日本の文学賞

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屋上のウインドノーツ

松本清張賞

屋上のウインドノーツ

額賀澪

屋上を舞台に、吹奏楽と青春のきらめきを描く物語。

青春吹奏楽屋上成長

作品情報

ひとりきりだった少女が、屋上で音楽と出会う。

第22回松本清張賞受賞作。屋上で吹奏楽に出会った少女の、熱い青春を描く。

書籍情報

出版社
文藝春秋
発売日
2015-06-26
ページ数
304ページ
言語
日本語
ISBN-13
9784163902869
ISBN-10
4163902864
価格
1300 JPY
カテゴリ
本/文学・評論

「みんなとつながることができない」私立中学の三年生・給前志音(きゅうぜん・しおん)。これまで勉強やスポーツ、そして人間関係さえも唯一の友達・青山瑠璃に頼り切って生きてきたが、離れて暮らしていた父との再会をきっかけに、あえて友達がひとりもいない県立高校への進学を決意。しかし志音の父はその後、過労が原因で急死――。父の遺品の中からドラムと「志音、大志を抱け」と書かれた日記を見つけた志音は、ひとりドラムの練習を始める。 県立高校入学後、学校の屋上でドラム(エアで)の練習をしていた志音は吹奏楽部の部長・日向寺大志(ひゅうがじ・たいし)から入部を誘われる。一度は入部を断った志音だったが、大志の強い誘いと「何かが変わるかもしれない」という予感で入部する。いっぽうの大志は、実は過去の部活運営での失敗を抱え、その傷を乗り越えられないままでいた(部長になったのも実はくじびきの結果!)。志音の出現は「何か」を変えるのか? やがて二人と部員たちは吹奏楽部の東日本大会出場をめざして厳しい練習の日々を過ごすようになる。そして地区大会の日がやってきて――。 決して小さくはない過去の傷や挫折を抱えながら、懸命に吹奏楽に打ち込む少女と少年の奮闘の姿を爽やかに描いた第22回松本清張賞受賞作。松本清張賞に新しい「風」を吹き込む部活小説の傑作です!

レビュー

  • 青春と成長を温かく見守りたくなる

    主人公たちの年齢より大人ですがとても楽しめました。

  • 震えるぞハート!

    カバーが裏から見返しまでキレイにつながっていてストーリーとよくマッチしています。 茨城の公立高校の吹奏楽部を舞台にした高校生なりの蹉跌と悩みを持った一年生ドラマーとホルンパートの部長の青春ドラマです。くちびる歌やあと少し、で胸が熱くなったおじさんおばさんにはピッタリですヽ(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ノ 給前志音は人付き合いが下手で屋上に逃げ出す場所を求めて父親の形見のドラムスティックでエアードラムで手摺を叩いているところを、部員不足で難儀している新部長日向大志に見初められます。 物語はこの志音と大志のダブル一人称で代わる代わる語られます。高校生ならではの人生や人との悩み、家族との軋轢は大人以上に切実であることを思いだしてしまいました。そしてそれらの諸問題が音楽やスポーツ、新たな友人によって軽々と吹っ飛ばされる爽快感も確かにあったと懐かしい気持ちが蘇りました。 人数的に劣る編成の打開策として打楽器パートに志音のドラム演奏を盛り込んだ中級吹奏楽部の目指す目標は頂点の東日本大会!クセのある部員達、影が薄いのに全楽器の指導が半端ないスキルの顧問のおっさん。二人のトラウマとなった事件に関わる他校の部員達。。作者の体験?に基づく高校吹奏楽部の世界がリアルに語られます🎵 あえて結末は語りませんが、物語中盤のヤマ場。志音が初めての地区大会でドラムスティックを手から滑り放ってしまい、頭マッシロの状況でシンバルのラストパートを素手の拳でドシャーンと殴り付ける場面は鳥肌が立ちました。 この世代の子供たち、この子たちの親の世代のみなさんにしっかりと刺さる一品です。

  • 普通の青春モノ

    ごく普通の青春学園物。特別なモノはないけど、害もない感じでした。

  • 優れた青春ドラマに感動―2015年―松本清張賞

    瑞々しい感性で学園青春を見事に描いた感動作です。おそらくここ10年の文学賞すべてで見ても最高傑作でしょう。若き才能と努力に脱帽です。勉強に部活にみごとな青春の香を感じる描写の完成度に目を見張りながら読ませていただきました。後はくどくど書きません。一人でも多くの方々に読んでいただきたい作品です。超お勧めです。

  • ヒトリコよりも間口広め?

    ヒトリコを読み終わった後に近くの書店で購入。 とりあえずカバー下に本の中に出てくる挿絵がまとめてあったのはそういうの好きなので評価高い。 それはさておき、中身。 ヒトリコとは違って前半暗くて後半で盛り返すと言うような感じではなく、常時「青春してますよ」と言うような内容。 ヒトリコと比べると主人公の抱えている問題は難易度が低い……気がする。 流石にヒトリコと同じレベルだと部活ものとして成り立たないだろうが。 しかし起伏はあるので飽きない。文章はヒトリコと同じく、読みやすい。 青春時代特に何もなかった人間が読むと大変な後悔が襲ってくるが、それはおそらくそれくらい青春要素が充実している内容だからだろう。 オタクっぽい言い方をしてしまうとヒトリコよりも「リア充向け」な小説だと思った。 男女でダブル主人公だが、部活の先輩後輩という感じのまま終わるので恋愛要素には期待しない方が良い。 あくまで青春「部活」小説を求めている人には、必要十分な満足感のある内容だった。

  • おおむねおもしろいが、同じような小説2本。話題性重視にしたかったのか、という印象がぬぐえない(マイナーすぎて話題になっていないが)。

    かの名作、「階段途中のビッグ・ノイズ」を連想させるあらすじだったが内容はかなり違い、 もっと淡々として痛々しい内容。キャラクターなども、こちらは悪い意味で癖が強い。 「ヒトリコ」とダブル受賞だが内容は「ヒトリコ」の劣化版というか焼き直しで、 テーマこそ違えど、まあどちらかを読むならというなら、「ヒトリコ」かな。

  • 松本清張もビックリ!

    第22回松本清張賞受賞作品。 社会派ミステリーの巨匠松本清張の名を冠した文学賞になぜこの作品が選ばれたのか? いや、その前に、なぜ松本清張賞に応募されたのだろうか? 中身はラノベである。表紙の絵の通りである。深刻な事件は起きないし、誰も死なない(笑) 高校の吹奏楽部が舞台で、「東日本大会」への出場を目指してがんばるという話。 で、その結果はというと、なんと解説に書いてある(笑) よく泣く登場人物。ネタバレの解説。こんな素敵な本をあなたに。

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