831 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
日本人初の北極点単独徒歩到達を果たし、飽くなき挑戦を続けた冒険家・河野兵市は、北極点から故郷・愛媛までを徒歩とカヤックだけで帰還するプロジェクトの途中で還らぬ人となる。河野と共にアンデスの最高峰などに挑戦した著者が書いた河野兵市の素顔。 常に死と隣り合わせである冒険に、様々な形で果敢に挑んだ河野兵市。彼の青春と素顔が垣間見られる本作品は、冒険とは何かということから、回を重ねるごとに自らが更なる困難を設定し挑んでいかなければ、食べていくことができないアウトドア社会の闇までも描ききりました。第9回ノンフィクション大賞での選考会において満場一致で選出され、「抑制された、微塵のゆるぎもない文章」(船戸与一氏)、「生々しさと現場の感覚を感じた」(井沢元彦氏)、「痛快なスピード感」(猪瀬直樹氏)と、絶賛の声が続出した、久々のノンフィクション大賞話題作は、これから人生の冒険に挑む子供たちから、様々な冒険を重ねてきたお年寄りまで、幅広い年代の方々の心を打つメッセージが詰めこまれています。
レビュー
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友人として、志半ばで召された冒険家の心中を推し量る
2003年刊。世界を自転車で放浪していた著者は類い希な馬力を持つ河野兵市氏と旅先で出会い、南米アンデスの垂直の氷壁をともに登り、にわか登山ガイドに扮するなどして互いの親交を深めます。 次の冒険を求め北極に遠征する資金を捻出するために河野が採ったのは後援会を作ること。世間の期待と支持者に忖度するあまり、燃えるような情熱が河野の眼から失われていることを著者は友人としての直感から見抜きます。 河野は北極海の冷たい海で天に召され、北極圏から愛媛まで歩いて帰る計画は未完となりました。冒険家が宿す優しさが時には命取りになることを極地に消えた植村直巳と上温湯隆を引いて著者は悔やみます。
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ある旅人たちの記録
河野兵市。 みかん畑が山の斜面を彩る愛媛県で生まれ、北極点からその実家へ徒歩とカヤックだけで帰る冒険の途中、命を落とした。 この作品はそんな彼を、彼と共に世界をまたにかけて走り回った著者の視点から描いたノンフィクション。 慣れているとは言い難い文体で語られる彼らの冒険は、荒々しく常に死と隣り合わせの危険をはらむ。 その中で紡がれる友情と青春の輝きが、懐旧の筆で、しかし瑞々しく描かれている。 冒険談として十分に楽しめる作品だが、それだけに終始しない奥深さも内包する本著。旅人に、そして旅や冒険にあこがれるすべての人に、是非ともお勧めしたい作品。
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非日常の世界に生きる人達の物語
時間をさほど気にせず自転車で世界を回ったり、自分の足を頼りにあちらこちらと移動する、世間でいう冒険の世界、サラリーマンの私にとって縁のない世界に身を置く主人公を、友人である筆者が簡潔・明瞭に、ある程度の客観性を持って記述した物語だ。文章の底流に流れている友情が清々しく、物語の荒々しさと絶妙な調和を産み、単なる山行き物語に終わっていない、不思議な作品で、出張の空き時間で読みきってしまった。お勧めの一冊だ。
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冒険とはひょんな事から始まるんですね
河野さんは、サハラ砂漠をリヤカーを引きながら横断(縦断?)してしまった事で有名な冒険家です。 彼の事は旅行人という雑誌で知りましたが、「なんてバイタリティと、超人的な体力を持っているんだ」と感嘆した記憶があります。 そんな彼が、どのような経緯で冒険家になってしまったのかを友人の視点から客観的につづられています。 彼は意志があって冒険家になったわけではなく、彼自身は自分の事を冒険家とは思っていなかったふしがあることが、この本を読むとわかります。 彼が世間に冒険家と認知されなければ北極へ行くお金は集まらなかったでしょうが、反対に自己資金で行けたのならば遭難する事も無かったであろうことは多くの人が感じる事でしょう。 冒険と商業主義とのジレンマに苦しんだ河野さんの気持ちを著者が代弁しているようで、大変印象に残りました。
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社会性と冒険は両立するのか?
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