日本の文学賞

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子盗り

サントリーミステリー大賞

子盗り

海月ルイ

子どもに恵まれない夫婦が新生児を奪おうとする出来事から、女性たちの追い詰められた感情と家族制度の暗部を描くミステリーです。犯罪の衝撃だけでなく、そこへ至る心理のねじれを丹念に追います。

ミステリー母性家族制度京都

作品情報

赤ん坊を奪うという一線の向こうに、女たちの孤独と執着が浮かびます。

子どもに恵まれない夫婦が新生児を奪おうとする出来事から、女性たちの追い詰められた感情と家族制度の暗部を描くミステリーです。犯罪の衝撃だけでなく、そこへ至る心理のねじれを丹念に追います。 赤ん坊を奪うという一線の向こうに、女たちの孤独と執着が浮かびます。

レビュー要約

  • 人物の背景と感情の説得力を重視する読者に強く届く作品です。犯罪の手順よりも、女性たちが追い詰められていく過程に読み応えがあります。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2002-05-01
ページ数
289ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163209609
ISBN-10
4163209603
価格
2354 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

Amazon.co.jp: 子盗り : 海月 ルイ: 本

レビュー

  • 読みだしたら、もう止められない!

    とにかく面白い、の一言に尽きます。トリックや謎解きにうんざりしている方には、 ぜひ読んでいただきたい。何も特別な謎解きはありません。でも、それを凌駕する ストーリー展開で、最後まで引っ張っていってくれます。 一読をお勧めします。3人の女性の人物描写が素晴らしい。

  • 作者は、意外に

    ノリが悪い

  • 子盗りの結末は哀しさの中にも温かさを感じる。

    題名に惹かれて手にした。まさに子盗り。結末は哀しくもあり、切なくもあり、でもどこか慈愛に満ちた仕上がり。所々の背景説明が、長々としてはいたが、ストーリーは斬新。次回作も読んでみたい。

  • 読み応えアリ

    3人の女性それぞれが身につまされるほどリアル! 子を持つっていうのは自分だけの問題じゃないんだなあ・・・と強く感じた。 新生児室から赤ちゃんをそーっと誘拐するくだりの緻密さ、緊張感、そして「やりよった!」となる妙な達成感と同時に訪れるうしろめたい感覚、その後「実はあの時・・・」となる展開が見事。 このままじゃあんまりだ、という設定から御都合主義にならずうまく逃げ道を作っているので読後感が良くなっている。ついでに看護婦の親権もどうにかしてくれたら・・・あの旦那とその実家、作り話とはわかりながらも本気で腹たってなあ・・・ 2時間ドラマになって(主演・片平なぎさ)安いドラマになってた。ドラマを見た人こそ是非!読んでみてほしいよ。

  • 一部共感できないキャラ

    ストーリーは面白くて一気に読み終えましたが、主人公を脅迫する 二人がありえないキャラで不自然な感じがして残念でした。

  • 子供が不憫

    各章毎に主人公を替えてあるので異なる視線が生まれ 単純になりがちな話にテンポが出てる 悪と正が単純に設定されている所や 結末のやりきれなさから☆2つにした 最終的な行方が大人の打算に操られ子供が不憫

  • 完成度高し

    登場人物について、「なんのために?」と疑問符を投げかけたくなる人も降りますが、全体的に見て、とても完成度の高い面白い作品です。 長年の不妊治療と、周囲からのプレッシャーで子供も盗んでしまう女性。そこから始まる狂気の物語が読み手を引き込んで行きます。 「嫁して3年子無しは去れ」といった、古くからの因習が一人の女性を追い詰めて行きます。子供が出来ない女性、執着する女性、略奪された女性。3人の女たちの物語です。 是非一読を。

  • 普通の展開で驚きがなかった

    前半部分は屋敷の本家と分家の話が中心で、いろいろな名前が出てくる割に説明が少ないため誰が何なのかよく分からなかった。中盤から後半にかけては子供を手に入れた経緯、協力した女性の過去、そして子供を盗られた女性の嫉妬、復讐などおもしろかったが、強請=殺人というのが明確すぎて驚きがなかった。

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