日本の文学賞

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サーキット・スイッチャー

ハヤカワSFコンテスト

サーキット・スイッチャー

安野貴博

第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞受賞作。完全自動運転が普及した近未来日本を舞台に、車内で拘束された社長と襲撃犯の対決が進むAIサスペンス。

自動運転AIサスペンス近未来犯罪

作品情報

自動運転社会の陥穽を突く緊迫のサスペンス。

2022年に早川書房から単行本として刊行され、2024年にハヤカワ文庫JAへ入った。CiNii ResearchやHMVでは、近未来の自動運転社会と首都高封鎖をめぐる物語として書誌情報が確認できる。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
2022-01-19
ページ数
288ページ
言語
日本語
サイズ
13.1 x 1.9 x 18.8 cm
ISBN-13
9784152100788
ISBN-10
4152100788
価格
1342 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品

人の手を一切介さない"完全自動運転車"が急速に普及した2029年の日本。自動運転アルゴリズムを開発する企業、サイモン・テクノロジーズ社の代表・坂本義晴は、ある日仕事場の自動運転車内で襲われ拘束された。「ムカッラフ」を名乗る謎の襲撃犯は、「坂本は殺人犯である」と宣言し尋問を始める。その様子が動画配信サイトを通じて全世界へ中継されるなか、ムカッラフは車が走っている首都高速中央環状線の封鎖を要求、封鎖しなければ車内に仕掛けられた爆弾が爆発すると告げる……。ムカッラフの狙いは一体何か――?テクノロジーの未来と陥穽を描く迫真の近未来サスペンス長篇。

1990年生まれ、東京都出身。東京大学工学部卒。ソフトウェアエンジニア。2019年、「コンティニュアス・インテグレーション」で第6回日経星新一賞一般部門優秀賞(JBCCホールディングス賞)受賞。2021年、第9回ハヤカワSFコンテストに投じた本作で優秀賞を受賞し、デビュー。

レビュー

  • 一気読み必至。知性と興奮が両立した傑作

    論理的に展開していくにも関わらずテンポよく、引きが強いストーリー展開で思わず一気読みしてしまいました。 ウェブ開発を行なっている私はIT用語も分かるので特に楽しめたと思います。しかし、ITの事はあまり分からないという方でも十分楽しめるように配慮して書かれています。 安野さんのエンジニアとしての知識や主張、近未来に向かい合う時が来るであろう自動運転の倫理的な問題が、サスペンス要素も交えてここまでエンターテイメントとして成立した形で描かれていることに脱帽です。安野さん、本当に多才です。 もし迷っている方がいたら是非読んで下さい。本当にどなたにでもおすすめできる一冊です!

  • 久しぶりにはまりました!

    そのさきが早く知りたくて、どんどん読み進みます!興味深い内容でした。最後に涙あり。

  • 文明史に残る傑作

    読み始めたら止まらない。作者の最新AI&IT技術の理解、思想の深さ、それに人間愛が相まって物語を重厚なものにしている。現代を生きる人全てに勧めたい。

  • IT知識ゼロでも没入できる! 新感覚AIサスペンス

    * 良い点・悪い点: 読みやすさ以外の具体的な良い点、もしあれば少しだけ気になる点(ただし、ポジティブな要素を打ち消さない程度に) * この本をお勧めしたい読者: どんな人に特に読んでほしいか * 気に入った理由または気に入らなかった理由: なぜそのように感じたのか、具体的なエピソードや描写などを交えて では、「ITの知識がない人でも読みやすい!」という点を軸に、以下のようなレビューはいかがでしょうか。 ITの知識がない人でも読みやすい! この本を5つ星で評価しました。 レビュー 「サーキット・スイッチャー」は、ITの知識が全くない私でも、スリリングな展開に引き込まれ、一気に読み終えることができました。 良い点 * 専門用語が分かりやすい: AIや自動運転といった専門的なテーマを扱っているにもかかわらず、作中で丁寧に、そして物語の進行を妨げない形で解説されているため、すんなりと理解できます。技術的な背景を知らなくても、登場人物のセリフや状況描写から自然と知識が身につくような感覚でした。 * 疾走感とサスペンス: 首都高を舞台にした自動運転車の占拠事件という設定が非常にスリリングで、ページをめくる手が止まりませんでした。犯人の目的や主人公の葛藤など、謎が謎を呼ぶ展開で、終始ハラハラドキドキさせられます。 * 未来を考えさせられるテーマ: 単なるエンターテイメントとしてだけでなく、AIや自動運転がもたらすであろう未来の社会の光と影、倫理的な問題について深く考えさせられました。SFでありながら、現実にも起こりうるテーマを扱っているため、読後も余韻が残ります。 この本をお勧めしたい読者 * SFやサスペンスが好きな方 * AIや自動

  • スピード感!

    ドキドキ、ハラハラ、おもしろかったです!

  • 読んでください

    とにかく読んでいただきたいです。可能であれば、忠実に映像化して、多くの方に知っていただきたい名著だと思います。

  • 上手い

    若者の発想が、面白い

  • AI倫理の教育にも良さそう

    東京都知事選で好感を持った安野さんの小説『サーキット・スイッチャー』。 仕事がシステム開発業界で、サスペンス小説好きで、安野さん好きの僕にはトリプルで面白かったです。 本書は、近未来SF小説、サスペンス・ミステリー小説、AIのビジネス・哲学書の色々な側面があるけど、AIビジネスや自動運転の技術的・倫理的な問題・課題をエンターテインメントとしてまとめあげていてスゴイ。作家さんとしての才能もあるなんて多才すぎる。 本書を読んだ後、ブラックボックスで中身が見えないAIの問題・課題をちょっと考えてみました(AIに限らないものになってしまいましたが)。 ・開発者がいくら完璧かつ公平に作り上げても、別の第三者の修正により開発者が意図していない動きになったり、公平性がなくなる可能性がある。アルゴリズム開発者だけではなくサービス提供者全体の技術、倫理を高めていく。 ・ヒトや社会が選んで受け入れた製品/アルゴリズムが正解になってしまう。弱者が不利になる可能性がある。提供者だけでなく選ぶ側の技術、論理を高めていく。 ・サービス提供者が経済的合理性を優先すると、社会倫理から外れる可能性がある。一方からは社会倫理が外れてるように見えても、違う視点からだと正解になる場合がある。アルゴリズムが選択・決定するための優先順位を提供者・受益者で議論して更新していく。 本書を読んで、考えたり議論したりするのはAI倫理の教育にも良さそうです。

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