作品情報
日常のささやかなずれを、丁寧にすくい上げる。
第29回文藝賞で注目された作品。音符 を通して、日常の奥にある違和感や心の揺れをたどる文学作品。
レビュー要約
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静かな筆致を評価する声がある一方で、読み味の好みは分かれやすい。
書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 1993-01-01
- ページ数
- 133ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784309008172
- ISBN-10
- 4309008178
- 価格
- 4877 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
第29回(1992年) 文藝賞受賞
レビュー
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誰もが壊れたクラリネットを捨てて卒業
『音符』です。 高校三年生の一年間を描いたパラパラ漫画のような作品です。12コマではなく18コマですが。 大部分が、細かい丁寧な情景描写に占められていて、その中から、主人公と彼女と彼が浮かび上がってきます。非常に静かな世界観ですが、淡々とした文章から、三人の関係のあやがどこか物悲しく描かれています。 山場の無さそうな話でしたが、彼女が未完の絵に対し自ら決着をつけるクライマックスは胸に迫るものがありました。 高校三年生というのは、大部分の人が経験してきたありふれた、でも特別な年代です。その両極端の属性を持つ一年間が、誰しもが見てきた学校の情景を介して描かれている、静かに熱い青春時代の物語です。
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文学少女の散文詩か
ただきれいな言葉を並べただけで、起伏もないし葛藤もない。1992年というのは小説が低調だった時代で、文藝賞受賞作でもこのレベルだったのかと思わざるをえない。女子高生の習作のようで、けっこう本気で驚いている。
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