書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2006-11-17
- ページ数
- 148ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784309017891
- ISBN-10
- 4309017894
- 価格
- 2200 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品/日本文学
第43回(2006年) 文藝賞受賞
レビュー
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最高!
おもしろくてぐいぐい読まされました。文章の書き方がうまいです。最後まで一瞬も退屈になりませんでした。 なんかうまく言えないんですけど、素晴らしい作品です。 説教くさくない、あっさりした文学といえますかね。主人公の無気力感には非常に共感できましたし、地頭の良さにも惚れ惚れします(笑) 好き嫌いの分かれる内容だと思いますが、ぜひ多くの人にすすめたい小説です。
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いきあたりばったり
いろいろ文芸オチなしの小説も読みましたが、やれやれといった感じです。 最初のシーンを読んでどっちに話が転がっていくのかと思いきや、いきあたりばったりばかり。 時間の無駄でした。
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最近の作品では最高の作品
早稲田大学に通う現役大学生(当時は)で自主制作映画を作っている作者が書いた作品。 作家になりたくて書いた小説ではないので、従来の小説にないエッセンスがつまっている この作家は決して、有名になったり偉くなったり、職業作家として長く商売をやっていくという 感じの人ではないので、それが逆にこの作品にいい影響を与えている 文量は少なく、40分ぐらいで読める とくになんてことないとりとめのない話なんだけどそれがかえって今っぽくてよかった 出口がなくて、その瞬間を生きるしかないって感じ 答えがない感じが、その当時の流行をとらえていた気がする 今、著者は何をしているか分からないし、興味もないが、この作品は手放しで素晴らしいといえる
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買いです、か。
なぜか楽しめなかったです。意匠も展開も、それからいかにも「若い」という感じの脱力感も。それなりに理解はできるのですが、ひとつひとつの場面の、会話で引っ張られる安易さが、好みの問題だと思いますが、どうしても好きになれませんでした。個人的な偏見かもしれませんが、暴力的な場面の描写は、文章で読むと、酔っ払ったおじさんの、本当かどうかもわからない、若い頃の武勇伝を聞かされているような気持ちになって興醒めしてしまいます。
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凡庸なエピソード?
「で、」を多様する独特な文体でどんどん時間をすっ飛ばし、 操り、ただそこにあることを語り(騙り)、ただ「なんとなく」 日々を送っていく語り手の主人公。この作品は「なんとなく」 に支配された主人公の日常が描かれている。のか? どうも、この小説は本質がどこにあるのか掴みにくい。青木 淳悟を初めて読んだときのようだ。 主人公は「なんとなく」公園にいて、「なんとなく」友人と 合って話しをして、「なんとなく」下田に行って、そして「なん となく」ニューヨークに行く。 文藝賞の某選考委員がこの作品のニューヨークの部分について、 「日本でのエピソードのようにもっと破天荒にしてもらいたかっ た」というようなことを言っていたけれど、僕は逆で、日本の 方のエピソードをもっとニューヨークでのエピソードのように 脱力感のあるものにしてもらいたかった。ニューヨークのエピ ソードは抜群に面白い。しかし、日本のエピソードは確かに破 天荒さはあるが、ただそれだけで、逆に物足りなかったりする。 読み始めてから、「いったいなんなんだこの小説は?」と脳内 にクエスチョンマークをたくさん浮かべながら読み進めていると、 ニューヨークへ行くところから抜群に面白くなる。僕にはツボ でした。 これからが楽しみな作家です。早く次回作が読みたい。
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もっと評判になるべきだった作品では?
当たりはずれ以前に、合う、合わないの時点で評価がわかれることが多い文藝賞の受賞作。その2006年の受賞作をいまさらながら読了。いやあ、これは面白い。もっとはやくに読めばよかったと後悔することしきり。 内容はまさに短いあらすじどおり。公園からはじまって、下田から海を越えてニューヨークへという、地に足をつけないまま移動をつづけるロードムービー。キャラクターの面白さと、リーダヴィリティーの高さは特筆もの。 いっけん、ラフに書き散らしているようにみえるものの、無駄な描写はいっさいなく、すべてが有機的にむすびついている。安易な結論をもとめず、浮遊したまま世界を行き来する終わることのない旅。純文学、エンターティンメントとジャンルで区切らず、ぜひ多くの人に読まれてほしい1冊。
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時間と思いと現実と、公園
いったん世の中というか、ふつうの出来事が滑稽に見え始めると、すべてが虚無的というのか、無駄にみえる時があって、この小説読んだとき、ああ、わかるなーって苦笑いしてしまいました。めちゃくちゃでも、懐疑的でも、くだらなくとも、それでもなんか進んで(移動して)いるんだなって思いました。
関連する文学賞
- 文藝賞 第43回(2006年) ・受賞