書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2000-01-01
- ページ数
- 103ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784309013268
- ISBN-10
- 4309013260
- 価格
- 1650 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: Tiny、tiny : 濱田 順子: 本
レビュー
-
腰くだけ?
文藝賞受賞、芥川賞候補。選評で石原慎太郎が「出だしは期待させるが」と書いているが確かにそうで、奈美が真由に「好き」とレズ告白しているのにかわされて、さあどうなるかと思っていたら男視点に変わってここでも軽ホモ関係になるがレズは置き去り。阪神間が舞台なのに標準語で話しているし、なんでこうなった? という小説。
-
がんばろう神戸から、明日も生きていくヤツら
『Tiny,tiny』です。タイニィという英語は、ほんの小さな、ささやかな、という意味です。 タイトル通りというべきでしょう。ほんの小さな青春の物語。短めの作品です。 文章は平易なのですが、主に台詞で「。」の省略が多く、ハートマークを使っている、カッコ書き補足が多いなど、手法としては新しめですが読みにくくなる要素もあります。 内容は、高校生の男二人、女一人がメイン。それぞれの視点の一人称で描かれます。 青春……ではありますが、普通の三角関係になるわけではなく、れずほもっぽい方向があります。ここで、読者が共感できるかどうかが大きくふるい分けられるだろうとは想定されます。 作品の舞台といい時代といい、阪神大震災の陰が色濃く出ています。そんな中での閉塞感のようなものが、作中で描かれている中心なのかもしれません。 過食症気味とか下手なバンドとか、キャラ設定が作品の中で活かし切れていない感じを受けたのも事実です。 物語としては、エンタメ系ではないので大きな盛り上がりなどは無いのですが、「兄」の登場はタイニィな山場だったと思います。
関連する文学賞
- 文藝賞 第36回(1999年) ・受賞