サマータイム・アイスバーグ (ガガガ文庫 ガし 6-1)
三浦半島沖に現れた巨大な氷山をきっかけに、ぎくしゃくした高校生たちの夏が動き出す青春SF。
作品情報
その恋心だけは、あの夏で凍ったまま。
第16回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。三浦半島の海に現れた氷山と、一年前の事故で止まったままの関係を抱える高校生たちを描くガガガ文庫作品。
レビュー要約
-
風景描写と透明感が高く評価され、題材の多さによる整理しきれなさはあるものの、作者独自の色が強いと見られている。
-
氷山と夏の組み合わせが魅力的で、失ったものを抱えた青春群像として後半の展開が印象に残る。
書籍情報
- 出版社
- 小学館
- 発売日
- 2022-07-20
- ページ数
- 424ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784094530803
- ISBN-10
- 4094530800
- 価格
- 803 JPY
- カテゴリ
- 本/コミック・ラノベ・BL/ライトノベル
その恋心だけは、あの夏で凍ったままーー 真夏に突如現れた巨大な氷山が騒動になる中、三浦半島にある高校に通う進たちは、鬱屈とした夏休みを送っていた。 かつては仲の良いグループだった進と羽と一輝だが、一年前のある事故が原因で、今はぎこちない関係が続いている。 幼馴染を一時的に失い、無力感に苛まれる進。 外見は美人で男子からも人気があるが、弱く、ずるく、そしてそれを人のせいにしてしまう自分が好きになれない羽。 秀才で文武両道の優等生だが、自身ではどうすることもできない悩みを抱える一輝。 ある夜、氷山の現れた海岸で進は一人の少女と出会う。身元の分からない謎の少女は、一年前の事故以来、昏睡から醒めない進の幼馴染とそっくりで……。 少女の正体が分からないまま、「楽しい夏を過ごしたい」という少女の希望を叶えるため、進たちは奔走することに。 しかし、氷山出現の秘密が明らかになるにつれ、進たちの手には負えない大きな力が少女に迫る。 少女を元いたところに帰すためーー。 それぞれの淡い恋心や悩みを抱えたまま、進たちは氷山を目指す。 第16回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞。 煌めく夏の青春の輝きを閉じこめた、宝石のような物語! 【編集担当からのおすすめ情報】 ガガガ文庫のライトノベル大賞受賞作と言えば夏、そして青春!!というくらい名作が多い、夏をテーマにした青春物語。 爽やかなイラストと普遍的な青春のテーマを扱った本作は、是非映像化してほしい清涼感の漂う作品となっています!
レビュー
-
少年少女たちが手に入れた、熱くも儚い夏
近未来の夏を舞台にして少年少女たちが悩みながらも成長し、何かを成し遂げる。展開こそ王道だがそこがまた良いと思えるのは、主人公たちが巻き込まれる事件の原因、あるいは動機に心を引き付けられるからだろうか。 登場人物たちが何かを選んだり選ばなかったりした結果として得られた、たった一度きりの夏を描き切った良作だと思う。 あと、偶々だったけれど直前に「夏への扉」を読んでいたのもラッキーだった。
-
ボーイミーツガール、ガールミーツガール
SF要素と少年少女の葛藤が見られ王道的な青春。終盤は各キャラの想いの強さが随所に感じられて熱くなる。 少し国防関連の描写が弱く感じるが、未知との遭遇はワクワクと得体の知れなさが同居して、展開の面白さにページが進んだ。
-
王道夏SF
「これこれこういうの」という王道夏SF。 しかし、氷山というのが目新しくてよかった。 映画のような構成で、終盤は登場人物たちが急き立てられるように動き出し、疾走感もある。これもセカイ系にはいるのかな?
-
ここまで中身がない小説は久しぶりかもしれない
山なしオチなし意味なしの駄作 こんなに『つまらない』ラノベは久しぶりに読んだかもしれない。はっきり言うと読むだけ時間の無駄です。 人生における時間は有限です、世にはもっと読むべき価値のある小説が幾らでもあります。時間とお金は有効に使いましょう。
-
何が伝えたいか分からなかった
途中までは「何を伝えたいんだろう?」と思いながら読んでいた。設定は面白いなと思ったが、自衛隊がどうのと言い始めたり、タイムマシンがどうのと言い始めて、理解が難しくなった。 しかしまぁそういう舞台装置なんだろうと思ったが、本当に理解できないのは叔父と叔母の過去話が出てから。 「え? こいつらヤバすぎだろ」としか思えなかった。 主人公の進も、え? と思うことが多かったが、叔母叔父の在り方に比べると些細な問題だった。 子供がいるのに仕事辞めるとか、育てられないから親戚の養子にするとか舐めすぎでは? 堕胎する・しないで悩んでて、しなかったのはまぁそういう選択肢として分かるが、その後、親戚たちから孤立するのも分からない。叔父はちゃんと就職して面倒見るって言ってるのに、母方が応援しない理由が分からなかった。でも正しかった。叔父も叔母も何も考えてなかった。 で、別に重たい設定が物語に関わってこない。これは全体的に言えることで、性自認の話も出てきたが、別に物語に関わらない。その設定があろうがなかろうが、物語は変わらないのである。 いやまぁ設定として置いておくのはありかもしれない。しかし深掘りする。過去話や心理描写をする。 料理のために材料を切ったり炒めたりして下拵えしていたと思ったら、結局使わなかった的な印象があった。 それで最後に、なぜこんなに読みにくかったのかなと振り返ると、二つの原因があるかなと思った。 一つは無駄な心理描写が多すぎる。主人公とかヒロインとかはまぁ良いとして、サブキャラのが多すぎて、誰が主人公か分からなかった。 二つは、独特な人称だろう。三人称一元視点だと思って読んでいたが、登場人物ではない何者かの心情が感じられるシーンがあり、「え? 今の誰の気持ちなんだ?」と悩むことがあった。 私にはちょっと合わない作品だった。
-
読みにくい
1つのシーンの間でころころと視点が変わる、走れメロスのような神の視点になることがあって読みづらい。 設定や文章は好きになれるのだが、そのせいで混乱してしまって途中で集中力が切れてしまう。