日本の文学賞

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ノーバディノウズ

サムライジャパン野球文学賞

ノーバディノウズ

本城雅人

韓国系メジャーリーガーの正体を追う新聞記者を主人公に、球界の表と裏を描く野球ミステリ。コリアンマフィア、代理人、報道の思惑が絡み、スターの名声の陰に隠された真実へ迫る。

野球ミステリメジャーリーグ新聞記者正体

作品情報

誰も知らないスターの正体を、記者が追いはじめる。

メジャーの本塁打王をめぐる調査依頼から、新聞記者の修平は国境を越えた欲望と秘密の渦に巻き込まれる。スポーツ紙記者出身の作者らしい取材現場の感触が、ミステリの推進力になる。

レビュー要約

  • スポーツ取材の知識を生かした舞台設定と、暗い真相へ踏み込む勢いが読者を引っ張る。荒さを感じる声もあるが、先が気になる展開を支持する反応がある。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2009-08-27
ページ数
349ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163284309
ISBN-10
4163284303
価格
2604 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

メジャーリーグを代表する韓国系スラッガーの正体が日本人かもしれない。調査を命じられた新聞記者が辿り着いた驚愕の真実とは

レビュー

  • ジャスティンキング

    大リーグで二年連続ホームラン王のジャスティンキングに日本人の疑いが⁉真実を探すべく動いた人達は皆謎の死を遂げていく。はたして... この本も面白かったねぇ~( ̄▽ ̄)=3

  • 腹を立たせるだけの筆力があるということでw

    沖縄・在日韓国人 所謂差別と暴力と野球とが絡み合い、 松本清張賞を取り逃がしたものの 最後まで残っただけの 社会性そして人間のどうしようもない運命の哀切はあり なかなかおもしろいんですが。 どうしても駄目だったのが、 自分たちの正体に迫ってきた女性を脅すために 可愛い野良の黒猫を切り刻んで引き出しに入れていたというところで 吐き気がしてあとはとにかく、 その犯人が憎くて憎くてしかも最後犯人が助かるのが 腹立たしくて。 まあそんなに腹を立たせるだけの筆力があるということでw

  • 楽しく読んだ部分もありましたが、不満も残りました

    野球が好きです。アメリカも好きです。犯罪小説も嫌いではないです。 これらを組み合わせたこの作品、楽しめる要素が多くあったと思います。 実際楽しんだ部分もありました。 人生の理不尽さ、野球人の苦労、大リーグでの活躍の楽しさ、などです。 しかし、一方で、人を殺しすぎでは?、主人公は野球を本当に好きなの?、 家族の事を大切に思っているの?、逃げているだけではない?、 などの疑問も持ちました。 他の作品も読んでみようと思いますが、この作品は、”お気に入り”には 入りませんでした。

  • さすがの清張賞最終候補作

    松本清張賞の選評で気になり購入した。 惜しくも受賞は逃しているが、最後まで清張賞を争っただけあって、 読み応え抜群の作品。個人的には受賞作よりも楽しめた。 メジャーで活躍する韓国人選手が、実は日本人だったとしたら……。 一見奇抜な設定にも思えるが、考えてみれば私も イチローの通算ヒット数は知っていても、 メジャーに韓国人選手がいるのかどうかすら知らない。 いくら韓流ブームだなんて言っても、実際のところ よその国への関心なんてそんなもの。そこに目をつけたのが鋭い。 ひとりひとりの登場人物の人生の局面に複雑に絡まりあう、 ジャスティン・キングという一人の男の人生の光と闇。 それが次第に明らかになっていく過程に、あっという間にページが進んでしまう。 複数の国・土地が登場するのに、それぞれディテールがしっかりしていて まるでその土地の匂いがしてくるような気がするのは、著者がスポーツ記者として 実際に現地を走り回った経験のなせるワザなのだろう。 心のいちばん奥には、誰だって、人には見せない部分がある。 ジャスティン・キングだけではなく、私たちにも。 「ノーバディノウズ」というタイトルにはそんな意味が 込められているように感じた。

  • ごめんなさい、ごめんなさい、と彼は心の中で呟いた

    野球選手に纏わる秘密が解明されていくミステリなので、野球にさほど明るくない自分には読みにくいかと危惧したものの、この男の正体は?と気になって読破した。松本清張賞候補作という本書は、アメリカのメジャー・リーグで活躍するジャスティン・キングこと、キム・ギホンという韓国系アメリカ人という経歴の男の謎に迫っている。彼は成績が良く、寡黙で清廉潔白(ただ、その正義感から、仲間の選手のステロイド疑惑などを敢えて証言し、チーム内では時にトラブルを招くこともある)、必要なお金があればそれでよしとし、エージェントにもお金に関しては全く条件を出さないといった素行から、傍目にはカッコいい選手ではある。しかし彼の正体に関して、ある疑惑が持ち上がり出すと、次々と事件が起こる・・・。 アメリカ球界についての文化的な情報が盛り込まれているところや、社会に蔓延る差別や人種的な怨恨についてなど、アメリカのコラムを読むようでもあり面白かった。ジャスティン・キングを巡っては、日本の新聞記者、NYのコミュニティ・ペーパーのカメラマンや記者と社長たちが真相を探るのだが、それは思いのほか早く答えが出てしまう(そこが松本清張賞の候補に終わってしまった理由か?)。だけれど、その謎が明かされても、切なく苦しい物語は続き、すべてを読み終えるまでは安心できなかったところに魅力がある。

  • おしい、と思う。

    感想としては<おしい>、<もったいない>。 本編の最大のお宝ネタである、《主役の大リーガーの出自》に関する疑問を早々とP30ぐらいで開示してしまい、 その結果が<やっぱり>だったのは、ひねりなく勿体無い。ヒョンスとの関係も結局最初に作者から提示された 関係通りだったのにも拍子抜け。ただ、最後の数ページで大リーガーだった男は、根は善なる者なのか、悪なのか さっぱり判らなくなり読後感もモヤモヤしたまま。結局作者としてはミステリーと言うよりは、悪漢物をメインとして書いたのか 、と勝手に納得した次第。 それと、野球に関する場面は非常に格調というか、リズムが有って引き込まれるのだが、それ以外の部分、特に男女関係 に関する描写になると、とたんに(下品)な感じになってしまい、本筋との筆力のギャップを感じた。 後、簡単に人を殺しすぎ。衝撃がない。最後にちょこっとFBIが出てきたのには笑ってしまった。 勝手な私見ですが、これ<連続殺人物>にして、最初の事件の遺族なり、刑事が事件を追ううちに、最大のお宝ネタ <大リーガーの出自>に行き着くストーリーなどに仕立てた方が、サスペンス度が上がってのでは... どうにも、私にはお宝ネタの扱いを、面白くない方に仕立ててしまったように感じられ、残念でならない。

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