作品情報
高校や教室を舞台にした犯罪と人間関係を描く長編ミステリ(デビュー作)。
書籍情報
- 出版社
- 光文社
- 発売日
- 2010-02-19
- ページ数
- 338ページ
- 言語
- 日本語
- ISBN-13
- 9784334926984
- ISBN-10
- 4334926983
- 価格
- 2251 JPY
- カテゴリ
- 本/文学・評論
東京都内の中学校で生徒2人が死傷した、無差別殺傷事件。容疑者は2カ月前に自殺した女生徒の父親だった。学校、生徒、警察など、様々な思惑や不穏な動きが絡み合い、真相を複雑にしていく。犯行状況時の生徒たちの動きを、93枚の見取り図で追った実験的小説。綾辻行人氏大絶賛の奇才が誕生!
レビュー
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怖えー、と思いまいした。
真相にたどり着くまでが伏線なのか蛇足なのかよくわからなかったのですが、最後の平仮名一字違いの意味は正直怖いと思いました。結局どのようにして操作していたかの謎解きがあったのかなかったのかも含めて、知らず知らずのうちに実は、ということの恐怖みたいなのは読み終わって感じました。現実問題としては戦争カンパニーが代表とかなんとか・・・・・。それでも意図してそういうことを行う場合はやっぱり誰かが薄々感づいてしまうのではと思ったり、同じ人間だし。それがHさんだったのでしょうか?しかし変な話、心理的に空気で誘導操作するより力、武力で行う方が(それがあればですが)そちらの方がよっぽと簡単だし、確実だと思う(ない人が大半なので「簡単」というより「単純 」が正確かもしれないが)。手に入れらるのなら前者より圧倒的に後者に決まっている。まあ大抵の人はそのために必要なのはお金かなあと思ったりしますが、ありすぎる権力者なんかは違う方法とかなんかよく分からないけど特別なやり方に興味を惹かれたりするんですかねえ?まあ、下々に迷惑が掛からない内輪でやってほしいもんだなと思ってしまうけど、いかがなものでしょうね。
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空気書け!!
空気書け!! あらすじ 11月4日午前8時30分。中学校に1人の男が侵入。 1人の女子生徒が、彼の行動を見て叫んだ。 「みんな逃げて!」果敢に男に立ち向かう彼女を悲劇が襲う。 一見単純に見えた事件だが追えば追うほど、像は歪み・・・ 第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 感想 もったいない。 いじめ、クラス崩壊。 非常に現代的な空気感を描いた作品です。 小出しにされる情報の扱い方が上手くて 事件はそのたびに様変わりしついつい先が気になり ページをめくる手が止まりませんでした。 ただ、もったいないのは謎の組織を登場させたこと。 謎の組織は万能薬ゆえに劇薬で よほど緻密な世界観がある、あるいは、壮大にバカバカしい。 どちらかに振りぬかないと、物語をつまらなくさせてしまいます。 やや、事件の真相と組織のバランスが悪かったかも。 それでも一作目でここまでグイグイ引っ張るとはさすがの一言。 二作目ではどんな飛び道具を用意してくるのか。 楽しみな作者です。 読んでからの一言 十年前では描けなかった作品かも。
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結末には世にも恐ろしい真相
私立中学校の教室で起きた無差別殺傷事件。犯人は2ヶ月前にこのクラスで自殺した娘の父親。しかし捕まった彼は事件前後の記憶を喪失していた。そこから始まる事件当時の検証。事件はなぜ起こり、そのとき何があったのか。 二転三転する展開は見せ場の連続。また教室内の生徒達の位置を表した図が多く載っており、事件の経過が視覚的に分かりやすいよう工夫も施されている。そして最後にはこの図がとんでもない光景を演出するのに一役買っている。 予想外の結末との謳い文句に刺激されて手にした今作。そして度肝を抜かされてしまった。あの奇抜な結末は確かに誰も予想がつかない。だが驚き以上に恐怖を感じた。92枚目の図に寒気を覚えた。ホラー小説でも久しい感情を揺さぶられるとは思っていなかった。まさに侮れない作品だ。
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読後の印象ははなはだよろしくない
読ませる、面白い、ということは間違いない。 しかし、このラスボスの設定は、はたしてどれだけの人が許容範囲なのだろうか。 少なくとも、私にはちょっと・・・という感じだった。 ストーリーは湊「告白」みたいに進行する。 いじめがあったと思われるクラスの自殺した生徒の父親が、女子生徒を刺殺することから始まる。 ストーリーの進行に伴って、クラスの座席図が挿入される。 さて、この図は、何の必要があったのだろう。 そして、図がページ下部に挿入されるために、ページ数のわりにはスカスカのストーリーが展開する。 生徒全員の名前を詳細にすると煩わしいと考えたのか、その他大勢の生徒達はナンバリングされるだけの、実に存在感が薄い。 誰と誰が、どういう背景で・・・という興味は喚起させられる。 つまり、小説としては上手いということだ。 しかし、ラストり着地がいまひとつ面白くない。 せっかくのストーリーの勢いが、ラストで急ブレーキをかけられたような感じだ。 そして、登場するのが好感の持てない人物ばかりという、なんとも印象のよろしくない作品ではある。 でも、映像化されたら見ちゃうんじゃないかな。 そんな作品だ。
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面白い、の一言。
最後まで真相のわ分からぬまま舞台は進んでいく。ラストは衝撃的だ。現実世界でも決して有り得ない話ではないと思う、Sメソッド。 本当に行われているとしたら、恐ろしいことだ。無意識の情報・・・。面白い作品。
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最後はミステリというよりホラーに近かったような気がした
事件を色々な側面から検証し、その都度主役が変わる展開により真相が二転三転して、最後まで楽しめた。教室の見取り図による事件の再現も、斬新な発想で分かりやすかったと思う。ただ、最後はミステリというよりホラーに近かったような気がした。また、警察が捜査していて当然のことをしておらず、マスコミの方が先に情報を掴んでいたりするのも納得できなかった
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帯につられて期待したわりには
今回がデビュー作ということもあり、文章が多少稚拙な気もするが(もしくはワザとああいう文章なのかもしれないが)スピード感があり、全く中だるみせず、最後までワクワクしながら読めます。先を早く読みたい衝動に駆られるという点についてはピカいち。ただ、すっごく期待して読んだせいか、最後がそんなに衝撃的ではありませんでした。
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面白い
ある学園で起こった惨劇。その裏には恐ろしい事実が存在していた!と言うありきたりなモチーフだが、二転三転する内容、絡み合う伏線等、かなり面白かった。文章の下に教室の図解等もあり、読み易い。一気呵成に読める良質のミステリー。第13回ミステリー大賞に恥じない内容である。些か掘り下げが弱い部分もあると思ったが、お勧めできる1冊です。