幸福な朝食
『幸福な朝食』は乃南アサによる、事件や謎を通じて、人間関係の緊張と真相への道筋を描く作品です。受賞作として、題名が示す主題を軸に、読後に残る余韻を重んじた一作として位置づけられます。
作品情報
『幸福な朝食』は、短い題名の奥に人物、時代、土地の気配を重ねる作品です。
新潮社刊行の『幸福な朝食』に収められた作品です。『幸福な朝食』は乃南アサによる、事件や謎を通じて、人間関係の緊張と真相への道筋を描く作品です。受賞作として、題名が示す主題を軸に、読後に残る余韻を重んじた一作として位置づけられます。
書籍情報
- 出版社
- 新潮社
- 発売日
- 1988-11-01
- ページ数
- 254ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784103710011
- ISBN-10
- 4103710012
- 価格
- 400 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 幸福な朝食 : 乃南 アサ: 本
レビュー
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乃南アサ を読みたくて買いました
内容は覚えてないが 読んだ時は面白かったと思う
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お見事です。
女性が持つ心の奥底にある『欲』というものを あらん限り、書き尽くしたという感じです。 まずは名誉欲というか、演技性人格障害とも いうべき、周りから称賛されたい、男性にちやほやされたい。 私だってあんな女優よりはましだという虚栄心、嫉妬…。 そしてだれもがこだわる「幸せの形」結婚して、一戸建て があり、お庭もあって…そこにはやっぱり子どもが必要不可欠。 いつだったか、20代の時でした。職場の同じ年の子が 結婚するときに「先に行くわ」と若干、優越感に浸っていた ことがあります…。 しかし、旦那さんの職業を聞くと「・・・え〜っと普通」って そこは言えなかったらしい。たしかブルーカラー職で。 「女って怖い」と思った瞬間でした。 そんな彼女のことを思い出した作品でした。
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読後感は良い!
最後には「悪魔の同盟」を結んだ者たちが笑う結果になりますが、主人公もけっこうなワルだったわけで、冒頭からいけ好かない感じを醸し出す、鼻つまみものの彼女に感情移入できなかったこともあり、読後感は清々しくすっきりとした感じさえ受けました。 ただ、善と悪がはっきり分かれているわけではなく、その場その場で善にも悪にもなる人間。騙し騙され、その場から退場したものが負けという世界。最後のシーンで皆の前で笑っていた三人の今後もまたドロドロなんでしょうね(笑)
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思ったほど状態が良くなかった
非常に良いで購入したが、評価が甘い。元からかクリーニング作業によるものか本の上部がガタガタ。
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狂気の先に見え隠れするひとつの崩壊。
昔から読んでみたいと思っていた一冊。 タイトルに惹かれることも然ることながら、表紙のまたなんとも言えない少女の絵にやられました。 本を選ぶとき、僕は表紙とタイトルに釣られることが多いのです。 これはまさに -狂気- でした。 冒頭の“襖を開けると、ぬらぬらとした光を放つ、真っ赤な海”という表現が印象的で忘れられません。 映像が脳にダイレクトに浮かんでくるようでよかったです。 内容としては心理サイコサスペンス、なのかな? 一人の美しい少女が夢を持って上京し、挫折を経て大人の女になり、 失ったものと叶わなかった夢との間で心を揺らし、そして徐々に壊れていく話。 全体的な感想としては、導入部分に退屈を感じるものの 中間部分まで読むと本から手を離せなくなりそのまま一気に……という感じでした。 登場人物の心情が丁寧かつ巧妙に描かれていてよかったです。 人が美化されることなく本当に“人臭く”書かれている本。 主人公が崩壊していく様は恐怖を呼び、圧巻を抱かせ、そして哀しくもありました。
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なんとも言えない後味が残りますが。。。
芸能界を夢見るが、自分にそっくりな子がアイドルとして先にデビューしてしまい、表舞台に立てずに裏方の人生を歩む。それを恨みに思ってたのか、変な復讐をするからおかしくなってしまう。心のバランスがだんだん崩れてしまうが、変な復讐心や恨みを早い所捨てていれば、幸福な朝食もあったでしょう。 心のバランスが崩れたのは自分のせい。そんなに芸能界の表舞台は魅力的なのでしょうか。。。 女の悲しさというより、夢破れた女の未練かな。。。
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嗚呼、狂ってく
読んだのはハードカバー版、本の帯から以下、 第1回日本推理サスペンス大賞優秀作受賞! 妖しい狂気が彩る女性心理のサスペンス。 どうして大きくならないの? なぜ返事をしないの―― マリオネットの手足がてんでに宙を舞う。 狂気が胎児のように、着実に育っていく。友人の死にまつわる「赤い記憶」も、しだいに形をとりはじめ、そして―― <選評から> 動きが少なく小事件なのに、濃密な心理描写だけでじゅうぶん劇的であり、“事件”を感じさせる……(連城三紀彦氏) 女性心理を陰影鮮やかに描いた点でもっとも地に足のついた作品……(逢坂剛氏) 目のつんだありそうな嘘で、主人公の物腰や表情が読み進むにつれてじわじわとそれらしい形をなしてくるところが嬉しかった……(椎名誠氏) * 著者は1996(平成8)年『凍える牙』で直木賞を受賞、 本書はデビュー作で1988年に第1回日本推理サスペンス大賞の優秀作を受賞されています。 最後四作残ったうちの一作だったみたいですね、選評を読むと、文章に難ありなど辛口には書かれていました。 最初読み始めた時、推理だから殺人が起きるのかなと思ったんですが裏切られて狂気への階段を上るか下るようでした。 若い頃はもてはやされてはいても次第にそうではなくなっていく日常。 それこそサスペンスであり、とくに女性にとっては儚いもの。 選評どおり文章や視点にやや読みにくさはあるものの、恨みや嫉妬、光と陰、そこからの逃避。同じ世代頃として感極まるシーンがありますね。 どこまでも鬱々としてしまい、最後にちょっとだけ光が当たって終わるかなと、浮かばれない話ですが、サスペンスとしては悪くはないかなと思います。 人間くさい。 女性って怖いね~。
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気を強く持って読んでください
友人から、もう読まないからとこの本をもらいました。だから、何の情報もなくこの本を読み始めました。読み終わったとき、読まなければよかったと思いました。 主人公は周りに認めてもらえないことに常に不満を抱き続けてきた30代の女性。過去の事件に蓋をして、自分の心にも蓋をして生きています。そして訪れる精神の破綻。 こういう心理モノって苦手なんです。自分も壊れているのに、それに気がついていないだけなんじゃないだろうかって気になってくるから。もちろん、そう思わせるだけの力がある小説じゃないとそのようには感じないので、そういう意味ではこの小説は読者を惹きつけるすばらしいものと言えますが。 私が主人公にシンクロしてしまったのは、小説の力だけでなく、主人公が30代の未婚女性であり、子供がほしいなあと思っていて、仕事に対する思い入れが強いことなども重なってしまったからだと思います。取り戻せない過去への後悔、結婚に「成功」した人への複雑な感情など、身につまされました。30代の未婚の女性だったらきっと主人公に共感する部分が多いと思います。小説にシンクロすることはないという強い女性にはとってもお勧めします。でも、「最近心が弱っちゃって…」という人は決して開くべき本ではありません。
関連する文学賞
- 日本推理サスペンス大賞 第1回(1988年) ・優秀作