大学読書人大賞
だいがくどくしょじんたいしょう
全国の大学文芸サークルの学生が、大学生に読んでほしい本を投票と討論で選んだ文学賞。
- 創設年
- 2008
- 主催
- 大学読書人大賞実行委員会、出版文化産業振興財団
- カテゴリー
- 出版文化・書籍文化
- 選考方式
- 公募
- 受賞対象
- プロ
- 開催頻度
- 年1回
- 締切時期
- 1〜2月頃
- 発表時期
- 5月頃
- 賞のステータス
- 活動中
説明
日本国内の大学の文芸部、文芸サークルなどのノミネートと投票より選出され、大学生に最も読んでほしい本を選ぶことを目的とした文学賞である。エントリー基準が通常の文学賞のような「発表年」ではなく「刊行年」であるため、新訳や文庫化なども含まれ、純文学、翻訳、ノンフィクション、ライトノベルなどジャンルを問わない。
選考情報
選考プロセス
| 段階 | 審査員 | 通過率 | 発表 |
|---|---|---|---|
| ノミネート | 大学の文芸部、文芸サークル | — | — |
| 投票 | 大学生 | — | — |
選考基準
- 大学生に読んでもらいたい本を選ぶ
- 刊行年を基準とする
関連の賞
- 文学賞
- 文学賞の一覧
- 本屋大賞
公式情報
http://www.jpic.or.jp/dokushojin/過去の受賞者
「いなくなれ、群青」は河野裕による受賞作です。賞の選考対象となった作品として、タイトルが示す主題や人物の動きに焦点を当てながら、読者が作品世界へ入りやすい構成で読ませます。
いなくなれ、群青を手がかりに、作者の視線と物語の核へ近づいていく一作です。
「ソロモンの偽証」は宮部みゆきによる受賞作です。賞の選考対象となった作品として、タイトルが示す主題や人物の動きに焦点を当てながら、読者が作品世界へ入りやすい構成で読ませます。
ソロモンの偽証を手がかりに、作者の視線と物語の核へ近づいていく一作です。
「SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと」はチャールズ・ユウによる受賞作です。賞の選考対象となった作品として、タイトルが示す主題や人物の動きに焦点を当てながら、読者が作品世界へ入りやすい構成で読ませます。
SF的な宇宙で安全に暮らすっていうことを手がかりに、作者の視線と物語の核へ近づいていく一作です。
「都立桜の台高校帰宅部」は大野敏哉による受賞作です。賞の選考対象となった作品として、タイトルが示す主題や人物の動きに焦点を当てながら、読者が作品世界へ入りやすい構成で読ませます。
都立桜の台高校帰宅部を手がかりに、作者の視線と物語の核へ近づいていく一作です。
列車を舞台にした群像的なアクション・ミステリ。英語圏では『Bullet Train』として刊行・映画化された。
『マリアビートル』は、受賞歴を通じて読み継がれる伊坂幸太郎の作品である。
『富士学校まめたん研究分室』は、芝村裕吏による大学読書人大賞の対象作品。受賞作として注目された背景を踏まえ、人物の選択や時代・社会との関係を軸に読ませる作品である。
『富士学校まめたん研究分室』は、受賞歴を通じて読み継がれる芝村裕吏の作品である。
『鳥葬 まだ人間じゃない』は、江波光則による大学読書人大賞の対象作品。受賞作として注目された背景を踏まえ、人物の選択や時代・社会との関係を軸に読ませる作品である。
『鳥葬 まだ人間じゃない』は、受賞歴を通じて読み継がれる江波光則の作品である。
『こうしてお前は彼女にフラれる』は、ジュノ・ディアスによる大学読書人大賞の対象作品。受賞作として注目された背景を踏まえ、人物の選択や時代・社会との関係を軸に読ませる作品である。
『こうしてお前は彼女にフラれる』は、受賞歴を通じて読み継がれるジュノ・ディアスの作品である。
校舎や青春期の謎を中心に据えた長編。大学読書人大賞の最終候補に選ばれた。
『昨日まで不思議の校舎』は、受賞歴を通じて読み継がれる似鳥鶏の作品である。
動画共有文化と音声合成、宇宙開発を結びつけた連作 SF 集。ネット上の参加と創作の熱が、月や南極点へ向かう明るい未来像へ広がっていく。
ネット文化と宇宙への夢が、清く正しい未来へつながる。
死者を蘇生し労働力として用いる技術が普及した十九世紀末を舞台に、ジョン・ワトソンが屍者と意識の謎を追う。冒険小説の姿を取りながら、身体、魂、帝国をめぐる思索へ進む。
死者が動く世界で、人間の魂と帝国の論理が問われる。
戦時中のミッションスクールで、少女たちが書き継いだ小説と現実の事件が絡み合う幻想的なミステリー。美しいノートに秘められた物語が、死の謎を浮かび上がらせる。
少女たちの回し書きが、現実の死とひそかに結びつく。
神林長平の短編集。表題作を含む作品群を通じて、機械、ネットワーク、自我、集合的な意識の境界を鋭く探る。
個の意識が、機械とネットワークの時代に揺らぎはじめる。
幼い少年と、ものを書く父を中心に、物語の中の場所、災厄後の世界、虚無と戦う勇気を描く連作集。プーさんやクリストファー・ロビンへの記憶を通じて、物語の力を問い直す。
最後に残ったきみとぼくが、物語の楽しさで虚無に向き合う。
医療と福祉が徹底管理された未来社会を舞台に、人間の身体と意識、自由意志のありかを問うディストピアSF。三人の少女の過去と、成熟した管理社会で起きる異変が交差し、健康と幸福の名のもとに失われるものを描く。
健康と幸福が管理される世界で、意識と自由の境界が揺らぎはじめる。
東日本大震災後、福島県浜通りへ向かう作家の旅と思考を、小説の言葉へと変換した作品。被災地の現実、不可視の放射線、傷ついた馬たち、そして既存作品の人物が交錯し、祈りと想像力の可能性を探る。
福島へ向かう作家の旅が、現実と小説をつなぐ祈りの言葉になる。
名門女子校の片隅に存在する読書クラブを舞台に、少女たちの百年にわたる秘密と反骨の歴史を描く連作小説。読書、演劇、噂、制度への抵抗が重なり、学校という閉じた世界の中にもう一つの文学史が立ち上がる。
秘密の読書クラブが、少女たちの百年の反骨史を語り出す。
メディア良化法によって本の自由が脅かされる近未来を舞台に、図書隊員となった笠原郁の成長と戦いを描くシリーズ第一作。検閲に対抗する図書館、厳しい訓練、恋愛要素を含む人間関係が、エンターテインメントとして力強く結びつく。
本を守るために戦う図書隊で、笠原郁は憧れと現実に向き合う。
吹奏楽部に所属する高校生たちの青春、幻想、SF 的仕掛け、本格ミステリを過剰な文体で融合させた長編。コンクールへ向けた日々の中で起きる斬首事件を発端に、学園世界の論理が大きく揺らいでいく。
青春、幻想、SF、本格推理が、学園の斬首事件を中心に過剰に渦巻く。
鎌倉の古書店を舞台に、極度の人見知りだが古書の知識に優れた店主・篠川栞子が、本にまつわる秘密を読み解くビブリオミステリ。古書そのものの履歴と、持ち主たちの感情が事件の謎を形づくる。
古い本に残された痕跡から、人の秘密と心の傷が読み解かれる。
『天地明察』は、冲方丁による受賞・候補対象作。人物の選択や時代背景、事件の推移を通じて、読者を作品世界へ引き込む構成を持つ。
『天地明察』は、受賞歴と書誌情報を確認できる冲方丁の作品。
『虐殺器官』は、世界各地の大量虐殺の背後にいるとされる男ジョン・ポールを追う米軍特殊部隊員クラヴィス・シェパードを軸に、言語、戦争、管理社会、人間の倫理を冷徹に描くSF長編。近未来の軍事技術と情報統制を背景に、暴力がどのように制度化されるのかを問いかける。
虐殺を生む器官とは何か。近未来の戦場から、人間の倫理と言語の暗部へ迫る。
『告白』は、娘を失った中学校教師の独白から始まり、複数の語り手が事件の真相とそれぞれの罪を浮かび上がらせていくミステリ長編。復讐、親子関係、学校という閉じた空間の歪みを、冷えた緊張感のある構成で描く。
一つの告白が、教室の空気を変え、隠されていた罪を次々に照らし出す。
『砂漠』は、大学生活を送る若者たちの出会い、友情、恋、事件への関わりを、伊坂幸太郎らしい軽妙さと不穏さで描く青春小説。麻雀、超能力めいた偶然、社会への違和感が交錯し、卒業までの時間が鮮やかに切り取られる。
砂漠のような世界でも、学生たちは笑い、迷い、互いの存在を確かめ合う。
『これからの「正義」の話をしよう』は、マイケル・サンデルが正義、自由、平等、道徳的責任をめぐる哲学上の論点を、現代社会の具体的な問題と結びつけて論じる入門書。功利主義、リバタリアニズム、カント、アリストテレスなどを手がかりに、読者自身の判断を問い直す構成になっている。
正義とは何か。身近な争点から、私たちの判断の根拠を問い直す。
京都の夜を歩く黒髪の乙女と、彼女を追いかける先輩を中心に、酒場、古本市、学園祭が幻想的に連なる青春恋愛小説。珍妙な人物たちとの出会いが、恋と偶然の祝祭を鮮やかに広げる。
『夜は短し歩けよ乙女』は、京都の夜を歩く黒髪の乙女と、彼女を追いかける先輩を中心に、酒場、古本市、学園祭が幻想的に連なる青春恋愛小説。
行き倒れていた青年を拾った女性が、野草を摘み料理する暮らしを通じて恋に踏み出していく物語。身近な自然、食卓、秘密を抱えた同居生活が、柔らかな恋愛の時間を作る。
『植物図鑑』は、行き倒れていた青年を拾った女性が、野草を摘み料理する暮らしを通じて恋に踏み出していく物語。
別々の場所で生きる青豆と天吾が、わずかにずれた世界で互いの存在へ近づいていく長編小説。宗教的共同体、暴力、物語を生み出す力が絡み、現実と異界の境目を押し広げる。
『1Q84』は、別々の場所で生きる青豆と天吾が、わずかにずれた世界で互いの存在へ近づいていく長編小説。
天才的な野球選手の誕生と孤独を、寓話的な語りで描く小説。圧倒的な才能をめぐる期待、崇拝、違和感が、スポーツ小説の枠を越えて一人の存在の異物感を照らす。
『あるキング』は、天才的な野球選手の誕生と孤独を、寓話的な語りで描く小説。
愛する人を失った作家の物語と、物語を書くことそのものが絡み合う小説。過剰な言葉の速度で、喪失、愛、創作の限界にぶつかっていく。
愛していると言い続けることが、死者に届かなくても物語を動かす。
『とある飛空士への追憶』は犬村小六のライトノベル。受賞対象となった作品として、作者の関心が凝縮され、時代や生活の感覚をそれぞれの文体で掘り下げている。
とある飛空士への追憶は、短い題名の奥に作者の主題を凝縮した作品である。
『ゼロ年代の想像力』は宇野常寛の批評。受賞対象となった作品として、作者の関心が凝縮され、時代や生活の感覚をそれぞれの文体で掘り下げている。
ゼロ年代の想像力は、短い題名の奥に作者の主題を凝縮した作品である。
『AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜』は田中ロミオの青春小説。受賞対象となった作品として、作者の関心が凝縮され、時代や生活の感覚をそれぞれの文体で掘り下げている。
AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜は、短い題名の奥に作者の主題を凝縮した作品である。
天才数学者が隣人を守るために仕掛けた完全犯罪と、物理学者の推理が対峙するミステリー。論理の美しさと報われない愛が、結末で鋭く重なる。
解けない謎の中心には、あまりにも深い献身が隠されている。
『幼年期の終わり』は、地球を支配する異星種族の出現を通じて、人類の進化と個の終わりを描くアーサー・C・クラークのSF長編。
平和をもたらす支配者の影に、人類という種の未来が揺らぐ。
『1000の小説とバックベアード』は、佐藤友哉が小説を書くことの呪縛と欲望を過剰な語りで描く長編。虚構への執着が現実を侵していく。
小説への信仰が、書く者の生活と自意識を飲み込んでいく。
『塩の街』は、塩害で人が塩の柱へ変わっていく世界を舞台にした有川浩のデビュー長編。崩壊する日常の中で、少年少女の恋と自衛隊の戦いが交差する。
世界が塩に沈むなかで、守りたい人への思いが物語を動かす。
『青年のための読書クラブ』は、名門女子校の読書クラブに集う異端の少女たちを、クラブ誌の年代記として描く連作長編。
読書クラブは、校内のはみ出し者たちが自分を守る小さな王国になる。