書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 2023-11-30
- ページ数
- 336ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13 x 1.5 x 18.8 cm
- ISBN-13
- 9784309031576
- ISBN-10
- 4309031579
- 価格
- 1690 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/文芸作品
「さらわれてきちゃった」。中3の夏、蒼子の家に突然やってきたのは、余命わずかのバナミさん――。第4回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞した傑作青春小説。書き下ろし長篇も収録。 朝倉かすみさん、久美沙織さん、柚木麻子さん絶賛! 第4回氷室冴子青春文学賞・大賞作、 書き下ろし長篇を加え待望の書籍化! 中三の夏休み、蒼子の母が元同僚で余命わずかのバナミさんをさらってきた。なんでうち。なんで今。腹を立てる蒼子だったが、ひょんなことから一緒に受験勉強に励むようになり―― 受賞作「私が鳥のときは」 英語の授業は気づまりだし、部活は基礎練ばかり。「社会」というもののハードさに気づきはじめた、中一のバナミと友人たち。夏休み、お屋敷に暮らす老婦人・英子さんと出会って―― 書き下ろし長篇「アイムアハッピー・フォーエバー」 少女と元少女たちに訪れた、奇跡のような夏の物語。 軽やかに瑞々しく、世界をあざやかに変える、傑作青春小説、誕生!
平戸 萌(ひらと・もえ) 1983年生まれ。2014年度「オーバー・ザ・カウンター」、2018年度「春の朝」ですばる文学賞最終候補。2022年「私が鳥のときは」で第4回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞。
レビュー
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中学受験対策に
娘が中学受験した際の多読用に買いました。 入試の問題をつくる先生方は表紙ジャケ買いをよくするというので、ジャケットに惹かれて購入しました。
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素晴らしいのは表題作だけじゃない
中3女子の家に訳アリの重病人が転がり 込んでくる表題作に、その女性の中1時代を 描いた長編を加えた一冊です。 文学賞を受賞した前者ではその生き様に 揺さぶられましたが、私には後者の どこまでも伸びていきそうなキラキラ感の ほうが刺さりましたね。 なにしろ、つらくても、行き詰まっても、 知恵を出し合い運命を切り開いていこうと する中学生たちの躍動感が凄い! 粋な老婆や、意外性ある部長、 温かく見守る先生なども 盛り上げてくれるし、主人公も魅力十分。 これは読者になみなみと 勇気を注いでくれる作品ですよ。 2023年の締めくくりに こんな素敵な本に出逢えるなんて! (対象年齢は12歳半以上かな?)
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伏線回収してくれよ!
二つそれぞれの物語への感想があふれながら、大きく心を占めた謎があります。同名の登場人物がいることで伝えようとされてるメッセージは何?その事に読者はきっと想いを馳せずにはいられません。 空白を埋めるはずの物語は他にもあります。友だちのヒナちゃんや名前も明らかにされない蒼子の母が抱えているはずの物語。バナミが大切にしまっているマナミというもう1人の自分。 個人的には英文法がちょこっと絡むのも興味深い。その認知意識には物語があるので。 とてつもないスケールの倒錯の森、いや想像の森を抱えた小説なのではないかと思っています。
関連する文学賞
- 氷室冴子青春文学賞 第4回(2022年) ・大賞