日本の文学賞

← 受賞作品一覧に戻る
広重ぶるう

新田次郎文学賞

広重ぶるう

玉岡かおる

江戸の町を愛しながらも評価されずにいた歌川広重が、ベロ藍との出会いをきっかけに名所絵で開花していく半生を描く。

歴史小説浮世絵江戸芸術家人物伝

作品情報

江戸の青空を描きたいという思いが、広重を名所絵へ導く。

新潮社刊。歌川広重の遅咲きの歩みと制作現場を描き、第42回新田次郎文学賞受賞作として確認できた。

レビュー要約

  • 平凡な生身の男としての広重に寄り添い、その江戸愛と仕事へのひたむきさが強く伝わると評されている。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2022-06-01
ページ数
368ページ
言語
日本語
サイズ
19.1 x 13.2 x 2 cm
ISBN-13
9784103368540
ISBN-10
4103368543
価格
2310 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

描きたいんだよ、おれが見てきた江戸の、あの本物の青空を――。ゴッホも愛した〈青の浮世絵師〉、歌川広重の遅咲き人生!

レビュー

  • Super Beautiful !!!

    Perfect !!!

  • 浮世絵が更におもしろくなった

    江戸の浮世絵の回りと裏の世界が描かれた興味深い作品。いろいろな人が楽しく登場。

  • 藤沢周平 「 旅の誘い 」 と併せ読んで

    浮世絵 広重好きゆえ見逃せない最新刊、 梶 よう子 「 広重ぶるう 」、 楽しく読了~ 広重が主役の小説なら、小品ながら、 藤沢 周平の短篇集 「 花のあと 」 に収録の 「 旅の誘い 」があり、 こちらを読んだのはもう十数年前_ 比較できて おもしろい_ ・・・・・・・・・・ 町人文化の華、浮世絵_ そこには 北斎と広重、 ふたつの巨山が、そびえて見える_ ・・・・・・・・・・ 北斎、広重、その作風・個性の違いは明瞭に感じ取れて、 若年、自分は 北斎の これでもか! という画力の凄みに圧倒されて惚れ込んだけれど、 次第に 齢と、人のありがたみの体験と、を重ねるにつれ、 より情緒に軸足を置いたような広重を、好むようになった~ ・・・・・・・・・・ 広重小説 二作とも、北斎との対比が重要な要素になっているけれど・・・ 「 旅の誘い 」 のほうは、それによって、 広重に 情味の色濃い作風・個性に至らせたその心情を、より浮き彫りにしていると感じる_ 「 広重ぶるう 」、こちらは より エンタメ性が強い_ なにしろ、火消し同心でもあった広重が、火災に遭遇・活劇は繰り広げるし_ 北斎を意識した広重が 北斎の住居へ、 広重を意識した北斎が 広重なじみの銭湯へ、 やってきて 緊迫の対面はするし_ 読後感も、藤沢作が より広重的、梶作が より北斎的、とも感じた次第_

  • 江戸末期の浮世絵師の物語

    歌川広重と言う浮世絵師を中心とする実話なのかな? 気軽に読める時代小説です。

  • 鯖らしい作品

    広重という人物以上に、その時代の世情や時代背景が細かに描かれ、時代小説として価値あるものになっている。涙を誘う場面もあれば、クスッとわらす場面もありとても面白い作品だ。

  • 「名所江戸百景」が生れるまで 歌川広重の生き様

    歌川広重の「名所江戸百景」を愛する者として、「東海道五十三次」さえも名所絵の絵師として名声を確立するための手段だった、という筋立が好ましい。経歴書だけでは頭に入らなかった、父母の死去による火消同心任官、年若い叔父の出現、妻の死去と後妻との結婚、お辰養女のいきさつなど家族関係が筋の中でよく分った。また、「名所江戸百景」が安政大地震やその後の暴風雨で壊れた江戸を描くのではなく、広重の頭脳にすり込まれ、下絵も千枚もあるという壊れない、あるべき江戸の姿を残すために描いたという主張は納得できる。「名所江戸百景」のいくつかについて当時は壊れて修理中だった、などケチをつける連中に見せてやりたい。ただ、歌川広重こと安藤重右衛門の口舌がいかにも汚い。藤沢周平も歌麿や広重など浮世絵師を幾人も描いているが、もう少し礼儀をわきまえた語り口だ。本書の口舌は残念に思う。ついでにP12に「のんべんぐらり」とあるが、そういう言葉はない。「のんべんだらり」の間違いだろう。

  • 題名が印象的広重ぶるう(色

    とても楽しく読ませて頂きました。主人公歌川広重(安藤広重)を┅梶よう子(作者)上手に読者を┅惹きつけて、書いて下さる。良かったです。

  • 挿絵が欲しい

    内容は満足しています。 よくできた話。しかし、挿絵がないと、絵師の仕事がわからない。WEBで広重の『作品』を見ながら読むと、より感動も深まりますね。

関連する文学賞