日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
閉鎖病棟

山本周五郎賞

閉鎖病棟

帚木蓬生

『閉鎖病棟』は帚木蓬生による作品です。帚木, 蓬生, 1947-から1994.4に刊行が確認できる一冊で、受賞対象となった時期の作者の関心と語り口を伝えます。

受賞作現代文学作者の代表的関心

作品情報

『閉鎖病棟』は、帚木蓬生の受賞対象となった作品です。

『閉鎖病棟』は、帚木蓬生の作風を知るうえで手がかりになる作品です。刊行情報が確認できるため、単行本または文庫として読まれてきた受賞作として扱えます。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
1994-04-01
ページ数
295ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784103314073
ISBN-10
4103314079
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第8回(1995年) 山本周五郎賞受賞

レビュー

  • 味方はいる

    以前 この映画を観ました! ふと思いだし書籍を手に取りました 映画すごく良かったです

  • 年齢設定は、少々疑問です。

    普段知ることも無い精神科病院の閉鎖病棟を題材に、物語が展開されています。それぞれの症状は、病からくるもので、一般には理解に苦しむようなものばかりです。たとえば、自分が新聞社に投書した内容が、別の日の占い欄にあたかも占い師が占ったかのように掲載されている、という訴え等です。そういった症状や、そういう人たちが展開する人間模様は、とても面白いと思いました。ただ、どうしても年齢設定的に「ん?」と、思ってしまう部分がありました。時代的なもの?そういう病気の人たちだから、年齢差があってもかかわりがあるの?と、決して偏見や差別ではありませんが、疑問に感じました。あとは、登場人物が多いので「この人なんだっけ?」と、思って読み返すこともしばしばです。内容としては、とても面白いです。映画化されるだけあります。映画も楽しみです。

  • ありがとうございました

    面白かったです

  • 技巧的すぎませんか?

    悪いとは思いません。 話の流れが、凄く技巧的に感じてしまいます。

  • ホラー物語?いや違う。

    怖い本かなぁと思っていました、が、違いました。感動的な作品でした。あまり多くは語りませんが、読み終えて泣いてしまいました。素晴らしい本。おすすめの本ある?と聞かれたらお勧めしたいほどです。

  • 人間愛

    著者の人間に対する、優しさ文面から感じます。又悪人にも、情けを、そそいでいます。悲しい内容ですが、さわやかな エンドでした。あと、各人物の、年齢、姿がもう少し解りづらかった。

  • 世間の精神疾患へのむき出しの偏見を、余すところなく描く

    私は、入院するほど症状が悪化したことはありませんが、精神疾患からの回復途上にあります。 この小説が初めて世に出たのは1994年、もう25年以上も昔です。 小説内で「精神分裂病」と呼ばれていた疾患は「統合失調症」となりました。 しかし…世の中の精神疾患への偏見というものは、根強く残っています。 精神疾患患者は狂人であって病棟に隔離して置かなければならない…そんな言説がネット上で普通に飛び交います。 この小説は多少前向きなエンディングで締めくくっていますが、通奏低音として一貫して流れているのは、世間の精神疾患へのむき出しの偏見です。 「健常者」からの「狂人」への厳しいまなざし。家族からすら排除され、社会から存在を否定される… 『ここは開放病棟であっても、その実、社会からは拒絶された閉鎖病棟なのだ。』との一文が、非常に強く胸に突き刺さります。 25年以上前に書かれたとは思えない一冊です。今でも精神疾患患者が置かれた厳しい状況は変わっていません。 国連で数度にわたり繰り返し日本の精神医療の人権侵害を非難されたことを受け、厚生労働省は「病棟から地域へ」などと美名をうたい精神疾患患者の地域支援に移行させようと躍起になっていますが、肝心の受け皿となる社会の側にその準備はできていないのです。 ここに書かれている偏見は、20世紀のものではありません。 現在も進行中の出来事です。 この小説で問われているのは、健常者であり社会の側です。

  • いい物語だ!

    精神病院で暮らす人々の物語。 3人の暗く事件性を持った過去が始まりで語られる。 時代、場面は精神病棟の患者達の日々の暮らしへ。 チュウさんを中心に導入部で語られた3人が絡み事件は大きく展開していく。 殺人は起きるがミステリーではない。 精神的な不調を持つ人達に、周りの人達や社会がどう受け止めているか。 また彼らが社会復帰しようする努力や期待にどう答えれば良いのか。 悲しくて、嬉しくて感情が昂り涙、涙でした。 事件が発生して、最後の法廷の場面、チュウさんの「秀丸さん、退院したよ」の一言で感動がピークに達しました。

関連する文学賞