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ワシントンハイツ: GHQが東京に刻んだ戦後

日本エッセイスト・クラブ賞

ワシントンハイツ: GHQが東京に刻んだ戦後

秋尾沙戸子

『ワシントンハイツ』は、占領期の東京に置かれた米軍家族住宅地を軸に、GHQの影響と戦後日本の都市風景を追うノンフィクションです。代々木の土地に残る記憶をたどり、政治、生活文化、建築、家族の時間が交差した場所を描きます。

占領期東京都市史GHQ戦後文化

作品情報

戦後東京の中心にあった外国の町から、日本の変化を読み解きます。

『ワシントンハイツ』は、代々木に存在した米軍住宅地を手がかりに、占領政策が日本人の生活感覚や都市の姿に残した痕跡を追う作品です。政治史だけでは見えにくい戦後の空気を、土地、建物、そこに暮らした人々の記憶から立ち上げます。

レビュー要約

  • 戦後史を都市の記憶から掘り起こす視点が読みどころで、個人の暮らしと大きな政治の動きが結びつく構成に厚みがあります。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2009-07-01
ページ数
382ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784104370023
ISBN-10
4104370029
価格
2000 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: ワシントンハイツ: GHQが東京に刻んだ戦後 : 秋尾 沙戸子: 本

レビュー

  • 占領下の東京

    名著『敗北を抱きしめて』(岩波)の題名にはカチンと来たが、占領下日本の多くの企業が、GHQの無法な要求をこなしながらアメリカ化され、高度成長期を支えた事情がよくわかる。大手の建設業各社、洗濯の白洋舎、大手家電各社、サラダ野菜農業、みんな「敗北を抱きしめて」アメリカ化された生活様式をこの国に実現した。そこには正の側面だけでなく、負の側面もあった。真珠湾を「やっちゃった」時以来、我々は「力による国際政治」の渦中に巻き込まれた。非情な国際政治のただ中にあって、我々が自力更生に成功するかどうか。そこでは個人の救いはもとより、民族の救済さえ不透明な状態が、あと十数年も続くだろう。噴火や津波よりはいくらか増しだが・・・。

  • 勉強になった

    いろいろ知らない史実があって楽しめました。

  • 駐留軍、今の沖縄などを含め、一概には言えない!

    記述が正確で、よく調べてある。 街中のGIは生意気だったが、昔ワシントンハイツに入って横断歩道でクルマをやり過ごそうとしたら、手招きで先に渡れと言われた事を思い出した。

  • 星の数が総てです。星の数で判断してください。

    星の数が総てです。星の数で判断してください。消費税は払われていますか。

  • 子供時代からの近隣住民にとっては懐かしい話

    米国の上手く行き過ぎた成功体験ともいうべき占領政策の多くが紹介され、うなづく所も多々在りました。 文化施策により親米派を造成したことなどさらに具体的な紹介があってもよかったと思います。また、”昭和憲法”が生まれる経緯の紹介など裏話は、興味深くもありました。 東京オリンピックで、米軍の臭いは薄くなりましたが、今の麻布、六本木のアメリカンクラブ初め米軍関連の施設が残るのは、そう知られてはいませんが、何と言っても敗戦国の名残と感じます。 記述内容は、代々木周辺の住民にとっては、ああ、あれ と思い出す話も多いものでしたが、戦後の昭和の流れを体験していない世代にとっては、おもちゃ箱を広げられてもピンとこない、といった面があるかと思います。 文庫版での追加も含めて、多くの資料を集め研究された事実の列記が中心ですが、筆者の今後のさらなる論考と整理を期待します。

  • 名著!

    戦後 何が起きたのか具体的にわかる本です。 ここまで書くのは資料だけでも大変だったと思います。 私は本は再読しないで、読んだら手放してしまうのですが これは保存です。

  • 教科書に載らない歴史

    他のレヴュー同様、タイトルのが「GHQが東京に刻んだ戦後、ワシントンハイツの周辺」だったら良かったのかもれしません。 私もワシントンハイツの、構造、機能やそこでの暮らしについてもっと知りたくて購入しましたが、もう資料がないのかもしれませんが、そのものに触れているのはごく一部です。 ですが、知らなかったアメリカ進駐軍の爪痕がたくさん言及されており、それはまた新発見でした。 特に山手空襲についてや、関わった人々については興味深かったです。 日本国憲法草稿にかかわった若いベアテさんに至っては興味を書き立たれて、彼女の本も購入するに至りました。 表参道を歩く人が知るべき、教科書に載らない歴史ですね。

  • よく調べてあると思います

    日本の今を知るにはまず戦後から、と思い購入しました。よく調べたなぁと思いました。

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