日本の文学賞

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仮想の騎士

日本ファンタジーノベル大賞

仮想の騎士

斉藤直子

18世紀のフランス宮廷を舞台に、女装の青年騎士デオンが歴史上の人物たちと繰り広げる華やかな幻想歴史譚。

歴史フランス宮廷変装伝奇

作品情報

フランス革命前夜、歴史の有名人たちが妖しく躍る。

フランス革命前夜のヨーロッパを舞台に、女装の青年騎士デオンを中心として、カサノヴァやポンパドゥール夫人らが入り乱れる歴史ファンタジー。軽快さと華やかさが印象に残る。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2000-12-01
ページ数
223ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784104424016
ISBN-10
4104424013
価格
48 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 仮想の騎士 : 斉藤 直子: 本

レビュー

  • 会話が関西弁

    十八世紀のロココ時代、煌びやかなフランス宮廷が舞台──なハズなんですが、 なんせ会話が普段聞き慣れていない関西弁が中心。 頭の中で登場人物のイメージが定着するまで、少々時間がかかりました。 女装の〜ということから、自らすすんで女装をしていると思い込んでいましたが、 実際は仕方なく女装するハメになった結果、でした。 歴史上の人物を登場させた、オリジナルストーリー。 人物の書き分けはできてると思いますが 一部他のキャラクターの魅力が十分に私には伝わってきませんでした。 魅力あるキャラがたくさん出演しているので、 1冊に収まる文字数では書き切れなかったように思えます。 しかし、先が気になって一気に読んでしまいました。 サンジェルマン伯爵も登場してます。

  • デオンキター!!

    本当によかったです。(何が) 出会えて、よかった!!(主語が「この本に」です) カザノヴァが関○弁なんて面白い!デオン好きには素敵すぎました。 心理を卒業なされた美術関係のお仕事をされている作家さんの唯一作。 え?デオンて誰?ですと? 語りだしたら長いですよ~(イラネ) 女装のフランス外交官です。ドレスにスカート、たまに龍騎兵隊長。剣の腕やらがすごい。 金髪巻き毛におそらく碧眼。男性?女性?でも本当にいた人物ですよ。 ルイ15世の時代です。18世紀ロココ時代。マリーアントワネット姫は出てきませんが、 白百合のお話です。姫は紅薔薇です。(しゃべりすぎご無礼) あ、こちらの作品は実在の人物を素敵アレンジされたファンタジーです。

  • 分かりやすくて面白いが主人公シュヴァリエ・デオンのキャラの掘り下げ不足で物足りなさが残る

    タイトルに書いた通りです。この妖美な人物の真に波乱万丈の生涯は、この小説が終わるところから始まるというのに。いつか続編が出て、亡命先のイギリスでの、「女性」決闘請負人としての活躍を楽しめる日を期待しています。 それにしても、栗本薫さんの「ナリスさまァ♡」がそうだったし、女性作家には、女よりも美しい美青年への強烈な憧れがよく見受けられるのですが。最後の方の頁から引用するとーー --------------------------- デオンの薄青の目がカザノヴァを射た。 光の中に美貌の騎士は浮き上がる。 ジャック・カザノヴァは言葉を失った。眼前の騎士は彼が出会った数多の女たちのだれよりも、圧倒的に美しかった。 カザノヴァは思わず目をそらした。まばたきをすると、ネガポジの反転した騎士の姿が見えた。窓からの白い光は暗黒になり、美しい騎士の輪郭を浸食する。(p.222) ------------------------------ 失恋して(といってもサンジェルマン伯爵の催眠術で実在しない侯爵令嬢が故郷で待っていると思い込んでいたのですが)、放心状態のデオンをカザノヴァが来訪するくだりです。でも、評者が思うに、そんな圧倒的な美貌があったら、(少なくとも若いうちは)決して異性を愛さないでしょう。ナルキッソスの神話のように、まず鏡影を恋人とすることから始めるはずです。そこは、立教大学心理学科卒だという作者さんに、指摘しておきたいことです。

  • ケレン味あふれる時代の入門書

    青春アドベンチャーで同名のラジオドラマを耳にしたことがあって、購入。 舞台はフランス革命よりも前、18世紀ルイ15世の時代。 歴史もの、というほど重くなく、会話運びなど適度にコミカルで読みやすいです。 中世は終わったけど革命はまだ。王政時代の絢爛さと素敵な胡散臭さがあちこちから感じられてお気に入りの本です。 サンジェルマンやカリオストロ、催眠術や錬金術や女装騎士。 この時代について、ちょっと興味はあるけれど小難しい歴史本はちょっと……な方におススメします。

  • 男性の女装ものでは一番いいと思う

    カサノヴァ、女帝エリザベータ、エカテリーナ、ポンパドール侯爵夫人など、歴史上おなじみの人物達が競演。中でもルイ15世の天衣無縫で奇怪な言動・行動に笑ってしまった。ただ、主人公の騎士デオンのキャラクターが弱く、少し物足りなかったので評価を下げます。

  • 騎士道とは?

    騎士たるものがどうなすべきなのか、どう生きるのか・・・。 愛、正義、友情などの感情が飛び交う物語。 その裏で交差する、政治的・感情的な壁・・・ それは、壊さなければならない!!!

  • 入り乱れる登場人物

    入り乱れる歴史上の登場人物が、みな、現代の価値観ではなく、おそらく当時そうではなかったかと思われる価値観で動いているあたりに、妙なリアリティを感じます。 それでいて、日本ファンタジーノベル大賞優秀賞作にふさわしく、めまいのするような幻想的結末に収束するところも良い。 この作家の新作を期待します。どうか、書いて。そして、どこか、出版して。

  • 美少年と錬金術師

    歴史上の人物がうまく物語にからんでると思います。 世界史の勉強には……なるかな? 息をつかせぬ展開。キャラが立ってないとかの欠点は差し引いても面白い。 この作者のデビュー作なわけですし。 錬金術もからんでファンタジーノベル賞の受賞作にふさわしいと思います。

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