作品情報
警察官僚・竜崎伸也が、組織の論理と現場の判断の狭間で事件に向き合う警察小説。
警察官僚・竜崎伸也が、組織の論理と現場の判断の狭間で事件に向き合う警察小説。原則を貫く姿勢と、捜査の緊迫感がシリーズの骨格をなす。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2007-04-01
- ページ数
- 317ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103002529
- ISBN-10
- 4103002522
- 価格
- 2299 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第21回(2008年) 山本周五郎賞受賞
レビュー
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何度読んでも読み応えがある
読むたびに襟を正そうと思う。主人公からの言動に勇気をもらう。
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切ない
第2段です
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大森警察署長に左遷された東大卒キャリアの竜崎伸也が絶体絶命の窮地に
『隠蔽捜査』の私の書評に、「隠蔽捜査」シリーズの愛読者であるオンライン読書コミュニティ仲間の北川善浩氏から『果断――隠蔽捜査(2)』(今野敏著、新潮文庫)もおすすめですよとのコメントが寄せられたので、早速、手にしました。 『隠蔽捜査』の巻末で、東大卒キャリア警察官(警視長)の竜崎伸也(46歳)は、息子の不祥事のため、警察庁長官官房の総務課長という超エリート・ポストから大森警察署長に左遷されたが、この『果断』でも、竜崎の使命感は健在です。 私も大手製薬企業のエリート・ポストから、派閥抗争の結果、窓際族に左遷された経験があるが、竜崎の左遷されても前向きな姿勢には感動を覚えました。 それはさておき、竜崎署長は、消費者金融強盗事件の犯人が小料理屋に人質と共に立て籠もった事件で人質救出には成功したものの、射殺された犯人は弾切れだったという新聞のスクープで糾弾され、絶体絶命の窮地に陥ります。 人質救出に当たった大森署の強行犯係と、警視庁刑事部のSIT(捜査一課特殊班)と、警視庁警備部のSAT(特殊急襲部隊)の違いと、それぞれの微妙な競合関係についても、本書のおかげで知ることができました。 竜崎を巡る警察官たちの人物造形が興味深いのも、本作品の特徴です。上には諂い、下には威張り散らす者もいれば、見た目はいい加減でも、自らの使命感には忠実な人物も登場します。後者に対する竜崎の誤解が解けていく過程が窮地脱出に繋がっていくストーリー展開は見事です。 「なるほど、噂どおりの方です」、「ご自分が正しいと信じておいでなので、何があろうと揺るがないのです」、「信頼してくださったことに感謝します。署長のような方がいらしてくだされば、日本の警察も少しは変わるかもしれません」、「正しいことを正しいと言える珍しいキャリア組だという評判です」――といった部下たちの言葉から、竜崎の人間性が鮮やかに浮かび上がってきます。 少し自慢していいですか。最後のほうで、「SATが突入したときに、『磯菊』の中で何が起きたか。実は、何にもわかっていなかった。SATが犯人を射殺したという印象があまりに強かったからだ。『磯菊』の中で、実際には何が起きたのか。それを知らないというのは、前線本部長の責任を果たしたことにならない」と、竜崎が考える場面で、私は最後の大どんでん返しの一端に気づきました。この私の自慢を知ったら、竜崎から、君は器の小さな人間だな、と言われてしまうでしょうね。
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ありがとうございました
面白かったです
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面白い
とっても面白かったです。 山本周五郎賞ミステリは面白いと感じることが多いですがこちらも本当にさすが受賞作だなと思いました。
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捜査ではありながらも
1、でたくさんの要素をばら撒きまとめた上で、現場の捜査や警察組織のあり方など、事件は人間が起こしているものだから、刻一刻と変化する中いつも原点を忘れずに基本に戻って物事を考え、シンプルに素早く行動する潔さ。 決してヒーローではないけれど、(逆に変人)世の中の問題やあり方も主人公から語られる。 今の世の中、確かに自分たちが得た自由。それに伴う代償は人のせいにする。考えさせられた。 家族への感謝も自然でよかった。
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警察機構 表と裏
刑事者の小説では無く、警察機構中枢が事件に対処する様に興味あり。
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登場人物のキャラクター設定があれば。
スピーディーな展開で、サクサク読めた。推理小説としても、面白い。願わくば、大森署の面々のキャラが、もっと立っていたら、面白い。みな、同じ感じののっぺらぼうで、今のところ、違いを感じないのだ。
関連する文学賞
- 山本周五郎賞 第21回(2008年) ・受賞