サントリーミステリー大賞 さんとりーみすてりーたいしょう
第19回(2002年)
ミステリー新人賞
受賞者
3名子どもに恵まれない夫婦が新生児を奪おうとする出来事から、女性たちの追い詰められた感情と家族制度の暗部を描くミステリーです。犯罪の衝撃だけでなく、そこへ至る心理のねじれを丹念に追います。
赤ん坊を奪うという一線の向こうに、女たちの孤独と執着が浮かびます。
289ページ
ミステリー母性家族制度京都
静かなる叫び
表に出せない痛みや怒りを抱えた人物たちを、静かな緊張の中で描くミステリーです。叫びという強い言葉を題名に置きながら、物語は大声ではなく沈黙の圧力によって進みます。
沈黙の奥に押し込められた声が、事件のかたちを取って浮かび上がります。
ミステリー沈黙心理抑圧
孤独の陰翳
『孤独の陰翳』は、藤村いずみによる長編ミステリーとして第十九回サントリーミステリー大賞の優秀作品賞に選ばれた作品である。刊行には至らなかったため読める形は限られるが、孤独が人の判断や関係を曇らせていく題名の硬質な響きが、心理の暗部を扱う物語を想起させる。
孤独が落とす影を、ミステリーの緊張へと変える受賞作。
孤独心理の陰影未刊ミステリー人間関係の不信