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折鶴

泉鏡花文学賞

折鶴

泡坂妻夫

『折鶴』は泡坂妻夫による作品で、泉鏡花文学賞の1988年回で選ばれた。受賞作として、作者の関心や表現の特徴を伝える一作である。

受賞作現代文学作者の表現

作品情報

泉鏡花文学賞で選ばれた泡坂妻夫の『折鶴』。

『折鶴』は泡坂妻夫による作品で、泉鏡花文学賞の1988年回で選ばれた。受賞作として、作者の関心や表現の特徴を伝える一作である。 文芸春秋の刊行物として読者に届けられた。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
1988-03-01
ページ数
260ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163101705
ISBN-10
4163101705
価格
146 JPY
カテゴリ
本/文学・評論/文芸作品/日本文学

第16回(1988年) 泉鏡花文学賞受賞

レビュー

  • 端正な職人技の傑作集

    着物に関わる職人の世界などを舞台にして、ミステリ的な謎解きを軸に、時代の変容との相剋、人情の機微、秘やかな恋情の綾などを、端正な落ち着いた文体で綴った中短編集。亜愛一郎シリーズなどにみられる奇抜なトリックや、派手などんでん返しなどはないが、それこそ熟練の職人の手で織りあげた着物地や絵模様をみるような、独自の文章世界が味わい深く美しい。ラストのタイトル回収が深い余韻をのこす表題作が、特に印象にのこった。

  • 泡坂妻夫

    とても綺麗な商品でした。

  • 期待はずれ

    泡坂妻夫氏の、紋章上絵師ならではの知識が楽しめる!という点では間違いなし。 しかし、泡坂作品といえば、「うわーやられたっ」とか「…あ、そういうことか!」という読後感を抱かせるミステリのイメージがあったが、 その観点からすると、この短編4篇は、どんでん返しがまっているわけでもなく、奇術的要素があるわけでもなく、どれもミステリとしてはとても弱いと感じた。 解説はその8割くらいが作品のあらすじになっており(読み終えた者には長すぎる)、真に解説に当たるわずかな部分も当たり障りのない内容に感じた。 帯の売り文句もハードルを無駄に上げてしまっているようで、本編には関係ないけれども星1つマイナス。 泡坂作品はもっと面白く、読者がギャフンとなる(笑)ものが他にいくらでもあるので、 泡坂作品を初めて読むならこちらはおすすめしません。 謎解きを楽しみたいなら亜愛一郎シリーズ、不思議を楽しみたいなら「泡坂妻夫の怖い話」がおすすめ!!

  • 絢爛にして豪華。

    「悉皆」だとか「洗張り」、「縫箔」など、どのように読むのかすら素人には不明な着物に関わる仕事を中心とした短編集。「折鶴」、「忍火山恋唄」の他に「駆落」、「角館にて」の四編を収録。推理要素が多少はあるものの、それそのものを強く打ち出した作品群ではなくて、むしろ失われつつある「職人」の世界を物語として遺すことの方に主眼が置かれているような気がする。加えて平安期の王朝文学にも似た「恋愛の雅」もまた物語の中心に据えられている。それらにいかにも似つかわしい隙のない文体である。一見地味な内容ではあるのだが、映像化すれば一転して豪華絢爛な様相を持つだろうとも思える珠玉の作品集。

  • 職人の世界

    「忍火山恋唄」「折鶴」の陰に追いやられてしまった「駈落」「角館にて」は、前出の世評高い二編よりも、面白かった。男女の恋情に謎解きの隠し味が小気味良く効いて、捨てがたい作品になっている。・・「忍火山恋唄」「折鶴」共に、力作です。が、何処までもミステリーに拘り過ぎて、少し作品が不安定になっています。ミステリーなら謎解きだけで押し通しても良く、また、ミステリー抜きで、「職人の世界と男女の恋情との物語」でも、泡坂先生なら、もっと傑作が出来上がったのではないでしょう。(敢えて、難癖を付けるとすると、ですよ。)・・でも、そこは、サービス精神旺盛な泡坂先生らしいと云えば、云えますが・・・

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