ファイナル・カントリー
私立探偵ミロ・ミロドラゴヴィッチが、魅力的で危うい女性の依頼を受け、暴力と過去の因縁が絡む事件へ踏み込む犯罪小説。乾いたユーモアと荒々しい感傷が同居し、老境へ向かう探偵の傷を濃密に描く。
作品情報
危険な依頼が、酒と記憶にまみれた探偵を最後の荒野へ誘う。
ジェイムズ・クラムリーの探偵小説で、日本語版は小鷹信光訳により早川書房から刊行された。単行本版と文庫版があり、受賞時期に近い単行本版の書誌を識別子として採用した。
書籍情報
- 出版社
- 早川書房
- 発売日
- 2004-07-10
- ページ数
- 436ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784152085757
- ISBN-10
- 4152085754
- 価格
- 501 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/評論・文学研究/外国文学研究/英米文学
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レビュー
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クラムリー節健在。傑作ミロシリーズ
アナーキーな中年探偵ミロシリーズ。題名『ファイナル・カントリー』がストーリーそのものを暗示している。錯綜する登場人物とストーリーに頭の整理が追いつかないが、重厚な物語はさすが。破天荒な暴力シーン、酒、ドラッグ。そして緻密な描写と多用される比喩がすばらしい。名作。
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肉食恐竜たちの物語
銃、暴力、ドラッグ、酒・・・。いずれも圧倒的な質と量。日本では定年後の「団塊の世代」に属するはずの主人公がとにかく暴れ回る。日本人が枯れ過ぎなのか、彼が枯れな過ぎなのかおのおのの判断に任せるが、耐えて耐えて最後の一撃にすべてを託すのではなく、冒頭から「殺るか、殺られるか!」のハイテンション、ハイスピードとなると草食、農耕民族には「ハードボイルド」という前提があるにせよ、だんだん読むのが辛くなる。好き嫌いが極端に分かれてしまう作品だろう。
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無軌道的熟成感に文句なしの5つ星
クラムリーは超寡作なので、本作品も勿体無くて購入後1年以上寝かせていました。結論から言えば、寝かせる必要が無いほど熟成した味わい深い作品です。こう書くと滋味あふれる知性的小説のようですが、主人公のミロは、ジジイなのに(作中、還暦を迎えます)、その行動たるや無軌道な若者の如くです。それでも熟成感を感じさせるのは、ミロの魅力的な人物像を読者に印象付けるクラムリーの筆力でしょうか? 今回の作品でも、嘘・欲望・暴力・愛・別離が描かれており、行き着いたところには、ある種の諦観があるのですが、それが虚しいものとは思えませんでした。こんなことをしていて一体何の得があるのか?このミロの行動原理に対する疑問を考える上でも重要な2人の女性が登場します。この女性たちとミロのやりとりが非常に秀逸です。 いやはや、全く文句なしの5つ星です。
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翻訳がダメ!!
たぶん、登場人物などは気の利いた粋なセリフやひねった言い回しをしているのだろうが日本人の俺には意味がわからない。読んでてイライラしたので途中で読むのをやめてしまったので内容については批評のしようがない。しかし、この翻訳者はまるでダメ!!原文に忠実に翻訳してるのだろうが日本人にはわからない。ほうちょっと、日本人にわかりやすい表現にしてもらいたい!!
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ハードボイルドの新傑作
「このミステリーがすごい(2005年版)」の海外編4位に 入ったと言うことで、久しぶりに買ったクラムリーに度肝を 抜かれた。本作は著者が描く二大探偵のうちのひとり、酔いどれ 探偵ミロ・ミロドラゴヴィッチ・シリーズの作品なのだが、 この還暦を迎えた探偵のタフガイぶりは桁外れだ。コカインを 吸い続け、車でアメリカを縦横無尽に駆けずりまわり、 セックスもばんばんこなす。いや、すごい。ミステリーとしても 様々な趣向が凝らされ、最後のどんでんがえしもまたすごい。 素晴らしい。でも、何よりもミロの絶倫ぶりがやはり一番の驚きだ。