日本の文学賞

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人形遣い (ガガガ文庫 さ 5-1)

小学館ライトノベル大賞 ガガガ文庫部門

人形遣い (ガガガ文庫 さ 5-1)

賽目和七

『人形遣い』は、賽目和七による受賞作です。NDL の書籍レコードで単行本または文庫として確認できるため、紙書籍の ISBN を基準に ASIN/ISBN-10/ISBN-13 を補完しました。

ライトノベル青春受賞作

作品情報

賽目和七の受賞作として記録される『人形遣い』。

『人形遣い』は、賽目和七による受賞作です。NDL の書籍レコードで単行本または文庫として確認できるため、紙書籍の ISBN を基準に ASIN/ISBN-10/ISBN-13 を補完しました。 作品紹介としては、受賞歴と著者名を手がかりに読む文学作品・評論・詩歌作品であり、詳細な内容紹介は確認できた書誌情報の範囲に限定しています。

書籍情報

出版社
小学館
発売日
2013-07-18
ページ数
293ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784094514292
ISBN-10
4094514295
価格
350 JPY
カテゴリ
本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル

世界はわたしを中心に回っているのです。 わたしの名前は坂上神楽。 凄くかわいくて頭が良く、芸達者で器用で立ち振る舞いも完璧。ダイヤモンドもはだしで逃げ出すとまで謳われる、まぁごく普通の世界的天才美少女である。 わたしのような、存在が主人公級の美少女というのは、やはりトラブルに巻き込まれるのが常なのである。そうした面倒に巻き込まれる自身の体質にだけは少し嘆きたくもなるものだ。 嘆いて、溜息を吐き、それからわたしは顔を上げ、ああ、溜息を吐く仕草すらも可愛らしい。そんなことを思いながら、胸に抱いた兎の人形を抱きなおし、二人の人物に視線を向ける。 壁際に追い詰められた、黒髪の少女と、狼面の男が一人。考えるまでもなく目の前の人狼が少女を襲っている場面なのだろう。 わたしはこのような人ならざる化け物を人知れず退治していく仕事をしている。そう、この『人形』を遣って――。 第7回小学館ライトノベル大賞、ガガガ賞受賞作。 イラストを担当するのは、ライトノベルの挿絵や原画などで活躍中のマニャ子。

レビュー

  • 満足!!

    綺麗に帯付きで届きました!

  • 古風なラノベを読んでいるような安心感……

    世界的天才美少女・神楽ちゃんが主人公。人形遣いというのは、他作品でいうところの退魔師みたいな存在です。スカッとする系の作品ではありません。いささか癖があります。あと百合要素。個人的には高ポイントです。女の子同士のキス描写があります。そこが苦手じゃない方にはオススメ。

  • 似た境遇の二人が織りなすダークファンタジーで王道なガール・ミーツ・ガール

    主人公である金髪の世界的天才美少女(自称)の神楽は、ヴァンパイアである鈴音と出会い、彼女のあたたかさに触れ、人間的な幸せと自分の居場所を手に入れていくダークファンタジー…ですが、とりあえず二人の百合的な掛け合いが最高です。 主人公は世界天才美少女を自称するだけあって、唯我独尊な自分大好き人間ですが、押しに弱く自分以外から「可愛い」と言われ慣れていないせいで、鈴音さんから「可愛い」と言われた時の反応が可愛い。そして索敵という名の街中デートをしている時の二人がとてつもなく可愛い。 この物語では自分の居場所と願望、選択がはっきりとしたテーマで感じられ、神楽が自分で選択した答えに突き進んで成長していく姿が、とてもきれいに描かれています。登場人物の心理描写も丁重にされ、きれいにまとまった完成度の高い作品でした。 惜しむべくは地の文が多めに書かれていましたが、戦闘時の登場人物の動きが分かりにくいことと、著者の成長を期待した続編がないことでした。

  • 面白い

    まだ途中読みなのですが(笑)最初の出だしから面白いので中断するのにとても躊躇しました。仕事の合間に読もうと思いつつ仕事が忙しく中断していますが続きが気になって仕方ありません。

  • 自分の選んだ場所こそが自分にふさわしい居場所なのだ、という話

    小学館ライトノベル大賞ガガガ賞受賞作。身の置き所が無い主人公が自分の居場所を探し求める作品は多々あれど 主人公だけでなく敵役までが人それぞれに相応しい「居場所」に至るまでを踏み込んで描いた作品は珍しいかと。まぎれもない傑作です 物語は「人形遣い」という念動力で操る人形を武器に魔を狩る一族の最高峰の位を占める一人の少女が一族に裏切られて力尽き 一人の吸血鬼の少女に助けられ奇妙な共同生活を送る間に自分の「居場所」を探し求める様が描かれている 主人公の神楽のキャラクターが良い。口では傲岸不遜、年端もいかない少女なのに大人に対しても慇懃無礼な態度をとり続け 自分の実力と実績だけで自分の居場所を確保しようと肩肘張って生きる面と、母親に虐待を受け続けて名前すら与えて貰えず 捨てられるようにして母親が自殺してしまい、一族の長であった祖父に拾われ、人形遣いになる事で必死で愛情を求める面の 同居する様がエヴァのアスカ、特にTV版のアスカっぽくて非常に良い(完全に個人的な趣味だけど) そんな彼女が特殊な長寿の吸血鬼であり、人の世に交われないまま自分と同様に孤独の中で生きてきた鈴音との共同生活で年相応の 「子供っぽさ」を見せ、実力だけに縋り肩肘張って他人の声をシャットアウトする孤独な孤独な少女から祖父が逝去する前に言い残した 「自分を好きになる事が出来るようになりなさい」という言葉を自然な形で理解し、受容し、成長していく様が丁寧に描かれている 他人を愛する様になる事が自分を愛する為の前提条件であるというテーマを描いた物語は無数にあるけれども、自分を他人に遣われるだけの 実力を持った一体の人形としか捉えていなかった少女が、ここまで他者の存在を受け入れ、自らの想う所に従って生きられる人間に変化する様を 一冊できっちりまとめた構成能力はお見事、ちょっと百合っぽい要素が入ってるのも何気に嬉しかったりするw その一方で自由に生きるだけが居場所では無く、神楽と対立し続けていた叔父の和政とその側近が様々な柵に縛られている自分たちの有様を 「これも自分たちに相応しい場所である」と受け入れているのも単純な自由の賛美に陥らず、敵役の成長も描くと言う意味で凡百のラノベには なかなか立ち入れない所まで踏み込んでおり、感心させられた 「居場所探し」の物語としても、一人の人間が主体性を回復し、他者や自分のどうにもならない立場を受け入れる度量を身に付ける成長の物語として 大変完成度の高い一冊でした

  • 大当たりでした

    読む前はそれほど期待してませんでした ちょっと百合な部分があるかなと思うぐらいで購入 足りないからこその人形遣いとしての戦いと 厳しい幼少を過ごし疎まれている少女と明るくも長く生きて影のあるヴァンパイアの女子の 一歩踏み出して絆を求めるお話で素晴らしい 作風的に暗い描写などもあるのですが続きが読みたくなるような質の高さです 今回は洋物系の敵が少しだけなので和物の妖怪など幅広くみてみたいもの

  • 今夏一番面白く読みました。

    出自と育ちから自分ではどうしようもないものを背負い、それに負けまいと傲岸無礼、尊大そのものな態度を取る主人公。彼女が結果的に血族から追放され、それでも本来敵になるはずの心優しき吸血鬼との交流の中で自分の居場所と自己の肯定にたどり着く物語。 視点を一人称にすることによってその移ろいよく自我の形を描きこむのに成功した作品だ。 自己の心的表現を会話の中に盛り込んでいくというやり方がくどくどしさから解放していて読みやすくなっている。 文章が硬いという評があるが、これは動きのある場面の描写に費やす分量を増すことによって解決できると思う。

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