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一応の推定

松本清張賞

一応の推定

広川純

事故死か自殺かをめぐり、保険調査員が執念で真相に迫る現代ミステリー。

ミステリー保険調査事故自殺

作品情報

轢死した老人の死は、事故か、それとも自殺か。

第13回松本清張賞受賞作。保険調査員の視点から、事故死か自殺か分からない死の真相を追う。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2006-06-01
ページ数
282ページ
言語
日本語
サイズ
19.4 x 13.9 x 2.1 cm
ISBN-13
9784163251400
ISBN-10
4163251405
価格
2251 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

第13回(2006年) 松本清張賞受賞

レビュー

  • 最近、書店で文庫が平積みになってるのを見て知った

    劇中不在の人物(原田)が紡いできた人生を解きほぐしていく物語。 お金の問題絡みってこともあり、序盤から宮部さんの「火車」がちらつきましたが、 決して安易に”焼き直し”などと言いたいワケではありません。 逆にあの作品の様な妙味がところどころにあったなぁ~と。 選考委員にその宮部さんも名を連ねてましたが、果たして自著の何かと比べたのか否か。 証言の鍵を握ってる人物にも、”太った目撃者”にも論理的辿りつけたのは良かったし どんな人物だったのかしっかり描写してあるのも良い。 途中、目撃者と原田が知り合いで、実は駅でドンパチしてたのか?とか 轢かれたのは実は原田ではないのではないかとか? いくぶん新本格寄りの思考で読み進めてしまいましたが、全くそんなことはなかった(笑)。 真の手がかりに気づいてからの展開が、ちょっと急ぎ足気味なので、 中盤を少し削って、人形の方にページさいても良かったかもですね。 実際に起こりそうな事故という点でリアリティ高目ですが、 一番リアリティ無いのは、村越のように頑張れる調査員ではないでしょかね? ここまでやる人はおらんでしょう。 しかしこの人・・・探偵になれますね! (若い頃のエピソードや、嘱託になってからの話が出来たら、読んでみたいかも)

  • じき読みます

    まだ読んでません。一応の推定をこの前YouTubeでみておりましたら途中から閲覧できない事になりました。榎本明氏のご好演が手伝って読みたくなり購入。

  • 一気に読んだ

    ブログの別のことからこの本を知り早速購読、送られてきた翌日までに一気に読んだ。

  • 読後感の良い小説

    轢死が事故死か自殺かを調べる保険の調査員の話です。 あれ、随分前に子供の臓器移植は解禁されたし、JR線は全面禁煙だし、梅新の横断歩道橋は撤去され地下に潜った筈だが・・・といった疑問は途中で解説を読んで解消しました。2006年に刊行された本だったのです。ただ梅新だけはもっと前だったような気がしていますが。 そんな考証よりも、次々と薄皮を剥がすように明かされる新事実の積み重ねと、ラストの知り得たことを全て明かさないで報告する主人公の努力と事実を色眼鏡で見ないという姿勢が読後感の良い小説となっています。 ただし保険金は支払われたのかどうかの結末はなく、それはそれで曖昧なタイトルとマッチしているような気がします。

  • 後味のいい話

    孫娘さんが、海外で移植手術をしなくてはいけないのですが、 なかなかお金が集まらない。 で、傷害保険に入ったばかりの老人が、ホームから転落して轢死。 保険会社は、自殺なら保険金は払わない。 ということで、調査員が・・・ というストーリー 久しぶりに、後味のいい話でした。 派手なアクションもどんでん返しもないけど、 まさしく、松本清張の世界。じっくりとした読み応えです。

  • 状況証拠を覆す新事実

    保険金目的自殺。 会社の倒産による借金、孫の不治の病の心臓移植費用。 どのように調査しても自殺目的としか考えられない保険調査員の結論。 果たして結末は意外な事実が浮かび上がり、誤って線路に転落した可能性が出てきた。 保険調査員の鋭い推理と調査が光る作品。 一般文学通算1442作品目の感想。2015/06/20 13:45

  • シリーズ化できそうな作品

    落ち着いた描写力。保険調査の裏側がよく描かれており、自殺か事故かの判断を下すのに、あれだけの調査が必要なのかと、驚き、また興味深く読めました。保険調査の対象には他にもいろいろあるでしょうし、いろんなケースについて書いて欲しいと思いました。 そういう意味では、シリーズ化できそうな作品。 ただ、読み終えて村越のイメージを思い描くのに、少々キャラクターとしての印象が薄いかなとも思いましたが、それが作品の質を落としていることには、なっていないでしょう。 次回作にも期待します。

  • 推理小説としてはまずまず。緊張感はやや弱い。

    法律的に確定出来なくても、複数の首頷し得る事実の積み重ねにより確からしいと判断出来るときには、一応の推定がなされる。正直怖いことだ。事故か自殺か?事件の真実はどちらなのか。ドキドキハラハラとまではいかないけれど、最後は意外な結末に。

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