日本の文学賞

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ブロッコリー・レボリューション

三島由紀夫賞

ブロッコリー・レボリューション

岡田利規

社会の息苦しさのなかで、自分の輪郭を探る物語。

青春自己探求違和感小説

作品情報

ブロッコリー・レボリューション。

新潮社から刊行された受賞作で、青春期の違和感を主題にした小説。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2022-06-30
ページ数
224ページ
言語
日本語
サイズ
19.3 x 13.1 x 1.8 cm
ISBN-13
9784103040521
ISBN-10
4103040521
価格
1980 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

泣いているのはたぶん、自分の無力さに対してだと思う。演劇界の気鋭が描くこの世界を生きるわたしたちの姿。15年ぶり待望の小説集。

レビュー

  • 読み応えある作品。

    リズム感ある文章で楽しめた。独特のおもしろさだ。

  • 書名や各編の書き出しから、「読む気」になる人と「そうでない」人に分かれるかも知れない。むろんわたしは、前者。

    文体がユニーク。わたしは読む気をそそられる。散文的詩文のような感じがする。 例えば、「小説を読むのはその内容自体を追いたいからというよりも、それがどういうメカニズ ムゆえのことかわからなかった、けれどもその営みがきみにきみの属している時間の手触りをよ り濃密に経験できる感じを与えてくれるからだった。」というふうである。 (「読点<、>」が多い) 解説もユニークである。普通人は最初から最後まで短・やや長編の各小説を読み始め、最後に至 って、「解説」を読む、と解説氏は書き出す。解説を書く段になって、氏はなにを書くのか定ま っていないとおっしゃる。最後まで読んだのなら、解説は不要だろうと、軽く”愚痴”られる。 (わたしには、こういう解説は大変ありがたい。ネタバレはなく、かつ読む気をそそられるから である。正確には買って読むべきか否かの判断材料になるからである。) わたしは最近『詩の構造についての覚え書 ぼくの<試作品・イニシアシオン>』(入沢康夫) を「柄にもなく」読んですごく感銘を受けた。 (わたしも詩を書いてみようか!?という気にさせられた。それは普通の詩作推奨書によくある ような、”何でも好きなことを書いてみよう”などという、素人向きの安直な入門書にありがちな、 読者におもねる内容ではなく、ほとんどプロの詩人向けに書かれた”専門書(?)”であるにも関 わらず、わたしのようなずぶの素人に、詩の世界に優しく誘う筆力もあるからである。) 本書を手にしたのは、ある書評に、入沢氏の詩と並び称される、「小説の拡張性の高さを知らし める(1冊)」いうくだりを見たからである。 各編に登場する、「ぼくときみ」の正体・関係にはあえて触れないでおくべきであろう。またわ たしは、巻末の多和田葉子氏との対談は読まずに書いている。 (繰り返しになるが、解説氏の解説姿勢にも、わたしが”レヴュー”を書く気を掻き立てられる。) 筆者は、小説に演劇的要素が必要。それが乏しい感がすることが多いのが「不満」と考えている ようである。 「ブロッコリー・レボリューション」というタイトルもなぞめいている。読む気にさせられるか 否か分かれるであろう。わたしはここでも前者である。

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