撃戦魔法士 (ガガガ文庫 お 7-1)
受賞時題名の作品で、刊行時には魔導都市を舞台にしたバトルファンタジーとして展開された。
作品情報
フルホシュタットの魔術士は、受賞記録と書誌確認から輪郭を整理できる尾地雫の作品である。
フルホシュタットの魔術士は、尾地雫による作品で、魔術と戦闘を中心に読める。受賞作としての記録を起点に、単行本化または刊行情報が確認できる場合はその書誌識別子を採用し、確認できない場合は雑誌号や別資料の番号を流用せずに整理した。
レビュー要約
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反応は作品の題材と語り口に向けられている。設定や問題意識を評価する読みがある一方、公開情報が限られる作品では書誌的な確認を優先して慎重に整理した。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2015-06-18
- ページ数
- 323ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784094515541
- ISBN-10
- 4094515542
- 価格
- 672 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
魔導バトルアクションの決定版!! 魔導都市フルホシュタット―― そこは、全人口が「魔術師」で構成される世界最大の魔導都市国家。 そんな“魔都”で民間騎士事務所を営む貧乏騎士の龍之介は、幼なじみのエリート騎士・七慧の紹介で、とある依頼を引き受ける。それは、特使として来都するダークエルフの姫――ファナ=リリオネーラの護衛任務だった。ダークエルフの国であるスヴァルト王国と魔都の間で結ばれる相互防衛条約、それをよしとしない過激派組織から彼女を守るのだ。龍之介と七慧のほか、倭皇国出身の巫女である千聖も参加し、パーティーは騒々しさを増すが―― 「もしかして、龍之介はんは七慧の彼氏か?」 「ち、違うわよ! どうして、どいつもこいつも……」 「やったらウチらが仲良くしたってええやん? なァ、龍之介はん?」 ――そこに襲いかかってきたのは、奇妙な面をつけた忍者軍団、“黒角界”。裏世界で名を馳せる殺人集団の襲撃に、龍之介たちは窮地に立たされる。さらにこの一件には、国家間の大きな陰謀が隠されていて……。龍之介は、あまたの敵からファナを護りきれるのか!? 圧倒的スピード感で魅せる魔導バトルアクションの決定版!!
レビュー
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講評のまんま、って感じなのかなぁ……
ハイスピード×ソーサリィ、って、いや、ホントその通りというか、 ひたすら読者置いてけぼりで話が勝手に進められているような感覚が付きまといました。 ごった煮の世界を持て余しているように思えます。何と言いましょうか、 色々何でも有りのようで、でも何故か何でも有りでは無くて、やっぱり何でも有りみたいな。 飛べる子が飛べないのか飛ばなかったのに後で飛んでOKみたいな。上手く説明出来ないモヤモヤ気分です。 登場人物もかなり多く、それぞれの立場も異なるのは分かるのですが、関係性も詰め込み過ぎてるように思う割りには 説明不足な印象で、そのくせ初対面の組み合わせが妙に慣れ合ってみたりとか、行動基準も分からない。 作り手なりの理屈は有るのでしょうが、それが良く読み取れなかったのが消化不良気味のもたれで、ん~……。 総魔術師的な世界っぽいのに、底辺層扱いのはずの主人公よりよほどヘタレが結構いるとか、いや一応理由は 有ったんですけど、なんつーの? 後になってドカーン、でも制限付き、でもドカーンみたいなのばっかで 疲れるというか、そんなのばっかりで全然コントロール出来てねぇんじゃね、作者? みたいな。 ひたすら造語だらけの中に突如、これは知ってるよね、的にロクな説明も無く飛び込んで来るものが有ったりとか、 どこまでが俺のイメージと合ってるんだろう、みたいな。みたいな。みたいな。みたいな。という印象です。 いや、なんかホント、良く分からない乗り切れない感、が結局最後まで付きまといました。 文章自体は読みづらくないのかも知れないけれど、一人称だか神視点だかごっちゃの記述は 個人的に気持ち悪いので受け付けづらい気もしてしまったから、厳しめの評価になっているのかもしれません。 地の文で「~かも知れない。」とかやられちゃうと、それは主人公の憶測なのか、神視点のくせに推測扱いに なっちゃうのかよとか、ホントどう読めば良いのかと。ノリか? 俺のノリが悪いからいけないのか? 結局は、9回ゲスト審査員でじたろうさんの講評に有ったところの、 「~を改善して説得力を持たせれば~」という辺りが、改善せずにそのまま出て来ちゃった、 という印象が強いかなぁ、と思いました。 ので、小学館ライトノベル大賞のゲスト審査員講評そのままを参考にすれば、 今後ハズレを引くことは減るかなぁ、と思ったりした次第です(苦笑)
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見えづらく,掘り下げも弱い世界観
大日本大陸とやらに始まり,舞台は中部東海地方なのにフルホシュタットという都市, 東西にそれぞれ国家があり,北部にはダークエルフの王国も隣接しているという設定は, そういうものと言われればそれまでですが,あれこれがゴッチャで『絵』が浮かびません. また,帯などで煽られているアクションも,そこに賑やかな文字は躍っているものの, 敵方も含めて人物や背景の掘り下げが弱いため,大きく引き込まれるものがありません. このほか,スキルやアイテムにやたらと振られた『ルビ』の多さには目がチカチカし, 語尾にぶつ切り感を覚える三人称視点も,リズムが悪くて今ひとつしっくりときません. 粘液まみれの全裸のダークエルフ(イラスト付き)や,脈略のない下ネタも狙いすぎです. 主人公の力や兄との確執,周りの人物たちも,多くが明かされずに幕が引かれますが, シリアスもユーモアも目新しさには乏しく,正直なところ,続きが気になるとまでは…. いくつかの要素は良さげに映っただけに,それらを生かせずに終わってしまった印象です.
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これは大丈夫なのか?
冒頭の流れや設定までのほとんどが電撃文庫出版の塔京ソウルウィザーズに酷似している。まあ設定に関してはありきたりなので、パクリ気味の被りは仕方ないことなのかもしれない。だが、いくらなんでも文章力がなさすぎる。いや、文才そのものがない。本来、文庫大賞という企画は、あくまでも読者のことを考えた作品を見いだすものだと思う。その点で言えば、この作品は一次通過すら危うい。設定の説明は……たぶん作者は何かを下敷きにして考えたから、似たような説明をするだけで満足しているのかもしれない。ゆえに、読者おいてけぼりである。都合よく日本の文化が混在しているのに関しても、表現力のなさから御都合にしか見えないのだ。こんな作品がハイスピードバトル厨二と扱われるのは許せない。厨二()な熟語……虚空、やらを連発するのは滑稽の一言。正直、ソウルウィザーズを既読でなければ読み切ることはできなかっただろう。