作品情報
魚河岸の町で、秘密を抱えた青年が人の情に包まれていく。
新潮社刊の直木賞受賞作。だれもが「かし」と呼ぶ町を舞台に、身を隠す青年と住民たちの関係を情感豊かに描く。
レビュー要約
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町の人々の描写と情感の細やかさが評価される。劇的な事件よりも、人情と生活感の積み重ねを味わう作品として読まれている。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1985-09-01
- ページ数
- 272ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103387022
- ISBN-10
- 4103387025
- 価格
- 1320 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
第94回(昭和60年度下半期) 直木賞受賞
レビュー
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情景が浮かびます
友人が4回も読み直したとのことで、興味を持ちました。 既に絶版とのことでしたが、アマゾンで手にすることができ幸いでした。 築地市場を舞台に、そこで住まい働く人たちの物語が、人情ものとは一味違った、 物語を綴り、小説の面白さを味わえました。
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昭和の時代をうまく描いた逸品
古い本だけれど、汚れもほとんどなく、程度は良好
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魚河岸良いところね
なんともステキなお話でしたし、森田誠吾さんならでは文長がココロに潤いを与えてくれます。立て続けに3回読みました。築地の近所に住む者として誇りに思います。
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新しい
今はよくあるスタイルですが、この作品が先駆けではないでしょうか?
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魚河岸ものがたり
下町の人情を、うらやましく思いながら、読み切りました。 ドキドキして気になっていた、主人公の秘密が、明かされた時には思わず、えっと、叫んでしまいました。 是非、皆さんに読んで欲しいです。おもしろいです!
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直木賞の懐の深さ
個人的にはとても好きだが、実に地味な作品だ。確かに主人公は隠れ住まなければならない当時特有の事情があるのだが、それはあまり前面には出さずに、淡々とまちの人々の生活が描かれている。文章は見事だが、あくまでも静かで、今なら出版さえ危ぶまれると思われるこの作品に直木賞を与えた当時の選考委員に敬意を表する。
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小林薫さん主演で
ドラマ化された作品です。私はドラマの方からこの作家の名を知った一人で。 ですのでドラマの雰囲気もかなり色濃く印象に残ってしまっているのですが、原作とドラマとに隔たりや違和感はなかったと記憶します。どこかサスペンスの気配を含む、けれども全編を流れるしずかなかなしみ。 作者森田誠吾氏は‘私淑する’作家として中島敦を挙げています。氏の作品に出逢う遥か前から中島敦の愛読者だった私には納得しやすい事実でした。 モーツァルトを評して“疾走するかなしみ”と言ったのは小林秀雄だったでしょうか。中島・森田両氏に、私は“音もなく流れるかなしみ”を感じます。 強いて言うなら登場人物相互の関係に未整理のものも感じられ、読み終えて‘見事!’と言い切れるまでの力強さが中島敦ほどにはなく(尤もそここそがこの作家のオリジナルとも云え、難しいところなのですが)星は4つになっています。