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第6回(1993年) 受賞受賞作: 鹽壺の匙
『鹽壺の匙』は、車谷長吉による文藝春秋から刊行された作品で、三島由紀夫賞で評価された。題名が示す対象を軸に、著者の関心と時代背景を読ませる一作である。
『鹽壺の匙』は、三島由紀夫賞で選ばれた車谷長吉の作品である。
216ページ受賞作三島由紀夫日本文学
車谷 長吉
くるまたに ちょうきつ
Kurumatani Chokichi
プロフィール
- 性別
- 男性
- 生誕
- 1945-07-01 (兵庫県飾磨市(現・姫路市飾磨区))
- 死没
- 2015-05-17 (東京都文京区) 69歳
- 国籍
- 日本
- 言語
- 日本語
- 居住地歴
- 兵庫県飾磨市(現・姫路市) → 神戸・西宮・尼崎(料理人・下足番として各地を転々とする時期、住所不定) → 東京都(執筆・晩年の拠点)
経歴
- 職業
- 小説家, エッセイスト, 俳人
- 活動期間
- 1972年〜2015年
- 所属
- 現代評論社(『現代の眼』編集部勤務), 西武流通グループ(嘱託社員), キネマ旬報社(嘱託)
- 影響を受けた人物
- 森 鴎外, 夏目 漱石, フランツ・カフカ
- ノミネート
- 第86回 芥川賞候補(萬蔵の場合), 第113回 芥川賞候補(漂流物), 新潮新人賞候補(なんまんだあ絵)
学歴
| 学校 | 学部 | 学科 | 学位 | 期間 | 国 |
|---|---|---|---|---|---|
| 慶應義塾大学 | 文学部 | 独文科 | 学士(文学) | 1964-1968 | 日本 |
| みかしほ調理師専門学校 | — | — | 調理師課程修了 | 1976-1977 | 日本 |
受賞歴
| 年 | 賞名 | 対象作品 | 部門 | 主催 | 結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1993 | 芸術選奨文部大臣新人賞(平成4年度) | 鹽壺の匙 | — | 文化庁 | 受賞 |
| 1993 | 三島由紀夫賞 | 鹽壺の匙 | — | 三島由紀夫賞選考委員会 | 受賞 |
| 1997 | 平林たい子文学賞 | 漂流物 | — | 平林たい子文学賞選考委員会 | 受賞 |
| 1998 | 直木三十五賞 | 赤目四十八瀧心中未遂 | — | 直木賞選考委員会 | 受賞 |
| 2001 | 川端康成文学賞 | 武蔵丸 | — | 川端康成文学賞選考委員会 | 受賞 |
受賞・候補エディション
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第43回(1993年) 受賞受賞作: 鹽壺の匙
「鹽壺の匙」は車谷長吉による受賞作品。受賞分野の文脈で評価された作品として、作者の主題意識や表現上の特色を伝える。
鹽壺の匙は、車谷長吉の表現世界を示す受賞作品。
受賞作品作者性文学表現
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第25回(1997年) 受賞受賞作: 漂流物
『漂流物』は、車谷長吉による作品で、平林たい子文学賞の対象となった。 <p>新潮社,1996,4-10-388402-9<p><ul><li>タイトル:漂流物</li><li>タイトル(読み):ヒョウリュウブツ</li><li>責任表示:車谷長吉 著</li><li>NDC(9):913.6</li></ul
漂流物という題名から、作品の中心にある情景や問いが立ち上がる。
206ページ作品平林たい子文学賞同時代文学
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第119回(1998年) 受賞受賞作: 赤目四十八瀧心中未遂
『赤目四十八瀧心中未遂』は、車谷長吉による大衆文学、小説の作品。直木三十五賞で評価された作品として、作者の関心や時代性が表れた一作である。
直木三十五賞で注目された、車谷長吉の個性がうかがえる作品。
272ページ大衆文学小説直木三十五賞
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第27回(2001年) 受賞受賞作: 武蔵丸
『武蔵丸』は、車谷長吉による著作で、川端康成文学賞の受賞作として位置づけられる。受賞時の評価を軸に、個人の感覚や時代の空気を作品の形式に引き寄せて読ませる一作である。
『武蔵丸』は、車谷長吉の表現が受賞によって広く注目された作品である。
268ページ著作受賞作現代日本文学
作品
代表作
鹽壺の匙
1992年 私小説(短篇・中篇集)故郷・播州飾磨を舞台に、没落地主の家族や語り手の内面を描いた短篇・中篇の作品群。自伝性を帯びた私小説的作法が特徴。
漂流物
1996年 短篇集料理人時代や浮浪の生活を背景に、人間の弱さや告白的な事件を描いた短篇集。
赤目四十八瀧心中未遂
1998年 長編小説焼き鳥屋の仕事をする男と、背中に刺青を持つ女の逃避行を描く長編。多くの設定に作者自身の経験が影響しているが、ほぼフィクション。
- [映画] 赤目四十八瀧心中未遂 (2003)
武蔵丸
2000年 短篇兜虫を飼う夫婦の日常を描いた掌編。細やかな人間観察とユーモアが特徴。
贋世捨人
2002年 長編小説自身の前半生(1983年東京への帰還まで)を素材にした長編。放浪や挫折、再起を題材にする私小説的要素を含む。
全著作
- 鹽壺の匙
- 抜髪
- 漂流物
- 赤目四十八瀧心中未遂
- 金輪際
- 白痴群(のち『武蔵丸』)
- 贋世捨人
- 忌中
- 愚か者 畸篇小説集
- 飆風
- 女塚―初期作品輯
- 灘の男
- 史伝 隠国
- 妖談
- 車谷長吉全集(全3巻)
- 漂流物・武蔵丸(選集)
- 業柱抱き(随筆)
- 車谷長吉句集(句集)
- 文士の魂
- 錢金について(随筆)
- 反時代的毒虫(対談集)
- 雲雀の巣を捜した日(エッセイ)
- 蟲息山房から(遺稿集)
- 癲狂院日乗(日記、遺稿)
翻案
- 赤目四十八瀧心中未遂(映画化、2003年、寺島しのぶ主演)
作風・主題
- 文体
- 私小説的叙述内省的・告白的粗密のコントラストある写実
- 頻出モチーフ
- 放浪・住所不定の生活没落地主・故郷挫折感と煩悩食や料理の描写
健康
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蓄膿症(慢性副鼻腔炎)1962(60日以上の入院・手術を複数回)鼻呼吸困難が続き、長期入院や手術を経験。幼少期からの体調不良が生涯に影響した。
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強迫神経症(強迫性障害)1996年発症(急性期あり)幻視・幻聴や手洗いの反復などの症状があり、執筆と日常生活に重大な影響を与えた。
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窒息(事故死)2015-05-17解凍済みの生イカを丸呑みして窒息し死亡(事故)。享年69。
評価・遺産
私小説的な告白表現と、放浪や挫折を描く筆致で評価を得た作家。複数の主要文学賞を受賞し、代表作は映画化もされた。後年は私小説から距離を置き、史伝や掌編などの作風へと転換した。
資料所蔵先
- 国立国会図書館(関連資料所蔵)
- 慶應義塾大学アーカイブ(出身校所蔵の可能性)
大衆文化への影響
- 『赤目四十八瀧心中未遂』の映画化(2003年、寺島しのぶ主演)
- 命日(5月17日)を妻・高橋順子が「飆風忌」と命名し、追想が行われる慣習が生まれた
引用
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反時代的毒虫
出典: エッセイ・対談集『反時代的毒虫』/自身の自称 (2004年) -
世捨てに心を奪われた
出典: 随筆や回想(大学時代以降の回想)
豆知識
- 筆名の「長吉」は唐代の詩人・李賀にちなんでいる。
- 代表作『赤目四十八瀧心中未遂』は映画化され、寺島しのぶが主演した(2003年)。
- 2015年5月17日に解凍した生イカを丸呑みして窒息死したと報道されている。
- 妻は詩人の高橋順子で、妻による回想録や追想集が刊行されている。