作品情報
アイドルの極北を突き抜ける、特異なSF短編集。
第4回ハヤカワSFコンテスト特別賞受賞作。アイドル文化と宇宙創世のイメージを掛け合わせた表題作に、ガチャが得意なフレンズたちが宇宙創世の真理へ迫る『エヴォリューションがーるず』、声優スペースオペラ『暗黒声優』を加えた3篇を収録する。草野原々の初期代表作として知られる一冊。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2018-01-24
- ページ数
- 336ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 10.6 x 1.3 x 15.7 cm
- ISBN-13
- 9784150313142
- ISBN-10
- 4150313148
- 価格
- 858 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
“バイバイ、地球――ここでアイドル活動できて楽しかったよ。" 第4回ハヤカワSFコンテスト特別賞 第48回星雲賞(日本短編部門) 第27回暗黒星雲賞(ゲスト部門) 第16回センス・オブ・ジェンダー賞(未来にはばたけアイドル賞) SFコンテスト史上初の特別賞&「神狩り」以来42年ぶりにデビュー作で星雲賞を受賞し、SF史に伝説を刻んだ実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSFの表題作をはじめ、ガチャが得意なフレンズたちが宇宙創世の真理へ驀進する「エヴォリューションがーるず」、異能の声優たちが銀河を大暴れする書き下ろし声優スペースオペラ「暗黒声優」の3篇を収録する、驚天動地の草野原々1st作品集! 解説:「げんげん♥SF道」前島賢
レビュー
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ここまでやばい小説は初めて
タイトルがアイドルだからと。騙された。まんまと。 これは、アイドルになるためのお話で、人類全てがアイドルで偶像だという話。突飛すぎて何回も読んでしまった。これは、SF好き、ラノベ好きは一度は読んでおかないと損する歴史的な作品集だと思う。 エヴォリューションがーるず、暗黒声優と、サブカル的な題材を持って描かれているが、そのどれもが深すぎて自分の価値観が崩壊してしまうような作品だった。 SF小説だというが、実は文はそこまで難しくない。 一度、手に取り読んでみて欲しい。
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日本独自SF展開に興味ある人へ
"これは一人の少女が最高のアイドルになるまでを描いた小説である。"2018年発刊の本書はラブライブの2次創作リライトにして【42年ぶりのデビュー作での星雲賞受賞】でも話題となった表題作他、アイドルや声優、ソシャゲといったオタク文化を容赦なく取り込んだ新感覚"実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSF"短編集。 まず未読な方に最初に言っておきたいのは"にっこにっこにー"と某ラブライブの矢澤を彷彿とさせる【ライトノベル風の表紙に騙されてはいけない】という事に尽きます。先入観なく手にとってほしい。 ええ、本書は確かにアイドルや声優、ソシャゲを題材にしてます。なのですが【予想の斜め上をいく(多少人を選ぶ)倫理観なきグッチャグッチャ展開】にしながらも、確かに『銀河を股にかける兎に角壮大なスケール』難解な単語で畳み掛けてくる正統派ワイドスクリーン・バロックSFとして"気持ちよく"収録の3作全て【頭をシェイクして終結させてくれて】とても驚かされると思います。 また、そんな本作内容とは別に集中と緩和のアップダウンを織り交ぜた独特のリズミカルな文体には文書が先にあって対象を視覚的に描写する。というよりは、まるでニコニコ動画の様に【映像が先に存在して、それを著者の流れる弾幕解説で共有している様な感覚があって】こちらも紙の本離れと言われつつも子供の時からyoutubeやSNSで動画ネイティブな世代らしい表現なのかなあ。と個人的には思ったりしました。 『ラブライブ!』や『アイカツ!』そして『けもフレ』や『まどマギ』に反応する誰か、あるいはオタク文化がメジャー化した結果としての日本独自SF展開に興味ある人にもオススメ。
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ぐいぐい読める。
一気に読めた。 デビュー作と思って読むと前半文章荒削り?これでいいのか?不安に思うほどシンプルかつハイテンポだけど、用語が難しいけどロジカルに書いてあるので、ぐいぐい読めた。 描写がややグロありだけど自分には耐えられるレベルでした。
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すごいものを読んでしまった
読み終わった後に思ったのは「すごいものを読んでしまった」という一言。 あまり理系では無い自分ではついていけないような、濃い知識の波や、常識を飛び越えた発想力にとても刺激を受けました。 難しい言葉のオンパレードに自分が読み進められないんじゃ無いかと思いましたが、 それを身近なアイドル、ソシャゲ、声優という要素が巧みに入ることにより一気に読み進められてしまう作品になっていて (文体もとても勢いがあり読みやすかったです)最後は感動して目が潤みました。 あまりSF小説は読んだことが無かったのですが、SFのイメージを変える作品だと思いました。 これは短編三つが入った本ですが、作家さんのページから「エボリューションがーるず」「最後にして最初のアイドル」の二つは単品購入できると思いますので失敗したく無い方はそちらからどうぞ!
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出てくる単語が専門的すぎる。
一般に使われない言葉が文章の至る所に頻出する。 よく分からないけどなんか結論出てたわって感じです。 設定はぶっ飛んでて面白かったです。 もう少し読者の事を考えて難解で専門的な単語を使用する事を控えてくれれば評価は変わったと思います。
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筒井康隆風味の狂気を感じるSF短編
よくこんなアイディアが思いつくなと頭の堅い俺が感心してしまった。SFなんだろうけど、筒井康隆の作品に近いかな、奇抜な設定でところどころユーモアがきいている感じ。この作品はポルノ惑星サルモネラみたいでかなりグロテスク。想像しただけで気色わるい。 読みやすいし3編とも個人的にははずれなしだった。 1 最初にして最後のアイドル アイドルものから読み進むにしたがって、グロテスクになっていくのはびっくり。 超展開で狂っている。 2 エヴォリューションがーるず これもグロ。だけど、ラストがとにかくよかった!?狂気だけど愛を感じる。 3 暗黒声優 これは上の2編と違って、グロくはない。ユーモアがあって良い。 っと女の子をつかってよく変なさくひんがつくれるな。
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くすぐられてる、マニアに。
なんなんだろうねーこれ、と思いながらも途中から笑って読んでました。 楽しめる人には楽しい、読めない人には(たぶん一生)読めない、そんな代物。 オタクとハードSFというところで壁があり、すっ飛ばしの文章が「オレの読んでた小説じゃない!」になり。 冒頭で「途中から笑って」と書いたけど、そこに至るまでには結構ツラかったです、わたしも。 くすぐられてる、マニアに。 どこかの時点でそう感じたんですね。 その後は難しい説明部分も「ま、いいか」とテキトーに流して、突っ込めるとこはそれなりに叩いて読めるようになりました。 好きな人は好きだろうなー、こういうの。 好きでない人は読まなくていいよ、くらいの潔さがある。 気にしておかないと、いつの間にか「好きでない人もムリに面白がってしまう」小説家になっているかもしれないので、要注意だな。
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色んな作家のオマージュ
小林泰三がオマージュされてて嬉しかった。 気持ち悪い描写もとても良い。
関連する文学賞
- 星雲賞 第50回(2019年) ・受賞
- センス・オブ・ジェンダー賞 第16回(2016年) ・アイドル賞
- ハヤカワSFコンテスト 第4回(2016年) ・特別賞