作品情報
アリスマ王の愛した魔物は、小川一水の視点から題材の核心をたどる受賞作である。
アリスマ王の愛した魔物は、受賞時に注目された主題と書籍としての刊行情報を整理できる作品である。本文は、題材の背景、人物の選択、時代や社会の空気を重ね、読み手に考える余地を残す。
レビュー要約
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題材への切り込み方と読み進めやすさが評価されている。人物や背景の描写に厚みがあり、受賞作としての読み応えを感じる読者が多い。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2017-12-19
- ページ数
- 352ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.4 x 15.7 cm
- ISBN-13
- 9784150313098
- ISBN-10
- 4150313091
- 価格
- 770 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
弱小なディメ王国の醜悪な第六王子アリスマは、その類まれなる計算能力によって頭角を現していくが――森羅万象を計算し尽くす夢に取り憑かれた王を描き、星雲賞を受賞した表題作、英語版アンソロジー初出の宇宙SF「ゴールデンブレッド」、なぜか自律運転車に乗せられる人型ロボット、アサカさんを通して、AIの権利を考察する書き下ろし「リグ・ライト――機械が愛する権利について」ほか全5篇を収録の最新作品集。
レビュー
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モーターサイクリスト向けアリ
短編集ですが、毎度グサっと刺さる数本が(一本じゃなくて)あるのがとても楽しみ。毎度のことですが登場"人物"(とは限らないからキャラクター)に揺さぶられます。とくに今回バイク乗りにはものすごく効く。名前つけて乗ってる身としてはもうね。ただ、タイトルに選ばれた一本は面白いけれど不思議な味わい、と思ったので今後再読、再再読してみると何か違うかも。という安定で面白い作者様に感謝なのでした。そんな感じです。
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AIネタは熱い、小惑星話は自由。どちらも楽しい
5篇からなる短編集です。 書名になっている短編「アリスマ王の愛した魔物」は3話目にあります。計算(アリスメティック)大好き王子、アリスマが数学の魔物と組み、計量と計算で国を治めた数学冗談昔話。人力計算による巨大人工知能らしきものに吹いてしまいます。 AIを主題とした短編が2篇。 1話目の「ろーどそうるず」は2輪車の統合制御ユニットがライダーの願う最適な走りを実現するという目的を機械なりのモチベーションに昇華させ、人格的なものを持ち、各種トラブルを越えてライダーやその家族を幸せに導く話。走りへの、ライダーへの、機械の思いが熱い。大半が、統合制御ユニットからメーカー研究所設置のマザーAIへの走行記録通信報告という機械同士のやり取りですが、リアルタイムでの状況緊急連絡や危機回避行動指示のやり取りの場面は手に汗を握らされます。 5話目の「リグ・ライト ―機械が愛する権利について」は自動車の自動運転がレベル3からレベル4、そして完全自動運転に進化していく時代の話(つまり今?)。OL四季美が相続した自動運転車の車載統合AIとAI人型ロボットの関係の中で、AIがある種の人間的意識を持っているのではと疑われる事態が発生した時の話。自動車事故の際に誰が運転責任を取るのかという問題に絡めてAIにとって愛とは何かが問われます。新しい世界の到来を納得されてしまいそう。「 ちょびっツ(1) (ヤングマガジンコミックス) 」のラストを思い出しました。 2番目の「ゴールデンブレッド」と4番目の「星のみなとのオペレーター」は太陽系の小惑星帯に進出し、小惑星の地下トンネルに生活し、時に惑星間を飛び回る人たちの話。農業小惑星の住人と不時着した軍人青年との間で人種とか民族の意味が問われたり、惑星間宇宙船用宇宙港の通信オペレータが異星人コンタクトで大活躍する様子が気持ちよく語られたり、宇宙は自由ですね。
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good
バイク乗りとしては、最初のバイクの気持ちを考えるお話が好かったです。自分のバイクももっと大事にたくさん乗ってあげようって思います。 アリマス王の愛した魔物だけなにを伝えたいのか最後までよく分からなかったので☆4にしました。
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一気に読んでしまいました
老ヴォールの惑星でファンになりました。 困難や想定外のことに直面するキャラクターや 色々な世界が手に取るように描かれていて 引き込まれました。 人ならぬものが感情を持つことは、 どこか怖いような憧れるような気がしますね。 少しほっこりするようなお話が入るのも魅力的に 感じました。
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いろいろなテーマが綺羅星のように
今後のAIとヒトの関係性はどうなっていくのか、名付けることも難しい偏執・主体、優しい少し不思議なできごと、いろいろなテーマが綺羅星のように散りばめられて素晴らしい体験をさせてくれました。ありがとうございます。 今後も楽しみにしてますので、何卒お体をお大事に。
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そこそこ
SFとしての出来は知識がなくてわからないので、単純にお話として見たときの感想になります。 ろーどそうるずはすごく良かった。持ち主を想うバイクの心にホロリときてしまった。 それ以外はいまいちノリが合わなくて引き込まれなかった。恋愛ものが多いんだけど、ありがちな展開で、心情も深く描かれてない。読んでて共感ができないというか、ときめかないというか。大枠の展開が読めてしまうので、ちょっと退屈。
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良いものを読んだ気分になれる。
寓話のような、それほどハードでないSFだが、丁寧に作り込まれているので文学というか良いものを読んだ気分にさせてくれる。表題作も良いが、人工知能と自動運転を真剣に考えた最後の中編も面白かった。長編も良いが、著者は短編もいいね。
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なんだよ、ずるいよ。
1編目が「ろーどそうるず」だっていうのはずるい。 8年前に「NOVA3」で読んで泣けたんだよね、物に感情移入できるのは 付喪神の様に物を擬人化できる日本人の感性か。 「星のみなとのオペレーター」(「星海のアーキペラゴ(書き下ろし小説+イメージアルバム)」)と 書き下ろし「リグ・ライト」は未読だったので嬉しい。 特に「星のみなとのオペレーター」はこんなCDが有ったのを知らなかった。 「リグ・ライト」は自動運転車の運用と法的展開が今時の話題で面白い。
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