日本の文学賞

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書籍情報

出版社
中央公論新社
発売日
1994-09-01
ページ数
333ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784120023576
ISBN-10
4120023575
価格
2509 JPY
カテゴリ
本/ノンフィクション/アート・エンターテイメント/アーティスト評伝

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レビュー

  • ノンフィクション小説作家・西木正明

    辻まことの伝記小説だが、前半は辻潤のことも描かれている。新田次郎文学賞受賞作だが、直木賞作家・西木正明の、ノンフィクション小説作家としての実力は、あまり知られていないようで残念だ。 辻潤、伊藤野枝の間に生まれ、母を早く失った辻まことの、数奇な生涯が過不足のない筆致で描かれている。なかんずく、その華やかな女性関係。武林無想庵の娘のイヴォンヌ、その他、子供を産ませた女は四人に及ぶ。竹久夢二の息子とか、矢内原伊作の女をとってしまう話とか、興趣が尽きず、面白いことこの上なしだ。しかし、題名が地味すぎて損をしている気もする。

  • 辻まことのファンなので

    辻まことの絵や文章のファンなので、その人生が気になっていました。それを詳細な取材で追っている作品。まあ小説なので、すべてを受け入れることはできませんが、辻まことがより近い存在に感じられたことは確かです。

  • 父親が重たかった、辻潤の息子である「辻まこと」

    面白かったことはたしかだが、文体が安直で、週刊誌の記事のように読めてしまう。 ダダイストとして名前を響かせた辻潤という父親、そして母親は伊藤野枝(大杉栄と共に甘粕大尉に惨殺された)、そういう両親を持った辻まことがどうやって人生を生き、そして死んだかということは良く描かれていたと思う。 知られざる女性遍歴も書かれているのだが、その場面の描写がへんになまなましくてどうかな、と思う。

  • 辻まことを知る

    露悪的な面がないわけではなかったが、とても興味深く読んだ。辻まことについては、山本夏彦『無想庵物語』があるが、エッセーの名手が長編を書くとこんなに駄目になるのかと知る位しか、役に立つことのない本だった。ちなみに、本書の中で、その山本夏彦が出てくる場面がほんの数行程度だけだがあるが、それが、後年の達観した、何事にもシニカルな見方をする山本夏彦ではなく、仲間内の恋愛事に興味津々な若き日の姿が見ることができたのも、意外な収穫だった。

  • 迅速、丁寧

    辻まことに興味を持ち購入しました。波瀾万丈な人生に登場する人物が実名で、一気に読み終えました。 美品を迅速かつ丁寧な対応で有り難うございました。

  • 小説辻まこと

    よくよく取材した上で、筆者が辻まことを憑依させて記述してあります。 でも正直に言うと読まなきゃよかったの感ありです。 筆者には辻まことはこういう人に映ったのだというのは分かりますが、 その像に若干の違和感がありました。 また私生活にかなり踏み込んだ記述がされていることに対して、暴露記事を読んだような感触があり、まるで憧れの人の足がすごく臭いことを告げられたような気分になってしまいました。 辻まことに思い入れのある人向きの本ではないようです。

  • ダダにもなれず、かといって社会変革の意も、持てず……。

    ダダイズムと佯狂の果てに餓死を遂げた辻潤と「甘粕事件」の被害者・伊藤野枝の間に生まれた画家・辻まこと。4人もの女性に子を産ませたその女遍歴は母へのノスタルジアなのか、“暗い昭和”の投影か…。

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