日本の文学賞

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悪魔のいる天国 (新潮文庫)

日本推理作家協会賞

悪魔のいる天国 (新潮文庫)

星新一

奇想を日常に滑り込ませるショートショート集。欲望や便利さへの皮肉を軽い語り口で示し、結末の反転によって人間の弱さを鮮やかに照らす。

ショートショート風刺欲望

作品情報

妄想銀行は、ショートショートを軸に星新一の視線が凝縮された受賞作である。

奇想を日常に滑り込ませるショートショート集。欲望や便利さへの皮肉を軽い語り口で示し、結末の反転によって人間の弱さを鮮やかに照らす。 受賞当時の文学状況の中で、題材の選び方と語り口に特色があり、作者の関心がよく表れた作品である。

レビュー要約

  • 文学賞での評価を軸に、時代性や文体の個性が読みどころとされる。読者には、派手な展開よりも人物の内面や社会背景を丁寧に追う作品として受け止められている。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
1975-07-29
ページ数
304ページ
言語
日本語
サイズ
14.8 x 10.5 x 2 cm
ISBN-13
9784101098067
ISBN-10
4101098069
価格
737 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

「わたしは長いあいだ、その壺のなかに押しこめられていた者です」――。 すぐそこにいる悪魔、その「活躍」を描くショートショート。 ふとした気まぐれや思いつきによって、人間を残酷な運命へ突きおとす“悪魔”の存在を、卓抜なアイデアと透明な文体を駆使して描き出すショートショート36編を収録する。 人間に代って言葉を交わすロボットインコの話「肩の上の秘書」、未来社会で想像力にあふれた人間を待ち受ける恐怖を描く「ピーターパンの島」など、日常社会、SFの世界、夢の空間にくりひろげられるファンタジア。 目次 合理主義者 調査 デラックスな金庫 天国 無重力犯罪 宇宙のキツネ 誘拐 情熱 お地蔵さまのくれたクマ 黄金のオウム シンデレラ こん ピーターパンの島 夢の未来へ 肩の上の秘書 殺人者さま ゆきとどいた生活 愛の通信 脱出口 もたらされた文明 エル氏の最期 夢の都市 サーカスの旅 かわいいポーリー 契約者 となりの家庭 もとで 追い越し 診断 告白 交差点 薄暗い星で 帰路 殉職 相続 帰郷 著者よりひとこと 星 新一 解説 青木雨彦 カット 真鍋 博 著者の言葉 そもそも『悪魔のいる天国』は真鍋博さんのイラスト入りの書きおろし短編集という、前例のないことを目標に書きはじめた。長編ならまだしも、短編のそれは予想以上に大変だった。短編を発生させるには、雑誌の締切日の必要なことがよくわかった。ついに私も途中でねをあげ、雑誌発表のものもまぜて、本にまとめたのである。そんなこともあり、とくに愛着のある本なのである。(「著者よりひとこと」) 星新一 (1926-1997) 東京生れ。東京大学農学部卒。1957(昭和32)年、日本最初のSF同人誌「宇宙塵」の創刊に参画し、ショートショートという分野を開拓した。1001編を超す作品を生み出したSF作家の第一人者。SF以外にも父・星一や祖父・小金井良精とその時代を描いた伝記文学などを執筆している。著書に『ボッコちゃん』『悪魔のいる天国』『マイ国家』『ノックの音が』など多数。

レビュー

  • すぐ届き、何回の読み直しています。

    すぐに届き、昔の作品とは思えない怖さを楽しんでいます。

  • 善くも悪くも

    善くも悪くも、星新一のショートショートです。未読なら読んでみるのも一興なのは間違いないけど、オススメ迄はしない。そんな読む側の好き嫌いも星新一スタイルな感じの本。解りにくいかな?(笑)

  • 初期の名作

    当方が星新一の作品として、始めて読んだものがこれである。 冴えない友人が「読んでみろよ、面白いから」と言うので、訝しがりながらも読んでみた。 当初「こん」という作品を 中学の国語の授業中に読んで、何篇か教師の目を盗んで読み、はまった。 その友人に感謝したものである。 それくらい短い時間の中でも読めるものであり、「国語」の授業がつまらなくても、 この作品をよめば、その面白さに短い時間ではまる気がし、苦手な国語も好きになったものだ。 大人になった今でも、たまに読み返すとそのころの懐かしい気持ちがする。 ショートショートという短い形式でも、その記憶の深くに潜むことができる作品群である。

  • 星先生の作品は魅力的

    星先生の作品はどれも魅力的で楽しいものだけれど、この短編集はもっと魅力的で素敵なものばかりです。 特に、表題となっている悪魔のいる天国と、肩の上の秘書という話がとても好きです。ですが、他の作品も非常にバラエティに富んだ話ばかりで、ブラックユーモア多めの短編集となっています。

  • いい

    子供の学校の朝読書用にかいました。短編がたくさん入ってるので飽きっぽい子供でも読み終わる

  • 日本のSF作品の最高傑作である

    ショートショートというジャンルをこの作品を読んで初めて知った。 「合理主義者」から独特な文体に引き込まれ、「帰郷」まで傑作揃いだ。 乾いた文体がシンプルな内容に合っていて、下世話な感じがまるでしない。 作家の生活感がどこにもしないのだ。 生活感がどこにもしないというのが、異常なまで自分に課した作品を古びさせない制約にあるという事を知るのはもう少し後になる。 それにつけても「ゆきとどいた生活」である。 朝、起こすところから会社への到着までを全部自動で行ってくれる機械と主人の話。 この6ページの作品について、日本のSF作品の最高傑作であると思っている。 最初に読んだときも、今回30年ぶりで読んでも読後感は全く変わらない。普遍という事なのだろう。 この作品が映像化されたか私は知らないのだが、真鍋博の挿絵1枚で充分だ。 これ程の圧倒的な世界観・想像力・センス、内容の恐ろしさとリアリティは他に無い。 星進一は素晴らしい作品集が数多くあって選ぶのが難しいが、手始めに読んでいただきたい。 SFなどくだらんと私はかつて思っていた、その思いが根底からひっくり返される作品集だ。

  • 何度も

    昔は本を買って読みました 今回は初めてネットで買ってみました キンドルは読みやすくて良いです

  • 初めて読んだ星新一

    五分くらいあいた時間に、 スマホでよむのに 最適。忙しい仕事中でも、日常に物語の彩りがくわわる。 内容も、仕事に対する批評があり 人生観ありで、ぴったり。

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