ロセンデール家の嵐 (ハヤカワ文庫 NV コ 8-2)
『ロセンデール家の嵐』はバーナード・コーンウェルの小説。ロセンデール家をめぐる激しい運命と家族の対立を、歴史冒険小説の語り口で描く。
作品情報
家の名と過去が呼び込む嵐のなかで、登場人物たちの選択が試される。
早川書房から文庫として刊行されたバーナード・コーンウェル作品の日本語版。坂本憲一の訳により、家名、過去、対立が呼び込むドラマを、テンポのよい冒険小説として読ませる。
レビュー要約
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冒険小説らしい読みやすさと、家族の因縁が物語を動かす構成が魅力として受け止められる。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 1994-10-01
- ページ数
- 517ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784150407520
- ISBN-10
- 4150407525
- 価格
- 350 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
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レビュー
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「殺意の海へ」と双璧をなす傑作
イギリス冒険小説の巨匠バーナード・コーンウェル。 彼の海洋冒険ロマンとしては「殺意の海へ」と双璧をなす傑作です。 凋落した伯爵家であるロセンデール家を経済的に救済し得る最後の手段は家宝であるゴッホの傑作絵画「ひまわり」を富豪のコレクターに売ることだった。 ところが、当主である主人公ジョン・ロセンデール伯爵がその「ひまわり」を盗んで隠したという濡れ衣を着せられたところから物語は始まる。 海とヨットをこよなく愛する生来の放浪者ジョンは海へと逃げ出すのだが、その行為自体がますます彼に疑いの目が向けられてしまう要因となる。 双子の妹エリザベスとは犬猿の仲だが、ジョンの愛する知的障害者の妹ジョージーナが、伯爵家とともに凋落したエリザベスの食い物にされかけていることを知ったことから、ジョン・ロセンデールはついに立ち上がる。 絵画の相続がらみで謎の一味から何度も命を狙われ、そのつど親友チャーリー他の助けでからくも生還するジョン。 最後、ジョンが、「ひまわり」を盗んだ真犯人に絵画の受け戻し金400万ポンドを渡すべく、体をはって犯人一味の指定する場所に単身ヨットで向かうあたりからは、文字通り手に汗にぎる展開。 夜の海上での格闘のすえ、間一髪で殺し屋を打ち倒し、敵の動力船を確保し操縦して一味の首謀者の待つ湊へたどりついたジョンを待っていたのは、あまりにも意外な (意外過ぎる!) 犯人だった……。 作者コーンウェルの雄渾な筆致に引きずられまくって500ページが少しも長く感じられませんでした。 1991年 日本冒険小説協会大賞 (海外部門) 受賞作。 海とヨット (小型船舶) による決死の冒険が好きなかたにお勧めです。
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この作家は始めて
昔ヨットに乗っていたので多少は理解できたが、活動場面で主人公の動きが理解できないところがあった。もう少しこの部分を削除すると物語がスムースに進むような気がした。でもまあ、面白かった。
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最高のヨット野郎!
自分もヨット乗りなので、このヒーローの気持ちがよく分かる。徹底的な自由奔放なのだ! 気取らず、媚びず、臆せず! 自分の主義を徹底した利己主義、美人で金持ちの女にも平気で悪態をつくストレートさ。ハリヤードだの、タックだの、ジャイブだの、ヨット用語の連発。主人公もさることながら作者も媚びていない。こういう作品は本当に少ない!
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アリステア・マクリーンが好きな人には是非読んでほしい
「ボヘミアン」「清楚な美女とのロマンス」「友情と裏切り」「消失した絵画の謎」「見えない敵」「大海原での死闘」「家族への愛と憎しみ」「信念」。冒険小説の要素が詰まった傑作。
関連する文学賞
- 日本冒険小説協会大賞 第10回(1991年) ・海外部門