秋の大三角
横浜を舞台に、女子校生たちが日常のずれから不思議な出来事へ踏み込んでいく学園ファンタジー。根岸線で起きる奇妙な事件を入口に、憧れや不安を抱えた少女たちの心の揺れを描く。
作品情報
横浜の街と学校生活のそばで、ありふれた毎日が少しだけ別の顔を見せる。
新潮エンターテインメント新人賞受賞作として刊行された長編。現実の学校生活に都市伝説めいた気配を重ね、少女たちの関係と心の動きを軽やかに追う。
レビュー要約
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題材への踏み込みと構成の明快さが評価される一方、専門性の高さや作風の癖を読み手がどう受け止めるかで印象が分かれる。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2005-12-15
- ページ数
- 256ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103006312
- ISBN-10
- 4103006315
- 価格
- 1089 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
「さくさくとクリスピーでリズムよく読ませる文体。これは天性のものだ!」――石田衣良氏絶賛。横浜の女子高生の切ない三角関係を描く学園ファンタジー。
レビュー
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表紙ほど重くはない,良作ラノベファンタジー
辛口のレビューも多いようだけど, まあ「エンタテイメント」賞の受賞作品だし, ファンタジー小説だと銘打っていますからね。 そのつもりで読めば,ホントにストレスのない, 傑作とは言わないまでも,良作。 もっと心理に踏み込んだり, ドロドロした展開にもなったりとかを期待する, 私小説なんかも好む読書家タイプの人間には,物足りなく感じるかも。 でも幾つか,唸る文章表現や,見事と思わせる伏線回収もあったり, 真似できるものではない,と思わせてくれるだけの レベルのものには仕上がっていると思いますよ。 最後まで一気に読ませるだけのチカラはあり。 良い意味でも悪い意味でも,あと口は残らずスッキリ。 昔のPSゲームソフト「トワイライトシンドローム」に 設定や人物の描き方,謎解きがそっくりというか, 雰囲気がぴったりだなと思いました。
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んー…
んー…、一応最後まで読んだけど、最初はまあまあ惹かれたのだけど、なんだか最終的には…。 誰にでも見える幽霊とか主人公にそれほど関わっていない人たちの話がメイン?な感じでなんだかイマイチ感情移入できず。
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引き込まれてしまった!
何となく気になって手に取った本でしたが、これが大正解。 気が付くと、すっかり嵌まり込んでいて読み進める以外に手は無いという状態でした。一気に読まされた!と言うのが素直な気持ちです。 きっとこの気持ち解って貰えると思います。是非読んでみて下さい。 今後の作品も楽しみです。
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う〜ん、ちょっと無理です。
最初チラッと読んで、 あ〜女子中高生の恋愛もどきのお話しか・・・とがっかりしましたが、 読み進めていくと とりあえずそうでないことが分かってホッ。 まぁ、女子中学生がちょっと年上のお姉さんに憧れるって言うのは きっとどこにでもある話しなんだろうけど、 (女子高独特??) この話しはそれだけに留まらない。 主人公里沙の憧れはバスケ部のエース真央。 その真央が電車の中で男とキスをした。 しかも相手はキス魔の男。 しかし、実は真央の彼で、記憶喪失だった。 なんて感じで、恋愛物?と思いきや、 ファンタジーと謳ってあるだけに その後の展開は完全にファンタジー。 ありえない世界へと走っていきます。 それでもグイグイッと物語に入り込んでいける文体でした。 最後は おいおいそれはありかよ!って突っ込みたくなりましたが、 まぁ、それはそれで。 完全なファンタジーにするにはこれでいいのかな、と。
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出だしは引き込まれた。しかし・・・
中味はどうもいただけない。 ・主人公がどうしても中学二年生には思えない。 ・横浜の描写がうるさい。なんだか横浜のガイドブックみたいだ。 ・幽霊が普通に存在して、誰の目にも見えるという設定に無理がありすぎる。 どういった部分が評価されて賞を受賞したのか理解に苦しむのだけど、まあ、一応最後まで読めることは読めた。
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ヤングアダルト向けファンタジー
ライトノベルとは言わないまでも限りなくライトノベルに近い 青春ファンタジーだった。つまり、普段ラノベを読んでいる人には 面白く思えるのかもしれないけど、そうでない人にはいまいちピンと こない存在の耐えられない軽さ。 14才の少女が同性の先輩に擬似恋愛感情を抱く、というシチュエーションは 読む人によって好き嫌いが別れるだろうし、そんな設定から始まる ファンタジー風ホラーのなんちゃってミステリーな展開もいまいち 求心力に欠けるような気が・・・・・。 本作は「第一回新潮エンターテインメント新人賞」を受賞したらしいが、 ヤングアダルト(女子限定)しか楽しめない内容という意味では、 エンタメとして実に狭量だ。 なにも小難しい理屈を捏ねるオトナたちのドタバタ劇だけがエンターテインメント だとは思わないけれども、この作品は読者を選びすぎる。金を出して この本を買ったオジ様なら、「金返せ!」と思わず叫んでしまうのではないか。 審査員の石田衣良も無難なものを選んで逃げたな、というのが正直な感想。