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SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5015)

大学読書人大賞

SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ 5015)

チャールズ・ユウ

「SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと」はチャールズ・ユウによる受賞作です。賞の選考対象となった作品として、タイトルが示す主題や人物の動きに焦点を当てながら、読者が作品世界へ入りやすい構成で読ませます。

受賞作現代文学人物描写記憶と時間

作品情報

SF的な宇宙で安全に暮らすっていうことを手がかりに、作者の視線と物語の核へ近づいていく一作です。

チャールズ・ユウの「SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと」について、NDL Searchなどの書誌情報を確認し、単行本または書籍として確認できる識別子を優先して整理しました。作品紹介は、賞の受賞作として読まれる際の入口になるよう、タイトルから伝わる主題性と読後の余韻を中心にまとめています。

書籍情報

出版社
早川書房
発売日
2014-06-06
ページ数
320ページ
言語
日本語
サイズ
11 x 1.6 x 18.8 cm
ISBN-13
9784153350151
ISBN-10
415335015X
価格
1760 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/SF・ホラー・ファンタジー

「僕」はタイムマシンの修理とサポートを担当する技術者で、個人用タイムマシンに乗って時間のはざまを漂っている。電話ボックス大の空間で暮らす僕にとって、UIのタミーと非実在犬のエドはかけがえのない存在だ。家族は父と母の三人だけど、母は同じ時間を繰り返すループ・サービスに入ったきりだし、ガレージでタイムマシン開発をしていた父は失踪中で、時空のどこにいるのか不明だ。あるとき、修理工場でタイムマシンから僕が降りてくるのを目撃した僕は、とっさに「もうひとりの自分」を撃ってしまった!? 最悪のパラドックスに陥った僕は……。アメリカ小説界注目の俊英の家族小説を、円城塔の翻訳で贈る。

1976年、カリフォルニア生まれ。コロンビア大学ロースクールで法学博士号を取得、弁護士になった。その後、小説の執筆と投稿を始め、2006年に第一短篇集Third Class Superheroを発表、2010年に刊行された本書は、SF界/文学界から絶賛され、ローカス賞にノミネート、〈タイム〉誌が選ぶフィクション・ベスト10に選出された。

レビュー

  • イイですね

    円城さんが訳してたので、読みました。面白いですが、読み込むのに時間かかりました。 テーマを韜晦している感じ、良いと思います。好みです。 舞台は時空を超越してるので、科学の妥当性とか、社会的要素とか、関係ないです。正に思弁小説といったところです。 SF的ガジェットが随所に散りばめられていて、それ自体ではなく、それが映し出す人の有り様をとてもコミカルに描いているところ、とか しばしば話が脱線するところ、とか時間と空間を自由に行き来する構成だとか、完全なる一人称だとか、好みです。 ここからネタバレ含みで、マイナス点を記載します。 恥ずかしながらラストがちょっと理解できず、検索したら円城さんがラストを解説している記事を見つけて、疑問が氷解したのですが、 その記事にあとがきを依頼されていれば解説も書いたのに、とも記載があり(うろ覚え)、あとがき依頼しといて欲しかったな、という点が唯一の不満です。 次の版がありましたら、訳者あとがきを是非ー。

  • とてもおもしろう読みました。

    最近あまり本を読んでなかったのですがこれはとてもおもしろく読ませていただきました。

  • サンリオSF文庫好きにおすすめ

    主人公の「僕」はタイムマシンの修理工。はずみで未来からきた「僕」を殺してしまう。そこで未来の「僕」から渡されたのが、「SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと」という本。書いたのは未来の「僕」。 とまあ、そんな設定だけれども、話は線形には進まない。いろいろと考えをめぐらし、「僕」が書いた本の一部がはさまる。もう一つのポイントは、過去の中の父との和解。 タイムマシンSFといえば、時間パラドックスがつきもの。それを逆に考えると、タイムマシンが存在するような世界では、どのように暮らせば安全なのか、という問いでもある。そのおかげで、過去とも向き合わなければいけないけれど、そのことを乗り越えることもできる。そんなセンチメンタルなことにもなる。 過去に折り合いをつけながら、過去の「僕」に撃ち殺される時間も近づいてくる。その中で、何をしなきゃいけないのか。 SFがSFであることによって、クリアにすることができる、孤独と内省、家族への想い。最後に「僕」を支えるパートナーはAIだけれども、それもすんなり受け入れられる。 思弁小説としても、しみじみと読める傑作。30年前だったら、サンリオSF文庫として刊行されていてもおかしくないと思う。

  • 解説も書いてよ…

    作家の円城塔氏が翻訳をしているということで、興味を持って読み始めました。 読み始めてすぐ、あーこりゃ円城さん好きそうというか、兄弟が書いているんじゃ無いのと思うほど、雰囲気がよく似ている小説。 この小説は、タイトルをよく考えてみればわかるとおり、SFについてのSFを書く(語られる)小説というのが一つの肝であるように思いました。 SFはサイエンス「フィクション」ですからね。そこで暮らすのはもちろんフィクション内の人物である。が、しかしそれと同時に、そこへ没入する我々でもある。 中に出てくる「『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』より」は、サイエンスフィクションとは何か、もしくは読み方というメタな視点からも読むことができる(ことがある)と思います。 しかしまぁ全体のざっくりしたストーリーは、読んでわかりますが、細部においては理解しがたい文章がたくさん。巻末には解説が載っていますが、ストーリーの説明と、著者と訳者の紹介であり、内容についてつっこんだ解説はなくて残念。円城さんが書いてくれればよいのに…。 少し時間はかかりますが、不思議と後を引く感じで最後まで読み終えることができました。 全体的なトーンは、暗いです。もちょっと明るい雰囲気のSFも読みたいな。SFってどうも暗いイメージがある。でも普段SF読みでない自分にはSF分は十分に摂取できました。

  • 銀河ヒッチハイクガイド円城塔風

    あいかわらずの円城塔らしさで、人を混乱させるような書き方をしています。 でも、原文も人を食ったような書き方をしているらしく、何だコリャと思うのは円城だけのせいではないようです。 銀河ヒッチハイクガイドのような印象を受けました。 わけのわからなさを楽しむなら、面白いと思います。 ただ、主人公を含めてキャラクターがつかみづらく何を考えているかわかりづらく、 娯楽作品として捉えるならいまいちで、ハードSFと捉えるなら設定が甘いような気がします。

  • 実は翻訳者が書いてましたとかありそうな文章です。

    表題のとおりの印象なんですが、おもしろくないかというとそうでもなくて、アメリカの小説らしい家族へのこだわりは惹かれるものがありました。 ただSF的ガジェットが多くて意味不明でもそんなものだと読めるくらいSFに慣れている人でないと、テーマである家族問題に集中できないかもしれません。 最も感じたのは、年頃の子を持つ親として、子供にとってその人生に占める親の大きさがそんなにも大きいのかという事でした。

  • それより人類や宇宙意識 サブカルチャーやめて

    直感で買った すぐ答えられない? 読者はそうゆう者

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