日本の文学賞

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重力ピエロ

新潮ミステリー倶楽部賞

重力ピエロ

伊坂幸太郎

『オーデュボンの祈り』は未来を語る案山子がいる孤島を舞台にしたミステリ。奇妙な共同体の謎を通じ、自由、暴力、物語の仕掛けを描きます。

ミステリ孤島寓話

作品情報

『オーデュボンの祈り』は、ミステリを軸に人物と時代の手触りを描く作品です。

未来を語る案山子がいる孤島を舞台にしたミステリ。奇妙な共同体の謎を通じ、自由、暴力、物語の仕掛けを描きます。 受賞対象として評価された中心には、題材の明確さと、人物や社会を読み解く視点があります。

書籍情報

出版社
新潮社
発売日
2003-04-20
ページ数
337ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784104596010
ISBN-10
4104596019
価格
1155 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

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レビュー

  • 伊坂幸太郎さん読破11冊目

    『重力ピエロ』は、「正しさ」や「重さ」を語っているのに、読んでいる自分の足元は妙に軽くなる小説だった。 春の言葉は、善悪を断罪するための刃じゃなくて、重力そのものを疑うための装置みたいで、読めば読むほど「判断する側にいる自分」が揺さぶられる。 家族の話も同じで、普通なら壊れていてもおかしくない関係が、なぜか壊れずに浮いている。 それは強さというより、諦めと優しさが混ざり合った“軽やかさ”で保たれている感じがした。 重い出来事ばかりなのに、最後に残るのは「落ちていく話」じゃなくて、「落ちないための姿勢」の話だった気がする。

  • いつも

    私は伊坂幸太郎のファンです。なかでも本作品は、いつも心のどこかにあります。 家族とは?正義とは? 偶然にも私にも2人の息子がいます。 そして大人になった彼らに、どんな事が起きても2人が一緒なら大丈夫だよと伝えたい気持ちになるのです。

  • 本当に、前向きな気持ちになる

    大どんでん返しがあるわけでもなく、全てが救われるわけでもないが、地に足ついてそれでも希望を持って進んでいこう、という前向きな気持ちにさせてくれる作品。

  • そこまで凝らなくても十分面白いのでは…

    過去の兄弟のエピソードや遺伝子にまつわる話をエピローグに向けて絡めてくるのはさすがだといつも感心する。でも、そこまで凝らなくても十分に面白い作品なのに、かえって感動が薄まってしまう気がするのは私だけでしょうか?

  • 爽やかな小説

    鬱屈としてる、悩んでる人が読んだら 少し心が軽くなるかも。 すごく爽やかな内容で、読みやすいです。

  • 最強の兄弟であり、素晴らしい家族やなあ思いました。ぐっと胸に沁みるものがありました。

    泉水(いずみ)、春(はる)の兄弟と、穏やかで人間味のある父、思い切りのいい美貌の母。この四人でワンチームの家族がとても素敵で、彼らの絆(きずな)の強さと温かさにぐっと来るものがありました。 なかでも、終盤の病室のシーンと、ラストの火葬場のシーンが良かったなあ。目頭が熱くなりました。

  • 1番大切だった

    私の大好きな本!一時伊坂幸太郎の本を集めていましたが手放してしまいました。 何年も経ってからすごく恋しくなって。自分が売った物ではないけれど、自分のものが戻ってきた気分!

  • 遺伝子が全てではない

    読書録「重力ピエロ」5 著者 伊坂幸太郎 出版 新潮社 p158より引用 “ 世の中には、インターネットを使えば、世界 の大半のことが把握できると信じている者が多いに 違いない。実際、把握できる可能性も高い。ただ、 過信は禁物だ。インターネットで検索して表示 されない人物や物事は、世界中のどこにも存在 していないのだと思いかねず、だとすると、これ からは、世界から身を隠したいのであればコソコソ とねぐらを移動させる必要もなくて、検索条件を すり抜けることだけに腐心すれば良いことになる。” 目次より抜粋引用 “ジョーダンバット 地球の重力とピエロ 二万八千年前 仁リッチ 侵入者” 出生に複雑な事情を持つ兄弟を中心に描かれる、 長編サスペンスミステリ。同社刊行作、改稿文庫版。 家で寝転んでいる主人公・泉水、そこに弟・春 から電話がかかってきた。春が頼んできたことは、 バットを持って学校に来ることで…。 上記の引用は、主人公がネットで調べものをす る場面での一節。 pcとインターネットを使うことで収入を得られ、 買い物もネットで済ませられるようになると、世界 が家の中だけで完結してしまってもおかしくない でしょう。それで人生を全う出来るのは、幸せ でしょうが、目で見たものが画面ばかりで終わって 行くのは、不幸でもあるかも知れません。 便利な道具は上手に利用して、しかし頼り過ぎない のが良さそうです。 p18の新聞の犯罪報道のやり方に、主人公が憤り を覚えているであろう描写があります。最近の 昔からあるメディアの状況を見ていると、平家物語の 冒頭が頭に浮かびます。 ゲノム解析がまだ終わっていない頃の作品のよ うで、遺伝子に関する描写も数多く出てきます。 「生物は遺伝子の乗り物でしかない」と書かれて いたのは、リチャード・ドーキンスの「利己的な 遺伝子」でしたでしょうか。 この説に対する、反対意見の様な作品でした。 どうしようもない人間は実際に存在し、そういう 人は己を顧みない。そんな人間に対する、家族の 絆の物語。 ーーーーー

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