作品情報
『プリズム』は、神林長平の受賞歴を語るうえで欠かせない一作です。
早川書房、1986.8、332pの刊行として確認できる作品です。受賞作として、作者の関心が題名に示された主題へ凝縮されています。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 1986-08-01
- ページ数
- 332ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784150302276
- ISBN-10
- 4150302278
- 価格
- 511 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
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レビュー
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流石は神林長平
想像力をかき立てられる魅力的な文章力で読んでいてとても楽しかった 1つ目の話が特に心に残った
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傑作
タイトルにあるように世界をプリズムに当てた光のように 正に色々に分光させて、物語を紡いでいく。 オムニバスの体裁を取ってあり、読み進めていくと 各章は関連がありそうだったり、無さそうだったり。 そして、最後にすべての話は集束して、突然、新たな既視感を伴って 現実に連れ戻されている自分に気づかされる。 今まで幾重もの次元を通り越してきたはずなのに。 だけど何事も無かったように。 さすが第18回星雲賞日本長編部門受賞作。
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転換する世界
色を主題とした世界を描いたSF作品。 4年に渡って書き継がれた7編からなる。同じ(?)世界を様々な視点から描写したものであるが、全体の統一感や整合性はない。むしろ、イメージや言葉の錯綜を楽しむべき一冊だろう。 いつもながら神林氏の異様に力強い世界観に圧倒されるばかりであった。 カバーのデザインが非常に印象的。
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概ね良作だが……
いかにも神林らしい、連作短編集。便利で完璧な社会を管理する浮遊都市制御体を神に見立て、存在が認識されない少年を悪魔に見立てた表題作は、イメージの豊穣な傑作。同じ世界観で書かれた他作も、概ね良作で、この世界を堪能した。 ただ中には、私の理解が追い付かず、歯の立たない作品もあったのは、残念。先鋭な神林作品だけに、仕方ないのだろうけど。
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言葉というもの
神林だ。これは神林だ。 言葉というものに対する傾倒ぶりと、想いに関するこの構造は紛れもない神林だと思う。 神林が好きなら迷わず手に取るべきだし、逆に神林知らんって人には入門になると思う。 雪風ばっかり目に行くけれど、神林の特徴はこんな感じの物語を描くところにあるはず
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神林好きならはずせない一冊
機械知性あり、多層世界あり、ちょっとずれた日常ドラマあり、ファンタジー要素あり、思弁論あり、魅力的なキャラクターあり。 神林的特徴を全部詰め込んだような一冊。
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多角的視点
私達の目に無色にうつる太陽光も、操作を加えると様々な色の光に分散出来るように、この物語もあるひとつの事象をはじめに、様々な視点、次元からそれを眺め、文章に結晶させたもののように思える。だからこそプリズムなのかと、思ってみたり。 これまで神林さんの作品のなかではちょっと異色かとも思った。テキストや言葉を描く(というのも妙な話だが)よりも、色に、つまり視覚的なものに主眼が置かれているように一旦は思えたからだ。 けれど、結局全ては言葉に還元される。あるいは思いに。そしてもっとシンプルな、言語に還っていく。 切れの良い言葉で綴られていくストーリーが魅力的。神林さんの作品を作品をいくつか、とくに言壺をよんでから読むとさらに味わい深いと思います。海賊課も捨てがたいが。
関連する文学賞
- 星雲賞 第18回(1987年) ・受賞