日本の文学賞

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武蔵丸 (新潮文庫 く 19-4)

川端康成文学賞

武蔵丸 (新潮文庫 く 19-4)

車谷長吉

『武蔵丸』は、車谷長吉による著作で、川端康成文学賞の受賞作として位置づけられる。受賞時の評価を軸に、個人の感覚や時代の空気を作品の形式に引き寄せて読ませる一作である。

著作受賞作現代日本文学

作品情報

『武蔵丸』は、車谷長吉の表現が受賞によって広く注目された作品である。

『武蔵丸』は、車谷長吉による著作で、川端康成文学賞の受賞作として位置づけられる。受賞時の評価を軸に、個人の感覚や時代の空気を作品の形式に引き寄せて読ませる一作である。 新潮社の刊行情報で単行本・文庫・作品集として確認できるため、受賞作そのものを収録する書籍として扱う。

レビュー要約

  • 刊行形態と受賞歴から、作品のジャンル性と作者の特色を伝える一作として受け止められている。短い形式の作品では凝縮された表現、小説や評論では主題への踏み込みが読みどころになる。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2004-04-01
ページ数
268ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784101385143
ISBN-10
4101385149
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第27回(2001年) 川端康成文学賞受賞

レビュー

  • 人間であることのやるせなさ

    人間が寒々しく描かれる。読むほどに、人間であることが切なくなる。やるせなくなる。ほら、こんなに素寒貧で能無しなんだ、人間なんて…という自嘲のように虚飾をはいだ人物像が描かれる。飾り立てた人間からは、虚飾の胡散臭さが隠しようもなく暴かれる。 いっそ、武蔵丸と名づけられたカブトムシのほうが、無心なだけに美しく思えてくる。人間の本質を見抜こうとし、またそんな大それた自分を「文士なんて人間の屑である」と吐き捨てる。 太宰も三島も、車谷と地続きである。私は今年になってようやく車谷という作家(作品)に出会い、びっくりしている。愉快な読後ではないだけに、他人に勧める気にはあまりならないが、私はこの人をこれからも読む。

  • 滑稽で切ない

    ストラディヴァリウスのヴァイオリンの ような黒褐色の翅の輝きを持つ 『武蔵丸』と名づけられた兜虫を見る 筆者夫婦のまなざしが、滑稽で切ない。 一匹の昆虫から、生命の本質を垣間見せた 筆者の思惑は、僅か20ページほどの 短編のなかに凝縮されていて見事だ。 冒頭の直木賞受賞で得た賞金で、 家を購入するまでのエピソードは余計だった。 (75点)

  • 自分の”一番寒い場所”があります

    私小説だけど、決して内に向かった独り言では無い、外に向かっている。それは明らかに読み手に向けて晒されたトゲの様に。どこまで本当なのかわからない。しかし、ある意味、全て真実だとも思う。白痴群、狂、功徳、愚か者、武蔵丸、一番寒い場所、ここに収められている短編のタイトルだけで、何故か惹きつけられてしまう。読みながら感じる悲しみ、痛み、むごさは、読んでいる自分自身の姿でもあるようで「あっ」と思う。町田康が好きな人なんかは気に入るんじゃないかな。

  • 武蔵丸は面白いけど

    白痴群_狂_功徳どうも毒がやや強いようですね。 p180まで以下が武蔵丸_以下が密度高い有名。 一番寒い場所 500万ある。あんたが引き受けてくれるなら、パスポートも用意すろ。 パスポートって、海外逃亡用のか。。。 司馬遷「史記 刺客列伝の荊軻のことだった。 車谷さん。あんた誰を狙ってるんだ。首吊りやがって、、、 逆木氏とお豊は烈しくまぐわいをはじめた。 その紙に陰毛を一本付着していた。手鏡は、いまも私の手許にある。 この丸い手鏡で、この二十数年、私は何度自分の顔を見たことだろう。 それは、いつも私にも死の鏡だった。 武蔵丸が死んだ。、逆句の端からになりました。

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