時の渚
過去の事件と現在の人間関係が海辺の時間感覚のなかで交錯するミステリー。冒険小説的な緊張と、人生の転機を見つめる抒情が同居する長編である。
作品情報
『時の渚』は、笹本稜平の作風が凝縮された受賞作。
過去の事件と現在の人間関係が海辺の時間感覚のなかで交錯するミステリー。冒険小説的な緊張と、人生の転機を見つめる抒情が同居する長編である。
書籍情報
- 出版社
- 文藝春秋
- 発売日
- 2001-05-01
- ページ数
- 311ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784163200705
- ISBN-10
- 4163200703
- 価格
- 1 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
探偵の茜沢は末期癌に冒された老人から、昔生き別れになった息子を捜しだすよう依頼される。やがて明らかになる「血」の因縁と悲劇
レビュー
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切ない
笹本さんの著作は心情表現と展開が冗長であることが玉に瑕だと思っています。それがいいという人もいるとは思いますが。この作品はそれらを感じない、力作だと思います。春を背負って、を超えると思いました。
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あまりにも都合の良い設定というか、偶然の要素が多すぎる
日本では数少ない、本格的な冒険小説の書き手である笹本稜平氏 のデビュー作である。しかし、読み始めてほんの数10ページで、先の 展開がなんとなく読めてしまう。 後はどんな味付けで楽しませてくれるか、なのだが、それにしても、 元刑事で、過去に傷を持つ私立探偵が人探しをするという、手垢に まみれたパターンである。どうなることやらと思って読み進めたが、 終盤ではそれなりの感動が待っていた。 ただ、あまりにも都合の良い設定というか、偶然の要素が多すぎる のが気になった。 臆面も無くこのような話が書ける所が、後に『 天空への回廊 (光文社文庫) 』や 『 太平洋の薔薇 (上) (光文社文庫) 』といった優れたエンターテイメント大作を ものにする下地になったのかも知れない。
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心に響く本。
笹本氏のファンです。山岳小説、警察もの色々読んでおりますが、これもとても感動しました。何より登場人物がみな温かい。つらい現実ではありますが、読後感はすがすがしさがあります。皆さんに読んでほしいと思いました。
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いちばん罪深いのは帯。
死が目前に迫った老人から生き別れになった息子を探し出すことを依頼された主人公の捜索を中心に物語が進みます。 この手の小説では途中で新たな謎が生まれたり、邪魔をする者が現れたりするものです。ところがこの作品ではそうした要素がなく、むしろ次々に協力者が重要な情報を与えてくれます。 あまりにも順調に話が流れていくと、かえって邪推するものです。200頁を過ぎたあたりで何げなく帯を見ると「家族の絆とは何か?大どんでん返しの末の衝撃のラスト」と書いてあります。そこで「ああ、最後はああなるのだろう」と思いながら読み進めました。 すると案の定でした。
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すごいドンデン返し
そこまで運命が絡まるものか?大変参考になり、面白かった。探偵の父親の心情が思いやられる。
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読むべきミステリーのひとつ
第七章からが来る。目に来る鼻に来る。ティッシュ無くして読み進められない。図書館で借りて読んだが、手元に置いておきたいので中古で買うことにした。余命いくばくもない老やくざの松浦、泣かせてくれるぜ
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息子を探して欲しい
「息子を捜して欲しい。」元刑事で今は私立探偵の茜沢は、 死期が近い老人から、35年前に生き別れた息子の捜索を依頼された。 茜沢は3年前に妻と息子をひき逃げにより亡くしており、 犯人は分かっていなかったが、捜索の依頼と時同じくして、 同じ犯人が別の事件を起こしたとの連絡を受ける。 2つの事件を追ううちに、茜沢と事件の因果が明らかになっていく。
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期待通りでした
商品は丁寧に梱包され無事期間内に受領しました。 以前から笹本氏のファンですが、この本も見ごたえがありました。
関連する文学賞
- サントリーミステリー大賞 第18回(2001年) ・大賞・読者賞