作品情報
悲劇の学者の生涯を通じて、学問と時代の交錯を描く。
河出書房新社から刊行。柳田国男、折口信夫、金田一京助らにも印象を残したネフスキーの生涯を描き、大佛次郎賞の対象となった。
書籍情報
- 出版社
- 河出書房新社
- 発売日
- 1976-04-01
- ページ数
- 365ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784309240381
- ISBN-10
- 4309240380
- 価格
- 499 JPY
- カテゴリ
- 本/ノンフィクション
Amazon.co.jp: 天の蛇―ニコライ・ネフスキーの生涯 : 加藤九祚: 本
レビュー
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学問をする人は自由。
加藤九祚さんの本です。 ニコライ・ネフスキーの生涯を描いています。 ニコライ・ネフスキーといえば、腕を組んで、柳田国男や折口信夫ほか数名で写した写真が有名ですね。 以前、柳田と折口のことを調べていて、この写真がでてきまして、 「この外国人、誰?」 となって、「ネフスキー」ということまではわかったのですが、具体的にどういう人なのか、というのがよくわからんかったのですよ。 ずっと気になってはいたのですが、そのままでして、今回、この本を知ることができ、ようやくネフスキーのことを知ることができました。 西夏文字をはじめとして、日本の方言まで、非常に広い範囲で言語をとらえた言語学者にして、民俗学、いや、人類学者といっていい、 間違いなく「知の巨人」であったんですね。 でも、そんな「知の巨人」は、後半生になると暗雲がたれこめてきて、 ソ連によって捕らえられて、死んでしまう。 そこいらへんの詳細は不明ではあります。 ただ、ネフスキーの縁者は生きているようで、日本人妻との間で生まれた娘さんが生きていて、インタビューをするのですが、 苦労したんだろうなぁ、と感じさせます。 やっぱり、柳田や折口に囲まれて、真ん中で写るだけあって、すばらしい学者だったんですね。 日本の活躍がメインですが、ほかの国でも活躍していたはずなので、そこいらへんもケアをしてほしいところでしたが、ただ、この作者さんがかなり詳細に調べていて、これが限界なのだろう、とは思いました。 やはり、一流の学者は、すべてにおいて自由な人間なのだと、思いました。
関連する文学賞
- 大佛次郎賞 第3回(1976年) ・受賞