作品情報
窪美澄の受賞作として記録される『晴天の迷いクジラ』。
『晴天の迷いクジラ』は、窪美澄による受賞作です。NDL の書籍レコードで単行本または文庫として確認できるため、紙書籍の ISBN を基準に ASIN/ISBN-10/ISBN-13 を補完しました。 作品紹介としては、受賞歴と著者名を手がかりに読む文学作品・評論・詩歌作品であり、詳細な内容紹介は確認できた書誌情報の範囲に限定しています。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 2012-02-22
- ページ数
- 295ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 14.1 x 2.3 x 19.8 cm
- ISBN-13
- 9784103259220
- ISBN-10
- 4103259221
- 価格
- 1941 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 晴天の迷いクジラ : 窪 美澄: 本
レビュー
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理屈じゃないんだ、私は読んでよかった
デザイン会社の若い社員が精神安定剤を並べて漢字を書くところなんざ、あーた、センスがいいわ。八方ふさがり感がよくわかる。一人目のエピソードでグッと来た。回想シーンに迫力がある。「おばあちゃん組」と「お母さん組」、とってもリアルだった。表現がいい。 女社長が、これまた予想外にいいエピソードを展開してくる。ただ絵を描くのが好きだった少女がだんだん壊れていく様は、涙がにじむほど切なかった。 それで、湾内に迷ったクジラを見に行くんだね、と納得しかかってたのに、なんかまた別な人物が出てくる。誰だ?こいつ?と思ってたのに、これがまた力のあるエピソードでぐいぐい迫ってくるんだわ。とりあえず、クジラのこと忘れて読もうって気になっちゃうんだ。 そしたら力技で三人が合流しちゃって、それで終わりじゃなくて田舎のばあちゃんがいい味出して。 救出されたクジラの多くは二日以内に死ぬなんて書かれているし、決して何かが解決したわけじゃないんだけど、でもこの小説はこれでいい。読むことができて良かった。
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心に刺さりました
窪 美澄 さんは、ずっと前に『ふがいない僕は空を見た』を読んで、 それなりに衝撃受けたのに、なぜかそのままになっていた方なんですけど。 今回もまた衝撃でした。 なんで今度は忘れずにちょっとあとを追っかけてみようかなと。 壊れかれた三人・・・というよりも壊れてしまった三人なんですけど。 いろんな本を読みつつ、また実生活でも思うこと。 子は親を選べない。 たまたま今回は、リアルシンデレラに引き続きこれを読んだので、 ますます重かったな。 三人三様の人生に押しつぶされて壊れていく様子 そして押しつぶす人にも壊れていくだけの葛藤があり 八方塞がり ちょっとしたきっかけがあればたぶん自ら死んでしまうしかない そんな三人が、これまたちょっとしたきっかけで一緒に鯨を見に行く そして、「死ぬなよ」 ただそれだけの言葉 でも、それだけの言葉の重み 今まで周りで自ら人生を終わってしまった人がたくさんいました。 この一言、言えばよかった・・・ 言っても何にもならなかったのかもだけど。 でも言えばよかったな。 ただ「死ぬなよ」って、それだけ言えばよかったんだ 心に刺さりました。
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ふがいないほどでは・・・
『ふがいない僕は空を見た』を読み、続けて購入しました。 それほど惹かれなかった。 窪さんの作品は親子関係の描写がいろいろと考えさせられます。 最近親になった自分としては親の気持ち、子の気持ち両方わかる気がしますが、親に大きな責任があり、親が子を思うが故に発する言動が悪い方向にしか向かないところをクローズアップしている点に興味を持ちました。 また窪さんの作品を読んでみたいです。
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オススメします。
『ふがいない僕は空を見た』に続き読ませていただきました。これも、いい本だと思います。著者の世界観に圧倒します。
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それでも、やっぱり生きること。生き抜くこと!その意義を語りかける作品
岬の入り江の浅瀬で、大きくうねり、のたうち回るクジラ。 哺乳類の最大サイズのクジラの生か!死か! とクロスするように、それぞれの世代(10代、20代、40代)の3人が、 抱えている人生のそれぞれの問題に、やはり、「生と死」が関わる。 この本のテーマは、いろんな事がある人生、それでも、やっぱ、生きる事。 生き抜く事! その意味を語りかけてくれている気がする。 明白な解決策がなくとも、 生きてゆこうと思う人には、ゆっくりと、遠いところから、 ほんの少しでも、光は射す。 そんな気持ちにしてくれた。 生きるのが大変な時代、また、簡単に死を選べる時代に、 この作品は、勇気をくれる。
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身近にある「死」をどう受け入れるか
「生きる」ってなんだろう? 「仕事をする」ってなんだろう? 本書はそのような事を深く考えさせてくれます。 人は誰でも、他人の死を経験します。 人によっては、自らの死を選ぶかもしれません。 ただ、この世に産まれてきた人間は、誰だって「死」が怖いんです。 それとどう向き合うのか、本書はヒントをくれるかもしれません。 また、どんなに必死に仕事をしても、報われない時もあります。 私生活までもを犠牲にして、何のために仕事をしているのか分からなく なってきてしまうことも、あるかもしれません。 そして残念ながら、近年 過労による自殺が後を絶ちません。 そのように仕事で悩み、答えが出なくて八方塞がりな人にも読んでもらいたい本です。 そして、結婚・出産を機に、自分の目標や夢を諦めかけてしまう女性が、 もしかしたらいらっしゃるかもしれません。 この本は「自分らしく生きるにはどうしたらいいか」を教えてくれました。 私自身も子育て中で、この本を読んでとても気が楽になって、ホッとしました。 窪 美澄さんの書籍は今回初めて読みましたが、表現力がとても素晴らしく、 登場人物が目の前で生きているようなリアルさがありました。 このようなテーマの本は大抵が真剣すぎて気持ちが張り詰めるけれども、 読み進める中で、不思議と微笑んだり和んだり。 時には涙を流してしまいました。 特に深刻な悩みを持っている訳ではない私でさえも、本書を読み終えたときには、 「自然体で生きればいいんだな」と気持ちがとても楽になりました。 この本に出会えたことが、私の「人生の転機」になるかもしれません。 明日から、また明るく生きていきます。
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よかった
閉塞感を抱えた3人の物語。無理矢理、3人という登場人物を織り交ぜた感はありますが良作と感じます。
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野乃花の章は秀逸
15歳から48歳までの野乃花の人生の描き方は情景が 眼裏に浮かぶほどリアルで生き生きしており短編として 楽しめた。 しかし、正子の章で読むのが辛くなってしまいました。 「ふがいない〜」がすごく良かったので こちらを読んでみましたが、あの類まれな 筆致がこの本にはなくて、ずうっと同じ調子で しかも、長くて疲れてしまいました。
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