涙の川
応募時タイトルは『妄信』。第4回日本ミステリー文学大賞新人賞で佳作となりデビューした作品。
人間関係喪失真実の追求
作品情報
応募時タイトルは『妄信』。第4回日本ミステリー文学大賞新人賞で佳作となりデビューした作品。
書籍情報
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2001-03-01
- ページ数
- 344ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784334923310
- ISBN-10
- 4334923313
- 価格
- 307 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
Amazon.co.jp: 涙の川 : 菅野 奈津: 本
レビュー
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家族の崩壊と再生を描いたミステリー
本書は第4回日本ミステリー文学大賞新人賞佳作とのことで興味深く読みましたが、幼い娘が刺殺されるという、堅実な暮らしを営む銀行員一家を突然襲う悲劇が描かれます。警察捜査と銀行を辞めて犯人探しをする主人公が同時進行で描かれていますが、事件によって傷つき、家庭が壊れていくが、事件解決と共に再生しようとする夫婦の姿が最後まで描かれます。ミステリーとしては、事件設定は良かったものの、主人公が銀行を辞めることとなるいきさつや背景はもう少し深く掘り下げてほしかったですし、主人公の妻が抱える隠された過去などを細かく描写してほしかったですし、事件に関わる人物の背景関係ももう少し明らかにしてほしかったですが、家族の崩壊と再生をテーマに、ミステリーとしては印象に残る作品でした。