書籍情報
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2021-02-23
- ページ数
- 367ページ
- 言語
- 日本語
- サイズ
- 13.5 x 2.4 x 19.4 cm
- ISBN-13
- 9784334913878
- ISBN-10
- 4334913873
- 価格
- 1870 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論/ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
2024年、東京五輪の連続開催を控える日本で「新型馬インフルエンザ」が発生。馬が暴れ、ヒトを襲う「狂騒型」のウイルスだった。五輪は開催できるのか、その先に現れる、もう一つのウイルスとは――。第24回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
レビュー
-
馬乗りの人だから書ける描写がすごい
ウイルスと人間の狂気、なかなか怖かったです。 ミステリーとしても面白いし、主人公の先生が正義感強くて馬に愛情をもって接しているのも良いです。 終盤、車が使えなくて馬で移動するシーンは迫力あります。あと、著者の方は犬も好きなんだなと感じました。
-
科学的な知識に基づいたアイデアは素晴らしいが、物語としての力が途中で弱くなる惜しいミステリー
2020年の日本ミステリー大賞新人賞をとった作品の書籍化。国際的な馬術競技が行われる予定の近未来の日本で、次々に馬が未知のウイルスにかかり、それを隠そうとしたり明かそうとしたり治そうとしたりする人々で展開されるミステリー的な小説 この作品の最大の特徴は、作者が獣医学の研究者であるせいか、作品で描かれるウイルスにまつわる設定や描写に現実味があることだ。ウイルスを巡る謎でうまく引っ張る前半はハラハラしながら面白く読める しかし、ウイルスについての主となる展開が済んだあとの後半は、事件があっては解決のただの繰り返しで、話の求心力が弱くなる。後半はパニックものな展開にもなるが、その辺りの描写も読んでいて弱い。最後にミステリー的な解決場面もあるが、取ってつけたような唐突な感じが拭えない 科学的なミステリーとして見ればリアリティーが高いのだが、それはあくまで設定やアイデアとして生かされてるのであって、物語の展開としてはあまり消化されていない。 前半は科学的なリアリティーが高くて面白く読めるが、その緊張は後半にまでは続かない。小説としては難があるが、これほどの高い科学的リアリティーは珍しいので捨て置くのは惜しい。それほど期待せずに読めば、思ったよりは面白い…と思えてちょうどいいかもしれない
-
ミステリーなのかな?
ミステリーとは言えない内容かと。もう少し誰の仕業なのかという部分に絡まりというか捻りが欲しかったです。主人公の推察がそのまま結果になってしまうと、先に種明かしされているように思えてしまうのが少々残念です。著者の馬に対する愛情はよく分かりますが、やや他の畜産に対して上から目線のような表現があり、さらに残念ですね。
-
ページをめくるのがワクワクする作品です。
読了しました。先の見えない不安が広がり この先どうなるのだろうと思いながら、テンポのいい展開が続きました。いつのまにか引き込まれ、ページをめくるのがワクワクしながら一気に読み進めたかと思います。乗馬は何度か経験しましたが、駿美が馬から元気をもらったり、コミュニケーションする様はとても愛情持っておられ、リスペクトしてらっしゃるのも伝わりました。ドキドキしながら読み進めることができ、大変面白い作品でした。
-
一気読みしました(^^♪
日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞された作品ということと このコロナ禍もあり興味深く読ませて頂きました。タイトルが少し怖いかな?と思いましたが、今の状況下を思うと大変興味深く、また、私も馬が大好きですので…専門用語も分かりやすく解説されており、読み戻ったり調べたりせず集中して読めました!(^^)! JRA馬事文化賞を獲るに値する素晴らしい作品だと思います!
-
新しい感覚の一冊
ミステリー小説はあまり読まないのですが、これは「読みたい!!」と思い購入しました。人間対ウィルスというテーマは今の情勢とリンクしており、現実のパンデミックと重ねながら読み進めました。専門的な内容も多く大変勉強になり、科学的な内容をこのようなミステリー小説から知ることができるのは私には大変面白い、新しい感覚の一冊でした。
-
ううん . . .
自分に読解力がないのか、物語の世界にいまいち入り込めなかった。小説というより専門書を読んでるような感覚だった。
-
小説家ではなくて学者指向?
日ミス受賞作のようだが、良いのは「コロナに先駆けてパンデミックに着眼した」という点だけだろう。 期待して読み始めたが、専門用語や解説がずらりと並んでいてヘキエキした。 作者が馬術や獣医学に詳しいのはわかる。が、読者が求めているのはそこではない。 また、パニック小説のはずなのに、一つの事象から次へ移行する間に余分な行動が挿入され、 展開がモタモタしている。これではページをめくる意欲が削がれるというものだ。スピード感 あってこそのパニック小説だろう。 とにかく読みにくいし、よほど途中で投げだそうかと思った。ここまでひどいとなると、編集者 にも責任がありそうだ。 この作者、頭脳的にはかなり優秀なようだが、小説家には向いていないと思う。小説として 体をなしていないとも言えるが、深い知識に敬意を払って星2個とした。